「回る」「回す」は英語で何て言う?

本シリーズの記事では、「これって英語で何て言う?」をテーマに、口からなかなかスムーズに出てこないような語彙や表現を取り上げていきます。

日常の生活において、何かを回すといったシーンは本当に多いのではないかと思います。一口に「回る」「回す」と言っても、「コマを回す」「レバーを回す」「鍵を回す」など、何かを「回す」シーンというのは想像以上に多いです。
今回はそのようなシーンで使える英語表現をいくつかご紹介したいと思います。

それでは早速いってみましょう。

「turn」を使った表現

「turn」は「回る」「回す」の意味でもっとも一般的な表現で汎用性も高いです。
他動詞と自動詞の両方の意味を持ち、様々な用途で使うことができます。

他動詞

ハンドルを回す「turn a steering wheel」

Please turn the steering wheel slowly to the right.
ゆっくりとハンドルを右に切ってください。

ドアノブを回す「turn a doorknob」
Turn the doorknob to the left to open the door.
ドアノブを左に回すとドアが開きます。

レバーを回す「turn a lever」
Please turn the lever to set the timer.
レバーを回してタイマーをセットしてください。

自動詞

地球が回る
The earth turns around the sun.
地球は太陽の周りを回っています。

水車が回る
When this water wheel turns, water flows into the rice fields.
この水車が回ると、水が田んぼに流れます。

メリーゴーラウンドが回る
Merry-go-rounds turn slowly and counter-clockwise in Japan.
日本ではメリーゴーラウンドはゆっくりと反時計回りに回ります。

このように、たいていの「回る」「回す」は、この「turn」を使って表現することが可能です。

実は、「turn」には「くるっと向きを変える」というコアイメージがあります。
このイメージを頭に思い浮かべれば、「回る」以外の意味「振り返る」「寝返りを打つ」「向く」「向かう」「曲がる」といった意味も、容易に理解することができます。

「turn」=「回る」「回す」で覚えるのではなく、コアイメージの方をつかんでしまうとよいでしょう。
「回る」以外の意味においてはどれも一回転にも満たない動きです。例文を見てみましょう。

She turned abruptly and said this.
彼女は突然振り向いてこのように言いました。

I sometimes turn over in bed.
私はときどき寝返りを打ちます。

Walk down the street and turn right at the next corner.
この通りを歩いて次の角を右に曲がってください。

「spin」を使った表現

「spin」は「(高速回転で)回る、回す」です。 例文のように、高速で回転するような物体に対して使えます。

I’ll show you how to spin your fidget spinner fast.
ハンドスピナーを高速で回す方法をお見せします。

The ceiling fan in our living room usually spins counter-clockwise.
我が家の居間のシーリングファンは通常反時計回りに回転します。

「rotate」を使った表現

「rotate」は「(自軸を中心に)、回る、回す」です。

The earth rotates on its own axis.
地球は自転をしています。

Can you rotate the handle down to 45 degrees?
45度下方にハンドルを回してもらえますか?

「revolve」を使った表現

「revolve」は「(とある物体を中心に)回る」です。

The moon revolves around the earth.
月は地球の周りを回っています。

I have little children and my life revolves around my family.
私には幼い子供たちがいて、人生は家族を中心に回って(動いて)います。

まとめ

本記事では「回る」「回す」といった、日常のシーンでもよく使う英語表現をいくつかご紹介しました。
まずは今回のキーとなる「turn」を使った表現を、そして状況によってその他の表現も使いこなせるように、ご自身の日常生活においても積極的に使っていけるようにしていきましょう。