“why don’t you”と“why don’t we”は似た単語から成るフレーズで、一見混同しがちですが、それぞれ明確に違う意味を持つため使い分けが必要です。
それぞれの違いのポイントをまとめると
・“why don’t you”は「~したらどう?」と相手の行動を提案するフレーズ
・“why don’t we” は「(一緒に)~しませんか?」と勧誘するフレーズ
上記の違いを念頭に置いて、実際にどのように使われているのか、詳しい解説を例文と共に見ていきましょう。
why don’t youの意味や使い方
“why don’t you”は聞き手に対して「~してはどうか?」と提案、推奨する時の表現です。
“why don’t you”+動詞の原形で「(動詞の内容)をしてはどうか?」と訳すことができます。
省略して“why not” +動詞の原形でも使われる場合があります。
フレーズの成り立ちを見てみると、「why don’t(なぜ~しないの)」+「you(あなた)」で構成されています。
つまり聞き手に対して「そうしない理由はない=やってみたら?」という形で、自分の提案や勧めを表しているのです。
そのため割と率直でカジュアルな表現になり、親しい間柄の会話で使用されます。
頻度はあまり高くないですが「どうしてそうしないの?」と相手がそうしない理由を尋ねたい場合にも使われます。
why don’t youを使った例文
Why don’t you come with me to the library?
私と一緒に図書館まで来たらどう?
Why don’t you go and talk to her if you like her that much?
彼女のことがそんなに好きなら行って話したらどうなの?
Why don’t you become an artist to show your talent?
アーティストになってあなたの能力を見せてみたら?
Why didn’t you say that beforehand?
なぜ事前に言ってくれなかったの?
Why don’t you ever eat tofu?
なんで豆腐を食べないの?
why don’t weの意味や使い方
“why don’t we” は「(一緒に)~しませんか?」と勧誘や提案をする時の表現です。
同じく後に動詞の原形を持ってきて“why don’t we”+動詞の原形で「(動詞の内容)をしませんか?」と訳すことができます。
“why don’t you”との違いは「一緒にやろう」と勧誘している点です。
フレーズの成り立ちを見てみると、「why don’t(なぜ~しないの)」+「we(私たち)」で構成されています。つまり、聞き手の「あなた」と話し手の「自分」を含めた「私たち」に向けて提案する形になるため、相手を誘うときに使う表現だと分かります。
相手の意見を伺いつつ提案できる方法なので、割りと丁寧な表現になります。
“why don’t we” は基本的に『一緒に~しようよ』という勧誘表現で、直訳的な『なぜ私たちは~しないの?』の意味で使うことはほとんどありません。
ただし、自分に問いかけるときには例外的に使うことがあります。
why don’t weを使った例文
Why don’t we go back together?
一緒に帰ろうよ?
Why don’t we eat lunch this afternoon?
今日の午後にランチを一緒にしない?
Why don’t we try new restaurant?
新しいレストランを試してみようか?
Why don’t we watch the movie tonight?
今夜映画を見るのはどう?
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まとめ
“why don’t you”と“why don’t we”は1つの単語が違うだけで、大分意味が変わります。
相手に対して「~したらどう?」と自分の意見を提案したい時は“why don’t you”を使い、「一緒に~しませんか?」と勧誘したい時は“why don’t we”を使います。
2つのフレーズを使い分けられると、自分の意見を伝えたり、何かに誘ったりとコミュニケーションの幅が広がりますので、是非会話の中でも取り入れてみてくださいね。