動名詞と不定詞の使い分け

この記事が気になったあなたは、「英語を勉強することを決める」みたいな文を英語にする時に、decideが「決める」で、「勉強すること」だから、【decide studying】と書いて、×をもらった経験があるのではないでしょうか?

それで、なぜ間違いなのかを聞いたところ、decideは後ろにToを使うルールになっているからですと説明を聞いて、納得できずに現在に至っているのではないでしょうか?私も以前はあなたと同じような状況でした。

特に使い分けされている理由は分からず、動詞の後にIngが付くものと、To不定詞が付く動詞を丸暗記していました。(もちろん、全ては覚えられませんでした。)中には、動名詞と不定詞どちらも使える動詞もあります。

そんな詳しく動名詞と不定詞の使い分けが分からないまま、ひたすら暗記を頑張っているあなたに、動名詞と不定詞の使い分けについて解説したいと思います。

この記事を読むと、暗記地獄から抜け出せ、実用的に動名詞と不定詞の使い分けができるようになります。

ある1つのコアなイメージを理解するだけで、誰でも簡単に理解できます。

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To不定詞は未来志向・動名詞は過去より

以下の例を見てみましょう。

例①)I like dancing.
(私はダンスをすることが好きです。) →動名詞

例②)I like to dance.
(私はダンスをすることが好きです。) →不定詞

例①だと、日常的にダンスをしていて、ダンスをすることが好きという意味になります。
例②だと、want toのような「ダンスをしたい」というニュアンスになります。 なぜこのようなニュアンスになるかというと、「To不定詞は未来志向、動名詞は(Ing)過去より」だからです。

To不定詞が未来志向な理由は、【To】のコアなイメージが【矢印(➡)】だからです。
矢印が何かへ向かっている意味合いになります。
例えば、【Go to school】なら学校に向かっていますよね?このニュアンスから派生して、To不定詞は未来に向かって矢印が伸びているという意味になります。

動名詞(Ing)が過去よりの理由は、Ingのコアなイメージの「少し前の過去から少し前の未来の範囲をかこっている」が反映されているからです。
例えば、【eating ramen】だと、少し前の過去からラーメンを食べはじめて、少し後の未来でもラーメンを食べ続けている意味になります。

賢いあなたは、「Ingは未来的な要素も含んでいるのに、なぜ過去よりのイメージなの?」と疑問に思うかもしれません。
実は、Toが超未来志向すぎるので、Ingは過去よりの事で使われる傾向があるからです。

では、実際に動名詞と不定詞はどのように使い分けがされているのでしょうか?「To不定詞は未来志向、動名詞は(Ing)は過去より」という概念をもっと簡単すると、「実際それやっているの?やっていないの?」です。
これで、動名詞を使う単語、不定詞を使う単語をある程度判断できます。

動名詞しか使えない動詞

「実際やっている」が動名詞を使うパターンになります。
「実際それやっているの?やっていないの?」を考えながら例文を見ていきましょう。

例①)I finish eating lunch.
(昼食を食べ終えました。)
ランチを食べ終えたということは、少し前の過去でランチを食べていたことになります。
なので、すでにやっている=動名詞を使います。

例②)I enjoy playing baseball.
(私は野球をすることを楽しむ。)
野球をすることを楽しむということは、少し前からすでに野球をしていたことになります。
同じように動名詞を使います。

その他にも、動詞の後に動名詞のみがくる単語はかなりあります。

・Enjoy(楽しむ) ・practice(練習する)・Quit(やめる) ・give up(諦める) ・finish(終わる)
・stop(やめる)・postpone(延期する)・put off(延期する)・delay(遅らせる)・Avoid(避ける)
・miss(逃す) ・deny(否定する) ・admit(認める)・Consider(考慮する) ・mind(気にする)
・imagine(想像する) ・suggest(提案する)

「実際それやっているの?やっていないの?」ではある程度は動名詞を使う動詞を判断することができます。
しかし、中には「実際にやっているのかどうか」判断しにくいもしくは当てはまらない単語もあります。

例③)I imagine speaking English fluently.
(私は英語をぺらぺら話していることを想像する。)

そこで私のおすすめは、To不定詞しか使えない動詞を先に考えることです。
なぜなら、To不定詞しか使えない単語は比較的少なく、「実際それやっているの?やっていないの?」で判断できるからです。

①不定詞を使えるか判断
②不定詞は使えないから、動名詞を使う

みたいな感じです。では、不定詞をのみを使うパターンを確認していきましょう。

不定詞しか使えない動詞

「実際やっていない」が不定詞しか使えない動詞のパターンになります。
なぜなら、Toは未来に向けての【矢印(➡)】の意味があるからです。 例文を見ていきましょう。

例①)She has decided to study English for her work.
(彼女は仕事のために英語を勉強する事を決意しました。)

Decideは目的語に不定詞しか使えません。 例文では、「英語を勉強する事を決意した」=「英語はまだ勉強していない」ということになります。
「実際やっていない」ということになります。なので、不定詞を使います。

× She has decided studying English for her work.

