「選ぶ」を意味する単語として“pick” 、“choose”、“select”の3つの動詞はよく使われ、英語学習の初期で学ぶ単語です。
確かにどれも“選ぶ”という意味を持つ単語ですが、実はそれぞれ使う場面やニュアンスが異なります。
3つの単語の違いについてまとめると
- “pick”は雑多にあるものの中から深く考えずに適当に選ぶ場合に使う
- “choose”は色んな選択肢の中から最適なものを選ぶ場合に使う
- “select”は多くの候補の中から最高に優れたものを選び出す場合に使う
上記の違いを意識しながら、実際にどのように使われているのか解説を例文と共に見ていきましょう。
pickの意味や使い方
“pick”は色んなものの中から、深く考えたりせずに、直感的に選ぶ様子を表します。
“pick”は他にも「摘まむ」という意味を持つため、代わりの選択肢や候補がある中から「つまみ取る」ようなイメージを持つとニュアンスが理解しやすいです。
“pick up”という熟語で「~を拾う」という意味でもよく使われます。
pickを使った例文
Pick any color you want.
なんでもいいので好きな色を選んでください。
He picked one paper from the pile of them.
彼は書類の山の中から一枚を選んだ。
I will pick you up at 10 am.
午前10時に迎えに行きます。
chooseの意味や使い方
“choose”は複数の選択肢の中から、何かに優先して適したものを選ぶ時に使う表現です。
“pick”がランダムに選んでいるのに対して、“choose”は考えて選択しているニュアンスが含まれます。
“choose between A and B.”という表現で「AとBのどちらかを選択する」と選択肢を比較して選び出す場合や、“chose to do~”で「~することに決める」と自分の行動を選択する場合などにもよく使われる表現です。
chooseを使った例文
I need to choose a 2nd language to study in college.
私は大学で学ぶ第二言語を決める必要がある。
I chose to become a doctor.
私は医者になる選択をした。
selectの意味や使い方
“select”は多くの選択肢や候補の中から最高または最適なものを入念に選び出すという意味を持ちます。
形容詞で使われる場合「上等の」とか「選ばれた」という意味を持つので、そこからも単語の持つニュアンスが感じられます。
“choose”よりも堅い語で、より慎重に選ぶ様子を表現できます。
selectを使った例文
You can select your tea from high-quality brands.
高品質ブランドの中から紅茶を選べます。
He was selected as an ambassador of Japan.
彼は日本の大使として選ばれた。
pick, choose, selectの理解度チェック!
3つの使われ方を確認したところで、違いが理解できたか確認してみましょう。
各問題の空欄に入るのはAとBとCのどちらが正しいでしょうか?
理解度チェックの問題
問1
彼女はその職に特別に抜擢された。
She was especially ____ for the post.
A: picked
B: chosen
C: selected
問2
ここからカードを1枚引いてください。
Please ___ a card from here.
A: pick
B: choose
C: select
問3
彼はアメリカに留学することを選択した。
He ____ to study abroad in America.
A: picked
B: chose
C: selected
問4
そのホテルは日本のホテルベスト5に選ばれた。
The hotel was ____ as one of the best 5 hotels in Japan.
A: picked
B: chosen
C: selected
問5
青か白かで選択する必要がある。
I need to ____ between blue and white.
A: pick
B: choose
C: select
まとめ
同じ “選ぶ”という意味を持つ単語でも、それぞれ違うニュアンスがあり、内容に合わせて使い分けることで表現の幅が広がります。
雑多に選ぶ様子は“pick”を使い、考えて選ぶ様子は“choose”を使い、入念に検討して選抜する様子には”select”を使います。
実際の会話の中では“choose”が一番よく使われます。“pick”や”select”の代わりとして用いることもできるので、その使いやすさのため頻繁に耳にするのかもしれません。
迷ったときは“choose”を使えば間違いが少ないですが、その他の2つがどんな場面で使われるのかも気にしていると使い分けに慣れてきますので、是非実践してみてくださいね。