「電源をon/offする」「スイッチをon/offする」は英語で何て言う?

日常の生活において、電源やスイッチのon/offをするようなシーンは至るところにあるのではないかと思いますが、英語ではどのように表現するのでしょうか。

今回はそのようなシーンで使える英語表現をいくつかご紹介したいと思います。

それでは早速いってみましょう。

もっとも一般的な表現「turn on」「turn off」

「電源をon/offする」「スイッチをon/offする」のもっとも一般的な表現は「turn on」「turn off」です。
「turn」には「回す」という意味があります。

一昔前はテレビやラジオなどの電化製品にはつまみのようなモノが付いていて、それを回して電源を入れたり消したりしていました。
現代ではそのような製品を見る機会はほぼなくなってしまいましたが、言葉としては消え失せることなく「電源を入れる」「電源を切る」の意味として残っているようです。例文を見ていきましょう。

I can turn on the electric fan for you, honey.
僕が扇風機の電源を入れるよ、ハニー。

Did you turn on the water heater?
湯沸し器のスイッチを入れましたか。

I know how to turn off your computer remotely.
リモート経由でコンピュータの電源を切る方法を知っています。

Why won’t my air conditioner turn off?
なぜエアコンの電源が切れないのでしょう。

後に紹介する3カジュアルな表現でご紹介する3つの表現は非常にカジュアルな響きがあるため、ビジネスの場面やそれほど親しい間柄ではない場合には、「turn on」「turn off」を使うのが無難です。

「switch on」「switch off」も可能

「turn on」「turn off」に比べると会話の中での頻出度合いは下がりますが、「switch on」「switch off」も同様、電源やスイッチのon/off時に使うことができます。

Could you please switch the TV on?
テレビをつけてくれますか。

Are you sure that you switched the iron off?
アイロンのスイッチを切ったのは確かですか。

カジュアルな表現

また、その他の表現として「flick」「flip」「hit」を使った表現があります。どれもカジュアルな表現です。

ひとつ注意すべき点は、スイッチの形状によって使い分けが必要であるということです。「flick」「flip」は電気のブレーカーのスイッチのように上下(時に左右)に動くようなスイッチに対して、「hit」は押せるようなボタンのスイッチに対して使われます。ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

「flick」を使った表現

I can flick the dust off your clothes.
洋服についたほこりを払い落とします。

「flick」には上の例文のように「(指などで)何かを素早く動かす」という意味があり、まさにレバーが付いているようなスイッチのon/offに使われます。指で素早くパチンとつける感じです。この表現はイギリスでよく使われている表現です。

Can you flick the light switch for me?
証明のスイッチを付けてくれますか?

It seems that my little son likes flicking a flashlight on and off.
私の幼い息子は懐中電灯を付けたり消したりするのが好きなようです。

She flicked the switch in the living room and it went dark.
彼女がリビングのスイッチを入れると、あたりは真っ暗になりました。

スマートフォンの文字入力のひとつに「フリック入力」があります。指を素早く動かし画面を払うようにフリックして文字を入力していく方法です。今では一番メジャーな文字入力の方法のようです。ガラケー世代から携帯を使用している人にとっては慣れるまで時間がかかりそうですが、このやり方の方が素早くメールを打つことができそうです。蛇足になりますが、筆者の私も少しずつフリック入力を採り入れているところです。

「flip」を使った表現

また、「flip」を使った表現もあります。

She flipped a pancake and found it overcooked.
彼女はホットケーキをひっくり返したところ、焦げていることに気づきました。

He flipped a coin to decide on the order.
彼は順番を決めるためにコインをぽんと上に投げました。

上の例文のように「flip」は「ひっくり返す」の意味で有名ですね。この「flip」にも「(指先などで)はじく」という意味があり、パチンと動かすようなスイッチなどのon/offでよく使われます。こちらもカジュアルな会話表現として使われています。

Michael flipped on a lamp by the bed.
マイケルはベッドのそばにあるランプのスイッチを入れました。

Could you please flip on the oil heater to heat up the room?
部屋を暖かくしたいので石油ストーブのスイッチを入れてくれますか。

「hit」を使った表現

また、その他に「hit」を使った表現もあります。

Jack hit me on the head with his fist.
ジャックはげんこつで私の頭を殴りました。

上の例文のように「打つ、殴る」の意味で広く知れ渡る「hit」ですが、実は「クリックする」「押す」という意味があり、こちらも電源やスイッチのon/off時に使われています。アメリカでよく使われるカジュアルな表現です。例文を見てみましょう。

Can you hit that button for me?
そのボタンを押してくれますか?

Can you hit off the switch?
スイッチを切ってくれますか?

Could you please hit the light on?
ライトを付けてくれますか?

まとめ

本記事では「電源をon/offする」「スイッチをon/offする」といった、日常のシーンでよく使う英語表現をいくつかご紹介しました。
口語的な表現は特に現地での生活などをしていないとなかなか耳にしないことも多いと思いますので、これを機に覚えてしまうことをおすすめします。
ご自身の日常生活でこれらの表現を積極的に使い、よりネイティブらしい言い回しを使いこなせるようになるとよいですね。