inとintoの違いを解説

一般的で使用頻度も高い「~中に」と表現できる前置詞には“in”と”into”があります。
しかしこの2つの使い分けは意外と知られていません。
実はそれぞれの単語には違うニュアンスが存在し、使う場面が違います。
それぞれのニュアンスの違いのポイントをまとめると

チェックしたい重要ポイント!

  • “in”はその空間の中に既にある/いる状態を示す
  • “into”は空間の外から中に移動するという動作を伴い、移動した場所にいる/ある状態を示す

上記の違いを意識しながら、実際にどのように使われているのか、詳しい解説を例文と共に見ていきましょう。

inの意味や使い方

“in”は既にいる/ある場所や位置を示す際に使われる前置詞です。

場所や位置の他にも、日付や期間を示したり、環境、状態、条件の前に置かれて「~の状態で」と示せたり、所属、分野などの前に置かれて「~に所属して」「~に関して」と示すなど、色んなものを前に置かれ使用頻度が高い単語です。

また“in”は副詞でも使われることも頻繁にあり、動詞の後に置かれて、動詞が示す動作の詳細を補う場合に使われます。

例としては「come in(入りなさい)」や「give in(諦める)」などがあります。

inを使った例文

When I arrived, she was already in the room.
私が到着した時に、彼女は既に部屋の中にいた。

The kids were running in the classroom.
子供たちが教室で走り回っていた。

Where did you find your key? – In the bathroom.
どこで鍵を見つけたの?-浴室だよ。

He could have been caught in an accident in this bad traffic.
こんな交通状況では彼は事故に遭遇しかねなかった。

I will leave in an hour to make it on time.
時間に間に合わせるために一時間以内には出るつもりだ。

The professor said “come in” to let me enter the classroom.
教授は私を教室に入らせるために「入って来なさい」と言った。

intoの意味や使い方

“into” は動作を伴ってある空間の外から中に移動する場合に使用される前置詞です。

そのため何かが動きや変化がある状態の時にその様子を強調できる前置詞です。

イメージとして「中にはいっていく様子」だったり、「変化していく様子」だったり、衝突して「ぶつかる様子」だったり、熱中して「没頭している様子」など、色んな物事の動きを示すことができます。

intoを使った例文

When I came into the room, she was already there.
私が部屋に入っていくと、既に彼女はそこにいた。

The kids were running into the classroom.
子供たちは教室に駆け込んでいた。

Comedian made the audience burst into laughter.
芸人が観客をどっと笑わせた。

We bumped into each other by the corner.
私たちは角でドスンとぶち当たった。

She is into idols lately.
彼女は最近アイドルに夢中になっている。

The detective has started inquiring into details.
その探偵は詳細を調べ始めた。

まとめ

“in“と“into”の違いは前置詞の性質の違いを知っておくと理解しやすくなります。

どちらも場所を示す時に使えますが、既にいる場所を示す時には”in”を使い、ある場所からある場所に動きがある様子を示す時には”into”を使います。

日常の会話では”in”の方が様々な場面で使われますが、場所を示す際に「中から外に入ってきた」という動きを表現したい場合に“into”を使ってみると、より詳細に場面が描写できます。
小説などの登場人物の描写にもよく使われている印象です。
是非違いを理解して使ってみてくださいね。