助動詞 CanとBe able to 完全攻略
助動詞を完全攻略することで、会話の幅が広がります。
英語を勉強したてのころの私は、「できる」「違う」「分からない」といった100%か0%の表現しかできませんでした。
しかし、助動詞を深く理解すると、「~できたのだけどなー」とか「~じゃない」「どうしても~してくれない」などといった、意味合いの強さの違う微妙なニュアンスを表現することができるようになりました。
人とコミュニケーションをとる上で、自分らしさを表現できるのが助動詞です。
そんな、助動詞でよく比べられがちな「Can VS Be able to」
実は、使い方によっては誤解を招く明確な違いがあります。
本記事では、CanとBe able toの基本的な意味から間違えやすいポイントまでを解説していきます。
能力・可能を表す
Can・Be able to・could・Was/Were able toは能力や可能を表しますが、それぞれニュアンスが異なります。例文を確認しながら、理解しましょう。
Canは状況から判断された能力
Canは「~することができる」という現在の能力を表します。
例①)He can run faster than me. (彼は、私より早く走ることができる)
例②)My friend can speak English like native speakers. (私の友達は、ネイティブのように英語を話すことができる)
また、可能でありことを示すこともできます。
例①)I can make time for you tomorrow. (明日、あなたの為に時間を作ることができます。)
例②)I think my friend can lend you the car. (私の友達は、その車をあなたに貸すことができると思います。)
Be able toはスキル
Be able toは「~する能力がある=できる」というように能力を示します。Canが状況や人の技能や知識があって「~できる」という意味に対して、Be able toは、能力にフォーカスされています。
例①)I can see a hotel over there. (あそこに、ホテルが見えます)
例②)I am able to see that hotel over there. (あそこのホテルを見る能力があります=できます。)
Be able toは、現在形としてはあまり使われません。助動詞や完了形などと組み合わせて使われることがほとんどです。
例①)I have been able to spend a lot of money since then. (その時以来、たくさんのお金を使うことができます。)
例②)He will be able to get the high-end car in the future. (将来、彼は高級車を手に入れることができるだろう。)
1-3 Could=達成ではない
Couldは「~することができた」と訳します。しかし、ここが勘違いしやすいポイントです。Couldの「~することができた」の意味は、過去にやろうと思えばできたことを表します。
例①)We could go to movies for 1 dollars 10 years ago. (10年前は、1ドルで映画に行くことができた。)
例②)I could spend a lot of money when I was a child. (子供の頃は、たくさんお金を使うことができた。)
例①の場合、10年前に1ドルで映画を見ることができたが、実際に行ったかどうかは不明である。例②の場合は、お金をたくさん使えたが、実際に使ったかどうかは文中に述べられていない。
では、同じ「~できた」と訳すWas/Were able toはどのような意味があるのでしょうか?
Was/Were able to=達成したこと
Was/Were able toは、過去に実際行い「~できた」という時に使用します。何かを達成した時に使うと覚えておきましょう。
例①)I was able to meet my favorite musician yesterday. (昨日、大好きなミュージシャンに会うことができた)
例②)Were you able to get the book that you talked yesterday ? (昨日、あなたが話していた本を手に入れることができましたか?)
例①の場合、実際に会うことを達成した=できたという意味になります。
許可・依頼を表す
許可や依頼を表すCanは日常会話でかなり使います。1日に10回以上は使用するくらい頻度が高いです。ですが、意外に使い方を知らない英語学習者が多いです。これを、覚えると海外旅行に行った時に買い物ができるようになります。
許可を表すCan I~?
何かを買う時に利用するのが、Can I ~? です。Can I~? は「~できますか?=~してもいいですか?」という意味になり、許可を求めることができます。
例①)Can I get the cheese burger combo with coke ? (コーラとチーズバーガーのセットをください。)
例②)Can I go to a wash room ? (トイレに行ってもいいですか?)
