compare withとcompare toの違いを解説

compare withとcompare toの2つを比べて説明する際に「~と~を比較する」と表現できる単語に“compare”という動詞があります。
しかしこの後に来る前置詞が“with”か”to”なのかで迷ったことはありませんか?

実はこの2つそんなに大きな差はなく、どちらも同じ意味で使われるのですが、若干の違いがあるのです。
今回は“compare with”と“compare to”の違いについて解説したいと思います。

それぞれの違いのポイントをまとめると

チェックしたい重要ポイント!

  • “compare with”は似た類のもの同士の「違い」や「相違点」を比較検討する時に使う
  • “compare to”は違うもの物同士を比べ「類似点」や「共通点」を述べる場合に使う

上記の違いを意識しながら、実際にどのように使われているのか解説を例文と共に見ていきましょう。
解説の後に理解度チェックの問題もあるので試してみてくださいね。

compare withの意味や使い方

“compare with”は似た分類や、同じ類だと思われる二つを比較する場合に使われることが多いです。

同じ分類のものを比べた場合、結果的に「違い」が分かりやすくなるため、「相違点」を説明したい時に使うのが適していると言えます。

“compare”のあとに置かれる前置詞の”with”は「対立」の意味で使われる場合があるので、この場合はより2つを比較検討して違いを研究したいような場合に使われる傾向があります。

compare withを使った例文

The teacher compared the translation with the original.
先生は翻訳を原本と比較検討した。

She analyzed her painting by comparing it with those before.
彼女は自分の画を分析するために前の作品を比較した。

compare toの意味や使い方

“compare to”は全く違うと話者が認識しているカテゴリーの物同士を比べる場合に使われることが多いです。

前置詞の”to”は「比較」や「対象」の意味を持つので、違うと思われる対象同士を比べて参照するというニュアンスが含まれます。

その違うもの同士を比べた結果、「類似点」を述べる場合に使われる傾向があります。

compare toを使った例文

He compared his weight to elephants.
彼は自分の体重と象の体重を比べた。

We can find some similarities when comparing the earth to other planets.
地球とその他惑星と比較した時にいくつかの類似点を見つけることができる。

compare with とcompare toの理解度チェック!

2つの使われ方を確認したところで、違いが理解できたか確認してみましょう。
各問題の空欄に入るのはAとBのどちらが正しいでしょうか?

理解度チェックの問題

問1
会社の売り上げは昨年と比較して向上している。
The amount of sales is improving compared ____ the last year.
A: with
B: to

問2
先生は共通する習慣について人間と動物を比べて説明した。
The teacher explained the common habit by comparing humans ____ animals.
A: with
B: to

問3
彼女は姉妹の違いについて説明しようとし、彼女と妹の身長を比べた。
She tried to explain how siblings can be different and compared her height ____ her sisters.
A: with
B: to

問4
彼は木の高さと彼の身長を比べた。
He compared his height ____ the tree.
A: with
B: to

問5
スマホはノートパソコンと比べると持ち歩きやすい。
Compared ____ laptops, smartphones are easy to bring.
A: with
B: to

まとめ

“compare with”と“compare to”はどちらを使っても文法的にも意味としてもそんなに違いはないので、使い分けが難しいかもしれません。

似た物同士を比較検討して相違点を述べたい場合は“compare with”を使い、違うもの同士を比べて類似点を述べたい場合は“compare to”を本来は使うようになっています。

しかし、話者によってそれが似たカテゴリーなのか、違うカテゴリーなのか捉え方は違うため、実際どんな文でも”with”も“to”に言い換えをすることが可能です。
さらにその前後の文章で相違点を強調したいのか、類似点を強調したいのかによって、どちらが自然であるかは変わることもあり、話している際にもあらかじめ「違いを強調したい」などと決めないまま話すことも多いです。

文法的にはどちらを使っても間違いはないので、普段からそこまで気にする必要はありませんが、自分がどう伝えたいかで使い分けるのが良いと思います。