think aboutとthink ofの違いを解説

“think about”と“think of”はどちらも「~について考える」と表現できます。
しかしその使い分けについて理解している人は少ないのではないでしょうか?

今回はその2つの表現のニュアンスの違いについて解説したいと思います。

それぞれの違いのポイントをまとめると

チェックしたい重要ポイント!

  • “think about”はある物事を周辺の影響も考慮して「~について思案する」と表現できる
  • “think of”はある具体的な物事を限定的に考えて「~にいてどう思う」と表現できる

上記の違いを意識しながら、実際にどのように使われているのか、詳しい解説を例文と共に見ていきましょう。
解説の後に理解度チェックの問題もあるので試してみてくださいね。

think aboutの意味や使い方

“think about”は何かについて考えたり、思いを巡らす時に「~について考える」とか「~について思案する」と訳せる表現です。

“think of”が比較的一時的な思いつきを表現するのに対して、より時間をかけて、深く考えるニュアンスが含まれます。

前置詞の“about”が「だいたい」という漠然とした意味を持つ単語なので、考える対象になる物事だけでなく、その関連事項についても包括して考えることを意味します。決断する際に他への影響も一緒に考える時や、複雑な事象が関連する問題などを考える場面でもよく使われます。

think aboutを使った例文

He needs to think about his career more seriously.
彼はキャリアについてもっと真剣に考える必要がある。

Have you ever thought about getting married to him?
彼との結婚を考えたことはありますか?

We are going to think about world peace in this class.
私たちはこのクラスで世界平和について考えます。

Politicians should always think about the benefits to the public.
政治家は常に公共の利益について考えるべきだ。

think ofの意味や使い方

“think of” は具体的な物事について「~と考える」と表現するときに使います。

“think about”がより包括的で、時間をかけて深く考えている表現であるのに対し、“think of”はより短期的で、ある特定のこと限定で考えるというニュアンスを持ちます。

具体的な物事の意見を聞く場合や、感想などを求める場合でもよく使われます。

また“think about”にはない別の意味が存在します。ある事象がきっかけとなり「~が思い出される(=remember) 」と表現する時に使われたり、「~を思いつく(=come up with)」という意味でもよく使われます。

think ofを使った例文

What do you think of his excuse?
彼の言い訳を聞いてどう思いましたか?

When you hear the word “career”, what do you think of?
「キャリア」という言葉を聞いて何を思い浮かべますか?

Think of a moment when you were happy.
幸せだった頃を思い出してみてください。

think aboutとthink ofの理解度チェック!

2つの単語の使われ方を確認したところで、違いが理解できたか確認してみましょう。

まとめ

“think about”と” think of” のニュアンスの違いは理解できましたでしょうか。
どちらも同じような意味で使われることもあり、言い換えられることも多々あります。
しかし、それぞれ違ったニュアンスを持っているため違いを理解しておく必要はあります。

思いを巡らせて深く考えている場合は”think about”を使い、特定の物事の感想を聞く時には”think of”を使います。

“think”は自分の考えを聞かれたり、相手の意見を聞いたりコミュニケーションにおいて大きな役割を果たす重要な単語です。
是非使い分けをマスターして適切に考えを伝えられるようになってくださいね。