日本人が訳せない英語表現2

あなたは「ついでに~してくれませんか?」って英語で訳せますか?
前回の記事でこれらを含む日本人が訳しにくい便利なフレーズを紹介しました。
ちなみに答えは、【Could you get me beer while you are at it ?
(ついでにビール買ってきてくれない?)】です。

また、英語のフレーズを学ぶことの大切さも解説しました。
いくら文法を知っていても、ネイティブが使う自然な英語を話せるようにはなれません。

なぜなら、英語には英語ならではの表現(言葉の組み合わせ)があるからです。

前回の記事に引き続き、私が英語学習をしてきて、日本語に訳しにくいけど日常生活でかなり使うフレーズを10個集めました。
こちらは、①フレーズで覚える②使い方を覚えるにフォーカスしてみてください。

日本人が訳せない英語表現10選

付き合っている

付き合っているの自然な表現は【See someone / going out with someone】になります。

付き合っているもしくは付き合ってと言う表現をする時に頻繁に耳にする表現として、【I have a girlfriend】や【Can you become my boyfriend ?】などがあります。

意味は何となく通じますが、こちらの表現は私たちが意図しているような自然な表現ではありません。付き合っている=頻繁に会っている=see someone、付き合っている=一緒に外出する=going out with someoneという表現になっています。

例①)
A: I`ve heard from Lisa that you are seeing someone. Is that true?
(リサからあなたが誰かと付き合っていると聞いたのだけど、本当ですか?)

B: Wow, information has spread to the world quickly. Yes. I am seeing John now.
(情報が広まるの早いね。はい、今ジョンと付き合っています。)

例②)
A: I`ve been into you since I met you for the first time, and I was wondering if I could stay with you. Will you go out with me?
(初めてあなたと会ってから、ずっとあなたに夢中です。あなたと一緒に居られないかなと考えています。私と付き合ってくれませんか?)

B: Of course, I feel you are my right person. (もちろん。あなたは私の理想の人だと感じています。)

たまたま

たまたまは【Happen to】を使って表すことができます。

英語を勉強されている方だと【Happen to】は「~が起こる」ではないのと思うかもしれませんが、【Happen to】には「偶然~する」や「たまたま~する」といった違う意味合いがあります。

例①)
A: Do you happen to know where Lisa is right now?
(ひょっとしてリサが今どこにいるか知っていたりしない?)

B: I`ve seen her going toward the caffe over there, but I am not sure if she is there or not.
(あそこのカフェに彼女が向かって行っているのを見たけど、実際にそのカフェに居るかは分からない。)

例②)
A: Hey. Guess what. I`ve happened to be able to get two tickets for New York Yankees. Do you want to go with me?
(ねぇ、聞いて。たまたまヤンキースのチケット2枚買うことができたのだけど、一緒に行かない?)

B: Seriously? I`d love to. (本当に⁉行く!)

話がそれる

話がそれるは【off the track】を使って表現します。

日本語で「話が脱線する」と表現しますが、同じようなイメージです。

話がそれている状態を表す時はbe動詞を、話がそれるというアクションを表す時はgetと合わせて使います。

例①)
A: What you`re saying seems to be off the track.
(あなたの言っていることは、話がそれています。)

B: Oh, I am sorry. Let`s get back to main topic.
(ごめんなさい。主題に戻りましょう。)

例②)
A: This has nothing to do with what you are saying.
(これはあなたが言っていることと関係ないです。)

B: Did we get off the track? we will return to the main topic.
(話がそれてしまいましたか?本題に戻りましょう。)

あなたに言われたくない

相手から何かを言われて腑に落ちないときに言い返す言葉で「あなたに言われたくない」があると思います。

英語では【Look who is talking】と表現するのが自然です。

「誰が話しているか見なさい」=「話している自分自身を見て、あなたの言っていることを考えなさい」といったニュアンスが込められています。

しかし、日本語に直訳して【I don`t want you to say】だと、単に「あなたに言って欲しくない」といった意味になります。

例①)
A: I think you should study harder. Otherwise, you won`t be able to pass the exam.
(あなたもう少し頑張って勉強した方が良いですよ。じゃないと、その試験に受からないですよ。)

B: Look who is talking. You have failed the exam before, and don`t study at all.
(あなたに言われたくないよ。前に試験に落ちているし、全然勉強していないじゃん。)

例②)
A: You have to save up money for your future. You have been spending a lot recently.
(将来のためにお金を貯めないといけないよ。最近、お金をたくさん使っています。)

B: Look who is talking. You spent three hundred dollars for an app last month.
(あなたに言われたくないよ。先月アプリに300ドル使っていたじゃない。)

※似たような表現で【You are one to talk】「人のこと言えないでしょう」があります。
同じような場面で使えます。一緒に覚えておきましょう。

例③)
A: Why are you always late?
(何でいつも遅れるの?)

B: You are one to talk. You came late the last time we went out for a restaurant.
(人のこと言えないでしょ。最後にレストランに行った時、遅れて来たじゃない。)

何がきっかけで~?

