grantの意味や解説
grantの主な意味は以下の通りです。
- (リクエストやお願いを)承諾する
- 認める
- (リクエストやお願いを聞き入れて)与える
「give」に似た表現と覚えておけば良いですが、giveと比べて、カジュアルな会話ではあまり使われず、ビジネスシーンや会社の会議、裁判などで頻繁に使われる単語です。
また、文面で使われることも多く、ニュースや新聞記事で見かける単語です
grantの三人称単数形、現在分詞形、過去形、過去分詞の発音記号
grantの発音記号を以下の表にまとめました。
形 | 変化 | 発音記号 |
---|---|---|
基本形 | grant | /ɡrænt/ |
三人称単数形 | grants | /ɡrænts/ |
現在分詞形 | granting | /ˈɡræntɪŋ/ |
過去形 | granted | /ˈɡræntɪd/ |
過去分詞形 | granted | /ˈɡræntɪd/ |
grantの、ranの部分の「run(走る)」の過去形と同様の発音で、発音記号にすると「ræn」になります。
日本語の「ア」の音よりも、口を横に広げて「ア」と「エ」の間のような音で発音します。
日本語のアの音で発音するとgruntとなってしまうので気を付けましょう。
grantの使い方と例文
grant A B or grant B to A
grant A B or grant B to A で、 AにBを承諾する/認めるという意味になります。
例えば「The school granted (her) her request=The school granted her request to her」は、どちらの文も同じ意味になり、「学校は、彼女の希望を受け入れました。」と訳されます。
承諾する
We are sorry to say that we cannot grant to your request.
申し訳ありませんが、ご要望を承諾することはできません。
*ダイレクトな言い方をするなら、”deny one’s request“と、deny(拒否する)という単語も使えますが、あえてgrantを否定形で使うことで遠まわしで丁寧な表現になります。
His office granted my request.
彼の事務局は、私のリクエストを承諾してくれました。
This agreement does not grant users to use the information outside of the office.
本契約は、ユーザーに、情報を外部に持ち出す権利を許諾するものではありません。
認める
I grant you that I was wrong.
私が間違っていたと認めます。
Granted, her performance was outstanding.
確かに、彼女のパフォーマンスは人一倍優れていた。
与える
The school grants a student who achieves the best result on the exam a scholarship.
その学校は、最も優秀な成績を修めた生徒に奨学金を与えます。
Her mom granted a permission to her daughter to go for a trip with her friends.
彼女のお母さんは、娘に友人と旅行に行く許可を与えました。
The defendant was granted a suspended sentence.
被告には、執行猶予が言い渡された。
※このようにbe granted =言い渡される/与えられる。と受け身で使われることも多くあります。
take A for granted(イディオム)
take A for granted で、「Aを当たり前に思う」という意味になります。
Aを当たり前に思う
We should not take our life for granted.
私たちは命があることを当たり前に思うべきではありません。
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まとめ
動詞 grant は、主に 「承諾する」「認める」「与える」 という意味で使われるフォーマルな表現です。
- 承諾する:依頼やリクエストを「受け入れる」という意味で、契約や公式の場面でよく使われます。
- 認める:相手の意見や事実を「確かにそうだ」と認めるニュアンスを表します。
- 与える:奨学金や許可、権利などを「付与する」ときに使われます。
構文は grant A B / grant B to A が基本。特に法律やビジネス文書では be granted(与えられる/言い渡される) の形で頻出します。
また、イディオム take A for granted は「Aを当たり前と思う」という意味で日常会話からフォーマルな文まで幅広く使われます。
つまり grant は“公式に承諾・付与する”場面で使われるフォーマル動詞 と覚えておくと便利です。