例②)I expect her to help me out all the time.
(私は、彼女がいつも助けてくれることを期待しています。)

Expectは「期待する」という意味です。
例文では、「彼女がいつも助けてくれることを期待している」=「彼女はまだ助けていない」という風に解釈できます。
なので「実際やっていない」ということになります。

その他、目的語に不定詞しか使えない動詞は以下のようなものがあります。

・care(したいと思う)・desire(強く望む)・hope(~したいと思う)・manage(どうにか~する)
・mean(するつもりである)・offer(しようと申し出る)・refuse(拒む)

上記の単語を見ると、全て未来志向(実際やっていない)という共通点が見えると思います。

では、次に「動名詞と不定詞を両方使うことができるけど意味が変わってしまう動詞」を見ていきましょう。

動名詞と不定詞で意味が変わる

このパターンでも重要になってくるのが、「実際それやっているの?やっていないの?」の概念です。
動名詞は「実際にやっている」、不定詞は「実際やっていない」ことを表します。

Forget

例①)We will never forget staying in Canada.
(私たちはカナダに滞在したことを二度と忘れないでしょう。)

例②)We will never forget to stay in Canada.
(私たちはカナダに滞在することを二度と忘れないでしょう。)

例①は動名詞が使われており、例②は不定詞が使われています。日本語訳を比べてみると、【forget+動名詞】は「~したことを忘れている」、【forget+不定詞】は「~し忘れる」という意味になっています。

Remember

例①)Do you remember locking the door ?
(ドアのカギをかけたことを覚えていますか?)

例②)Remember to lock the door, OK ?
(ドアのカギをかけるのを覚えておいてね。)

例①の【remember+動名詞】は「~したことを覚えている」、例②の【remember+不定詞】は「~することを覚えている」という意味になります。
例②の場合は、「~することを覚えている」=「忘れずに~する」という訳もよくされます。

Regret

例①)I regret not going on a picnic with my family.
(私は家族とピクニックに行かなかったことを後悔している。)

例②)I regret to say that we are unable to meet your condition.
(残念ながら、あなたの条件に沿うことは出来かねます。)

例①の【regret+動名詞】は「~したことを後悔する」、例②の【regret+不定詞】は「残念ながら~です」という意味になります。
なぜ、動名詞の場合は「後悔する」なのに、不定詞の場合は「残念ながら~です」になるのか疑問に思うかもしれません。

もともと、【Regret】には「残念なことを伝える」という意味があります。 「~したことに対して残念なことを伝えなければならない」=「後悔する」というニュアンスに派生しています。

Try

例①)I tried talking to Lisa, and I was really happy.
(私はリサに話しかけてみて、とても幸せだった。)

例②)I tried to talk to Lisa, but I couldn`t because I was too nervous.
(リサに話しかけようとしたが、緊張しすぎて、話しかけることができなかった。)

例①の【try+動名詞】は「(試しに)~してみる」、例②の【try+不定詞】は「~しようと試みる」という意味になります。
例①では、実際にリサに話しかけていますが、例②では、実際にはリサに話かけていないというニュアンスになります。 Tryの使い方は間違えやすいので、覚えておきましょう。

動名詞と不定詞の使い分けで注意するべきこと

動名詞と不定詞の使い分けで注意するべきことが2つあります。

・文法的には動名詞と不定詞どちらを使っても違いがない動詞がある
・自動詞+不定詞のパターンがある

文法的には動名詞と不定詞どちらを使っても違いがない動詞がある

StartやLikeなど目的語に動名詞と不定詞を使える動詞があります。
教科書や文法書にはほとんど違いがないと明記されているものが多いです。

しかしながら、本記事の冒頭で説明した通り、「To不定詞は未来志向、動名詞は(Ing)過去より」というニュアンスの違いがあります。

例①)It started to rain.
(雨が降り始めた。)

例②)It started raining.
(雨が降り始めた。)