例①は、レストランやカフェなどで注文する表現です。Please give me the cheese burger.といったように、Pleaseを使うと不自然な表現になります。注文の際は、Pleaseではなく、Can I ~?を使いましょう。
Canを平叙文(疑問形でも命令形でもない文)で使用すると「~できます=~してもよい」という意味になり、許可を表すことができます。
例①)You can ask me anything. (何でも聞いてもいいですよ。)
例②)You can come over to my place. (遊びに来てもいいよ。)
Can`t (cannot)を使うと、「~することができない=~してはいけない」という意味になります。
例①)You can`t drink alcohol here. (ここで、お酒を飲んではいけない)
例②)You cannot take off your mask outside. (マスクを外で外してはいけない)
依頼を表すCan you~?
「~してくれませんか?」と何かを依頼する時に、Can you ~ ?を使用します。
例①)Can you come to my office afternoon ? (午後に私のオフィスに来てくれませんか?)
例②)Can you lend me some money ? (お金をいくらか貸してくれませんか?)
可能性・推量
「~はありうる」「~だろう」といった個人的に考える可能性や推量を表すことができます。
可能性を表す
Can やCouldを使って可能性や推量を示すことができます。
例①)The scandal that was broadcasted yesterday can be true. (昨日放送されていたスキャンダルは真実だろう。)
例②)I cannot see the person coming from over there well, but I think he could be Hiroshi. (あそこから来る人が良く見えないが、その人はひろしでありうる。)
例②)のように、Couldを使うことにより、可能性や推量の度合いを下げることができます。
強い疑問を表す
可能性や推量を表すCan/Couldを疑問形で使用すると、「~はありうる?」とか「~なのだろうか?」といったように、驚きや不信感を表すことができます。
例①)Can they be seeing each other ? (彼らは付き合っているのだろうか?)
例②) Could they be talking about me ? (彼らは、私のこと話しているだろうか?)
例①ですと、彼らは付き合っているの??という驚きを表現しています。本人は、付き合っているとは思いもしなかったニュアンスが含まれます。
まとめ
本記事では、CanとBe able toの基本的な意味から間違えやすいポイントまでを解説致しました。
Can基本的な意味は、3つあります。
- 能力・許可
- 許可・依頼
- 可能性・推量
能力・許可
「~することができる」という現在の能力を表す。
例①)He can run faster than me. (彼は、私より早く走ることができる)
Be able toは「~する能力がある=できる」というように能力にフォーカスされているため、ニュアンスがCanとは違うことに注意する。
例②)I am able to see that hotel over there. (あそこのホテルを見る能力があります=できます。)
過去形のCouldとWas/Were able toには、大きなニュアンスの違いがある。
Couldの「~することができた」の意味は、過去にやろうと思えばできたことを表す。Was/Were able toは、過去に実際行い「~できた」ということを表す。
例①)We could go to movies for 1 dollars 10 years ago. (10年前は、1ドルで映画に行くことができた。)
例②)I was able to meet my favorite musician yesterday. (昨日、大好きなミュージシャンに会うことができた)
許可・依頼
「~できますか?=~してもいいですか?」と許可を求めるときは、Can I~?「~してくれませんか?」と何かを依頼する時に、Can you ~ ?を使用します。
例①)Can I get the cheese burger combo with coke ? (コーラとチーズバーガーのセットをください。)
例②)Can you come to my office afternoon ? (午後に私のオフィスに来てくれませんか?)
可能性・推量
「~はありうる」「~だろう」といった個人的に考える可能性や推量を表す
例①)The scandal that was broadcasted yesterday can be true. (昨日放送されていたスキャンダルは真実だろう。)
Can/Couldを疑問形で使用すると、「~はありうる?」とか「~なのだろうか?」といったように、驚きや不信感を表すことができる。
例①)Can they be seeing each other ? (彼らは付き合っているのだろうか?)
上記のように、「~できる」という意味で覚えていた「Can」「Be able to」にはいくつかの意味があります。これらを使い分けることにより、あなたの英語の表現力にバリエーションが生まれ、よりあなたらしさを出すことができます。
買い物する時にも、多用されるので海外旅行に行った際も、使える便利な助動詞です。
本記事を使ってしっかり理解していきましょう。
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