否定疑問文

肯定文と疑問文

He is a doctor.
(彼は医者です。) ①

I can swim well.
(私は上手く泳げる。) ②

You will be able to do that easily.
(簡単にできるようになるよ。) ③

英文の基本的な構造は①のように「主語+動詞」の順番で成り立ちます。

②や③のように助動詞(can, will)が間に入るパターンもあります。

こういった語順の文を肯定文と呼んでいます。

質問するには、疑問文にするにはどうすればいいのかというと、主語とbe動詞、もしくは助動詞の順番を入れ替え、文末に?をつけるだけです。

Is he a doctor?
(彼は医者ですか?) ①’

Can I swim well?
(私は上手く泳げますか?) ②‘

Will you be able to do that easily?
(簡単にできるようになるの?) ③‘

単にひっくり返すだけであれば良かったのですが、動詞の全てがbe動詞(am, is, areなど)であるわけではありません。

play, swim, haveなど動作を表す動詞やbecome, know, liveなど状態を表す動詞もあります。

これらはまとめて一般動詞と呼ばれています。疑問文にする際に、残念ながらひっくり返すルールは適応されません。

I like tennis.
(僕はテニスが好き。) ④

He drinks coffee every single day.
(彼は毎日欠かさずコーヒーを飲みます。) ⑤

My mother lived in New York.
(母はニューヨークに住んでいました。) ⑥

主語が三人称単数形(he, she, itなど)で現在形であればdoesを、過去形であればdidを、通常はdoを文頭につけます。

Do I like tennis?
(僕はテニスが好きなのか?) ④‘

Does he drink coffee every single day?
(彼は毎日欠かさずコーヒーを飲むんですか?) ⑤‘

Did my mother live in New York?
(お母さんってニューヨークに住んでたの?) ⑥‘

紹介した①’~⑥’の文章はいずれもはい、もしくはいいえで返事ができる、所謂Yes/No Questionと呼ばれる疑問文です。

では、返事をYes/Noでできない質問はどのように組み立てるのでしょうか。

疑問詞のつく疑問文

What is your name?
(お名前はなんですか?)

When did you go to the concert?
(いつコンサートに行ったの?)

Where have you been?
(どこにいたの?)

How could you do that to me?
(よくもそんなことが俺にできたな?)

いわゆる5W1Hとも呼ばれる疑問詞を文頭に置いて疑問文を作ることで、Yes/No Questionではない疑問文を作ることができます。

疑問詞のあとに続く語順は①’~⑥’と同様です。

否定疑問文

Isn’t it wonderful?
(凄くない?)

– Yes, it’s wonderful!
(うん、凄いね。)

– No, not really.
(いや、そうでもないよ。)

Don’t you think so?
(そう思わない?)

– Yeah, maybe?
(ああ、そうかもね?)

– No. I can’t agree.
(いや。はい、とは言えないな。)

Didn’t you finish your homework?
(宿題終わってないんでしょう?)

– Yes, I finished it.
(うん、終わったよ。)

– No… but I will finish it later.
(まだだけど…でも後でやるよ。)

否定語で始まる疑問文を、否定疑問文と呼びます。

聞き手は相手の返事をある程度予測しており、確認する際にする際に用いられることが多いです。

日本人の感覚的に返答を間違えやすいため特に注意が必要な疑問文です。

通常の疑問文と同様、質問の内容に肯定するならYes、否定するならNoを用いて返事をします。

間接話法を用いた疑問文

別のユニットでも紹介した間接話法を用いた疑問文は、語順が肯定文のままである点に注意が必要です。

直接話法から間接話法への言い換えは様々なルールがあるため、忘れてしまったのなら戻って復習しましょう。

He said “Do you speak English?” to me.
(彼は私に「英語は話せるか?」と言った。) 直接話法

He asked me if I speak English. 間接話法

まとめ

  • 疑問文の基本の語順は、主語と(助)動詞の順番を入れ替える。
  • 疑問詞が文頭にきた場合はYes/No Questionではなくなる。
  • 否定疑問文の返事は通常の疑問文と変わらない点に注意。