「何がきっかけで~?」は無生物主語を使って【What makes you ~?】と表現します。

動詞はmakeの他にbringなども使うことができます。「何があなたを~させますか?」=「何がきっかけで~?」というニュアンスになります。

例①)
A: I`ve lived in Malaysia for 10 years.
(私はマレーシアに10年間住んでいます。)

B: It is long. What made you come to Malaysia?
(長いですね。マレーシアに来るきっかけは何だったのですか?)

例②)
A: I went to Canada to study English when I was a university student.
(大学生の時に、英語を勉強するためにカナダへ行きました。)

B: Oh, you did, huh. What made you decide to study English?
(そうなのですね。何がきっかけで英語を勉強することを決意したのですか?)

※Whyを使う文ですと、理由に焦点があたり、意味合いが強くなります。
捉え方によっては、何かいけないことをしたニュアンスになります。注意しましょう。

例③)Why did you come to Japan ?
(何で日本に来たのですか?) =(日本に来てほしくない、もしくは日本に来ることがダメなニュアンス

なかなか~できない

「なかなか~できない」は【can`t seem to~】で表現します。
「~できない」はほとんどの人が知っているかもしれませんが、「なかなか~できない」には努力しているけど難しいという微妙なニュアンスが含まれています。

Can`t「~できない」にSeem to「~みたい」を合わせることでこの微妙なニュアンスを表現できます。

例①)
A: I can`t seem to catch what native speakers say on movie.
(なかなかネイティブスピーカーが映画でしゃべっていることを聞き取れないのだよね。)

B: You should try shadowing, then.
(だったらシャドーイングしてみるべきだよ。)

例②)
A: My daughter can`t seem to speak.
(私の娘なかなかしゃべることが出来ないんだよね。)

B: Maybe it will take more time to be able to do it.
(たぶん、もっと時間かかるよ。)

(鍛えて)きれいな体にしたい

鍛えてきれいな体にすることを【get in shape】と表現します。
ある理想の型に自分が入っていくイメージからこのような意味になります。
痩せるなどの表現はよく知られていますが、このような表現を知っている人は意外に少ないので、覚えておきましょう。

例①)
A: I`ve heard that you recently started going to a gym.
(最近ジムに通い始めたって聞いたよ。)

B: Yes. I want to get in shape by summer.
(うん。夏までに体を絞りたいのだよね。)

例②)
A: Do you know how to get in shape easily?
(簡単にきれいな体になる方法知らない?)

B: Unfortunately, there is no way to get in shape easily. You have to work hard.
(残念ながら、簡単にきれいな体になる方法はないよ。頑張らないとね。)

応援する

【Root for】で「応援する」という意味があります。
よく「応援する」の意味として知られているのが【cheer】や【support】という言葉がありますが、【Root for】は知らないと日本語に訳せませんね。

例①)
A: Which team are you rooting for?
(どっちのチームを応援しているの?)

B: Hiroshima carp.
(広島カープ)

例②)
A: My mother often used to come here to root for my baseball team before.
(以前、私の母はよく私の野球チームの応援に来ていました。)

B: This place brings back memories, right?
(ここ懐かしいでしょ?)

~に向いている

何かについて才能があったり、好だったりする場合に使う「~に向いている」は【Be動詞+cut out for / cut out to】を使って表現します。

Forの後は名詞or動名詞、Toの後は動詞またはBe動詞を持ってきます。

例①)
A: You are good at presentation. I think you are cut out for sales.
(プレゼンテーション上手いね。あなたは営業に向いていると思う。)

B: Really? I actually prefer to work as an engineer.
(本当に?実際はエンジニアとして働く方が好きなんだよね。)

例②)
A: I feel I am not cut out to be a web writer.
(私webライターに向いていないように感じる。)

B: How come you think so? I like your articles.
(何でそう思うの?私はあなたの記事好きですよ。)

がさつな性格

【Not detail oriented/ not pay attention to detail】で「がさつな」や「おおざっぱ」を表します。
がさつということは、細かいことに気が向かないことを表します。
Detailは「細かいこと」orientedは「志向の」という意味があります。
これを否定するNotがついて、「がさつ」の意味になります。

例①)
A: My boyfriend always keeps a door of washroom open.
(私の彼氏はいつもトイレのドアを開きっぱなしです。)

B: He is not detail oriented.
(彼はがさつですね。)

例②)
A: What do you think about your personality?
(あなたの正確についてどう思いますか?)

B: I think I don`t pay attention to detail.
(細かいことが気にならないですね。)

※Notを取った【detail oriented/ pay attention to detail】の形だと「細かいことに気を払う」や「几帳面」という意味になります。

あなたが知っているフレーズはありましたか?知らないとかなり訳しにくい、言われても分からないと思います。

英語には、こういったフレーズがたくさんあります。こういったフレーズに出会う度にインプットしていくことが大切です。

こちらでは、定期的に日本人が訳しにくいフレーズを紹介していきます。次回の記事もお楽しみください。