例①は、まさにこの瞬間に雨が降り始めたという意味になります。 例②は、雨がほんの少し前にすでに降っていて、雨が降り始めたと言っているニュアンスになります。 動名詞が過去よりの意味を持つ分、少しニュアンスに違いが出ています。

自動詞+不定詞のパターンがある

見た目上で、動名詞しか使えない動詞の後にTo不定詞が来るパターンがあります。

例①)I stopped taking pictures.
(私は写真を取ることを止めた。)

例②)I stopped to take pictures.
(私は写真を取るために立ち止まった。)

例①のStopは他動詞です。
他動詞とは、主語が何かに作用することを表す動詞です。 Stopはtaking picturesに作用していて「写真を取ることを止めた」となっています。
前述したように、他動詞(stop)の目的格は動名詞になります。

例②のStopは自動詞です。
自動詞とは、主語と述語で意味を表す動詞です。 I stopped(私は立ち止まった。) で意味を表すことができます。
その自動詞 (Stop)の後にTo不定詞が続いています。
この【to take pictures】は文全体を修飾する副詞の働きをします。(~するために)

なので、見た目上、Stopの後にTo不定詞がきていますが、文法上問題ありません。
このように、【自動詞+不定詞】の構造になっている場合は、日本語訳も変わってくるので注意しましょう。

まとめ

「To不定詞は未来志向、動名詞は(Ing)過去より」

【To】のコアなイメージが【矢印(➡)】で、Ingのコアなイメージが「少し前の過去から少し前の未来の範囲をかこっている」だからです。
動名詞と不定詞の使い分けとニュアンスの読み取りは、このコアのイメージから判断できます。「実際それやっているの?やっていないの?」で判断すると簡単です。

動名詞しか使えない動詞の判別

「実際やっている」が動名詞を使うパターンです。

例)I finish eating lunch.
(昼食を食べ終えました。)

「実際にやっているのかどうか」判断しにくいもしくは当てはまらない単語もあり、動名詞しか使えない単語は無数にあります。
そのため、To不定詞しか使えない動詞を先に考えることで簡単に判別できます。

なぜなら、To不定詞しか使えない単語は比較的少なく、「実際それやっているの?やっていないの?」で判断できるからです。

考え方の手順

1.不定詞を使えるか判断
2.不定詞は使えないから、動名詞を使う

不定詞しか使えない動詞の判別

「実際やっていない」が不定詞しか使えない動詞のパターンです。
例)She has decided to study English for her work.
(彼女は仕事のために英語を勉強する事を決意しました。)

Want やHopeなどの不定詞しか使えない動詞には未来志向(実際やっていない)という共通点があります。

動名詞と不定詞で意味が変わる

動詞の後に、動名詞がくる場合と不定詞がくる場合とで、文の意味が変わる動詞があります。
「To不定詞は未来志向、動名詞は(Ing)過去より」の意味合いが含まれた文の意味になります。

動名詞は「実際にやっている」、不定詞は「実際やっていない」ことを表します。

Forget

例)We will never forget staying in Canada.
(私たちはカナダに滞在したことを二度と忘れないでしょう。)

例)We will never forget to stay in Canada.
(私たちはカナダに滞在することを二度と忘れないでしょう。)

動名詞と不定詞の使い分けでの注意点

文法的には動名詞と不定詞どちらを使っても違いがない動詞がある

教科書や文法書にはほとんど違いがないと明記されているものが多いが、「To不定詞は未来志向、動名詞は(Ing)過去より」というニュアンスの違いが出てきます。

例)It started to rain.
(雨が降り始めた。「まさにこの瞬間」)

例)It started raining.
(雨が降り始めた。「少し前から降っていた」)

自動詞+不定詞のパターンがある

見た目上で、動名詞しか使えない動詞の後にTo不定詞が来るパターンがあります。【自動詞+不定詞】の構造になっている場合は、不定詞は副詞的用法になるため、文法上間違いではありません。
日本語訳も変わってくるので注意が必要になります。

例)I stopped taking pictures.
(私は写真を取ることを止めた。)

例)I stopped to take pictures.
(私は写真を取るために立ち止まった。)

まずは、動名詞と不定詞の違いをイメージすることが大切です。そして、動名詞と不定詞どちらを使うか判別する練習をしていきましょう。
練習を繰り返していると、瞬間的に判別し、正しく使えるようになります。

私の印象では、多くの英語学習者が動名詞と不定詞のイメージを知らなく、丸暗記しようとしていると思います。
本記事の内容を理解して、練習をしていけば、英語の能力で多くの人から一歩先に進むことができます。
頑張っていきましょう。