[現在時制(I do / am, is, are)と現在進行形(I am doing)の違い
①I read books in the morning.
(私は朝に本を読みます。)[現在時制]
②I am reading a book.
(私は読書中です。)[現在進行形]
①のように動詞を原形で用いる、もしくは’s’をつけると’(日常的に/頻繁に)~します、~です’と習慣的な動作、状態を表します。
それに対し、
②のようにbe動詞(am, is, are)+-ingになると’~している途中/最中です’と現時点での一時的な状態を表すことができます。
しかし、’always’をつけることでニュアンスが大きく変わります。
①Ken always reads books.
(ケンはいつも本を読んでいます。)
②Ken is always reading books.
(ケンはいつも本を読んでばかりいる。)
①の文章は’always’を用いて、普段の習慣を強調して述べています。
そう言われた人は、ケンは相当本好きなんだろうなあと思うことでしょう。
それに対し、
②のように現在進行形の文章に’always’を付け足すことで、’いつも~ばかりしている’とマイナスのニュアンスを含んでいるように聞こえます。
そういわれた人は、ケンは本ばかり読んでいて、やるべきことをやらなかったりするのかな、と思うかもしれません。
勿論、言い方にもよるため、単に事実を述べる時に使うこともできます。
必ずしもネガティブな意味合いを持つとは限りません。
ingをつけない動詞
原則的に、気持ちや状態、感覚に関わる以下のような動詞に’-ing’はつけません。
like, want, need, believe, know, prefer, remember, hate, doubt
(気持ちや心に関わる)
hear, see, smell, taste
(感覚、知覚に関わる)
belong, consist, remain, contain, depend, own
(状態に関わる)
勿論言語ですので例外は多くありますが、基本的には以下のコアイメージがあればおおよそどの動詞に’-ing’をつけて良いのか、つけては良くないのかがわかることでしょう。
※現在形のコアイメージ
※現在進行形のコアイメージ
I love Disney animation.
(ディズニーアニメが大好きです。)
My son belongs to the local baseball team.
(私の息子は地元の野球チームに所属しています。)
I smell something weird in this room.
(この部屋変な臭いがするなあ。)
以上のように’love’, ‘belong’, ‘smell’などは一時的な状態を表す動詞ではなく、ある程度長い時間続いていたり、あるいは自分の意思で簡単に切り替えたりすることができない状態を表すものです。
そのような動詞は原則的に’-ing’をつけない傾向があります。
例外パターン
多くの動詞は複数の意味合いを持っているため、例外が多く発生します。
〇I have a big dog at my house.
×I am having a big dog at my house.
〇I have breakfast with my friends every Saturday.
〇I am having breakfast with my friends.
例えば’have’を例にすると、’持っている/飼っている’という意味で使うのならば’-ing’をつけません。
何故なら一時的な状態/動作を表していないからです。
いやいや、あくまで友達の犬を数日預かっているだけ、のような一時的な状態だったら何て言うんだと言われたら、
I am looking after my friend’s big dog for a few days.
(友達の家の大きな犬を数日面倒みています。)
と言うでしょう。
また、’have’には’食べる’という意味もあります。
そのため
I am having my friend’s dog for a few days.
と言う機会はほぼないでしょう。
そして’食べる’という意味で用いる’have’あれば日常的な習慣を表すことも、一時的な動作を表すことも可能であるため、’-ing’をつけても問題ありません。
また、厄介なことに’like’や’love’という単語に’-ing’を使うことも可能なのです。
I thought I hated natto but in fact, surprisingly, I’m liking it!
(納豆なんて嫌いだろうなと思ってた。でも実際、びっくりしたけど、結構好きかも!)
‘今だんだんと好きになってきている’と気持ちの変化を表す時、例外的に気持ちを表す動詞に’-ing’をつけることもあるのです。
それでは、この複雑な使い分けをどのように覚えていけば良いのでしょうか。
“所有を意味する’have’は普通、現在進行形にはできないけど、食べるという意味であれば現在進行形にできる。
考えるという意味の’think’に’-ing’は基本的につかないけど、どうしようかなあと迷っていたりする時は例外的に’-ing’をつけてよくて、’like’は…”
と一つ一つ丸暗記したところで、実際にスラスラと英語を話すことができるようになるのでしょうか?
文法を、理論を学ぶことは重要で大変意義のあることです。
しかし、それだけでは十分ではなく、正しい例文を繰り返し聞き、読み、そして真似して発音していくことで自然と文法を定着させる土台ができあがっていくことでしょう。
多くの例文に触れながら一つ一つルールや例外パターンを定着させていきましょう。
まとめ
- 現在時制のコアイメージは「習慣、日常、普段、いつものこと」。現在進行形のコアイメージは「~している途中」。
- 気持ちや状態、感覚に関わる動詞に”-ing”は基本的につけない。
- 例外は多い。例文とセットで覚えよう。
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