“know”と“understand”は似ている意味を持つ単語同士なので、混同してしまう人もいるかもしれませんが、実はニュアンスが異なる単語で、使われる場面が違います。
それぞれの違いのポイントをまとめると
- “know”は物事を「知る」とか「(既に)知っている」と表現する動詞
- “understand”は物事を「理解する」「了解する」と表現する動詞
上記の違いを意識しながら、実際にどのように使われているのか、詳しい解説を例文と共に見ていきましょう。
knowの意味や使い方
“know”は事実・内容を「知っている」とか「~ということを自覚している」という意味の動詞です。
“understand“が認識の程度の深さを強調する単語であるのに対して、”know“は事実として確信していることを強調する単語です。
例えば何かを指示されて”I know“と答えると「分かってるよ!」といったように、既に認識しているということを相手に伝えることができます。
knowを使った例文
She knows only a few things about me.
彼女は私についてほんの少ししか知らない。
I knew that she didn’t show up on time.
彼女が時間通りには来ないと知っていた。
He is known as a decent lawyer.
彼はそれなりの弁護士として知られている。
You know your gardening.
ガーデニングについて詳しいですね。
I know my baby by his crying.
私は赤ちゃんの泣き方で自分の子だと分かるの。
“You should go to bed before 12.” – “I know.”
「12時前には寝ましょうね」 - 「分かってるよ。」
understandの意味や使い方
“understand” は物事を「理解する」とか、何か指示されたことに対して「~だと了解する」とか、ある物事を「~と解釈する」の意味を持つ動詞です。
物事についての重要性を知っている、理解がある、専門的な深い知識があるなど、認識の深さを強調できます。
同意語として“comprehend”や”perceive”が挙げられます。
何かを指示されて” I understood” と答えると「分かりました。」というように、「承知した」ということを伝えることができます。
understandを使った例文
She needs someone who can understand her.
彼女は理解してくれる誰かが必要だ。
I understand you are a new supervisor in the marketing department.
あなたがマーケティング部署の新しい監督者だと聞いていますよ。
Do you understand how to repair this machine?
この機械の修理方法を理解しましたか?
He understood their silence as approval.
彼は沈黙を承認と受け取った。
I thought he would understand but he did not forgive me.
彼は分かってくれるだろうと思ったけど許してくれなかった。
“Please close the door when you come home.” – “Understood!”
「帰ってきたらドアを閉めてくださいね」 ― 「分かったよ!」
knowとunderstandの理解度チェック!
2つの単語の使われ方を確認したところで、違いが理解できたか確認してみましょう。
まとめ
“know”と”understand” の使われ方の違いはその単語が持つ意味を考えると分かりやすくなります。
何かを「知っている」とか認識していることを伝えたい時は”know”を使い、 何かを「理解している」と理解度の深さを表現したい時は“understand”を使います。
イメージとしては“know”はある事実を聞いた時にぱっと頭に思い浮かんで「知っている」という感覚で、”understand”はある事実を一度自分の中で解釈し、頭で「理解している」という感覚です。
その感覚の違いを身に着ければ、自然と会話の中でも使い分けができるようになると思うので、言葉の意味を理解したら、イメージで覚えて実践で活用してみてくださいね。