「難しい」と英語で言いたいときには、hardとdifficult がよく使われます。
多くの場合は入れ替え可能ですが、微妙な意味の違いがあります。
違いを学ぶ前にチェックしたい重要ポイントは
・“hard”は、物などが硬いというのが本来の意味。派生的な意味で難しいがあり、それ以外にも熱心な、など多くの意味があります。
・“difficult”は難しい、という意味にほぼ限定されます。hardよりはややフォーマルで人柄が気難しいという意味もあります。
の2つです。
この2点を押さえた上で、詳しく解説していきます。
hard は硬いが本来の意味で、多様な意味を持つが難しいもその中のひとつ
hard は 硬いを表す言葉で、hard contact lens( ソフトでない曲げられないコンタクトレンズ)など、日本語にもなっていますね。
その意味以外にも多様な状況に使われます。
和製英語のハードスケジュールは厳しい(困難な)日程という意味ですが、英語でもほぼ同意味で使われます。
他にも、「難しい」「一生懸命」「激しい」「厳しい」「強烈な」など幅広く使えます。
難しいという意味では、hard question (難しい質問)It’s hard to say. (言うのが難しい)など、かなりカジュアルに使える単語です。
hardを使った例文
This bread is too hard to eat.
このパンは硬すぎて食べられない。
She studies hard every night.
彼女は毎晩一生懸命勉強している。
It rained hard all afternoon.
午後ずっと激しく雨が降った。
Life can be hard when you live alone.
一人暮らしをすると人生は厳しいこともある。
He is a big fan of hard rock.
彼はハードロックの大ファンだ。
It is very hard to predict the weather.
天気を予想するのは非常に難しい。
The project will be very hard.
そのプロジェクトは非常に難しいであろう。
difficult の意味は難しいに限定される
hardは多くの意味がありますがdifficultは「難しい」に意味は限定されます。
hard はカジュアルに使える表現ですが、difficultは若干フォーマルな印象を受けます。
状況が困難であることを言い表せますが、気難しい人間を言い表すときにも使われます。
difficultを使った例文
He asked me difficult questions.
彼は難しい質問を自分にしてきた。
English is difficult to speak.
英語は話すのが難しい言葉だ。
The actor is a difficult person.
その俳優は気難しい人間だ。
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まとめ
hardは「硬い」が本来の意味ですが、派生的な意味として難しいなど多くの意味を持つ、よく使われる単語です。
difficult は困難な、に意味は限定され、フォーマルな印象を与えます。
English is difficult to learn, but please study hard!
英語は勉強するのが難しいが、ハード(熱心に)に勉強してください。