byとuntilの違いを解説

「~まで」と表す単語として思い浮かぶのは“by”と”until”ではないでしょうか?

確かにどちらも「~まで」という意味を持ち、会話でも頻繁に使われるのですが、2つの単語には明確な違いがあります。

それぞれの違いのポイントをまとめると

チェックしたい重要ポイント!

  • “by”は「~までには」と期限や締め切りなどを示す前置詞
  • “until”は継続している動作・状態について「~まで(ずっと)」と継続の終了時を示す前置詞

上記の違いを意識しながら、実際にどのように使われているのか、詳しい解説を例文と共に見ていきましょう。

byの意味や使い方

“by”は色んな意味を持つ単語ですが、前置詞で使われる場合「時」について表すことができ、「限界」や「期間」について示すことができます。

”by”は「(未来のある時)までには」という動作の完了の時点を示します。そのため、継続を表す動詞とは一緒に使われることはありません。

締め切りなどの期限を示す場合には“by”を使って「~までには」と表現することができます。

byを使った例文

The train will leave by midnight.
列車は夜中までには出発するだろう。

He will not come by 5 o’clock
彼は5時まで来ないだろう。(5時以降に来る)

I need to finish my homework by tomorrow.
明日までに宿題を終わらせる必要がある。

She promised to visit me by noon.
彼女は正午までに私を訪ねることを約束した。

He must have arrived in Tokyo by now.
今頃彼は東京に到着したに違いない。

I will fall asleep by the time he arrives in Tokyo.
彼が東京に着くまでに私は眠りにつくでしょう。

untilの意味や使い方

“until” は継続している動作や状態について継続の終了時を示せる前置詞です。

「~まで(ずっと)」「~になるまで」「~の時まで」と訳すことができ、接続詞としてその後に文章(節)を伴うこともあります。

否定文で使われる場合は「~まで(しない)」、「~になっては初めて」などと訳すことができます。

同義語には“till”があり、使われ方はほぼ同じです。

強調するために”up until~”が使われる場合もあり、その時点まで継続していたことをさらに強調することができます。

untilを使った例文

The train will stop until midnight.
列車は真夜中までは動かないだろう。

He will not come until 5 o’clock.
彼は5時になるまでは来ない。(5時には来ることを暗示)

You work until 5 and then go home by 6.
5時まで仕事をして6時までには家に帰りましょう。

You never know what you can do until you try.
試して初めて何ができるか分かる。

We decided to wait until all the facts are known.
私たちは全ての事実が分かるまで待つことに決めた。

He did not say anything until she spoke.
彼は彼女が話すまで何も言わなかった。

Add flour and stir the mixture until fluffy.
小麦後を入れて、ふわふわになるまでかき混ぜます。

We had no clue up until now.
私たちは今の今まで全く見当もつかなかった。

byとuntilの理解度チェック!

2つの単語の使われ方を確認したところで、違いが理解できたか確認してみましょう。

まとめ

“by”と”until” の使われ方の違いは詳しく見ていくと見えてきますね。

締め切りや目標のある「完了期限」について言いたい時は”by”を使い、 継続する動作や状態の「終了時期」を示す時に“until”を使います。

日本語では「~まで」という表現に訳されるので、訳だけで覚えてしまうと混同しがちですが、伝えたいことが異なるため、それぞれの単語の持つ意味を理解して、使い分けが必要になる単語です。

日常会話でもビジネス英会話でも頻繁に出てくる単語ですので、違いをしっかり覚えて使い分けを実践してみてくださいね。