今回のテーマは「虫に刺される」です。
虫といっても「蚊に刺される」「ハチに刺される」、(昆虫ではありませんが)「ダニに刺される」「サソリに刺される」「クラゲに刺される」といったように、昆虫をはじめとする生き物には数多くの種類が存在します。
果たして、全て同じ表現でよいのでしょうか。
虫に刺された時に便利な表現や関連する言葉についてご紹介していきます。
それでは早速いってみましょう。
「虫に刺される」を英語で何て言う?
一般的に虫に刺されることを「insect bite」と言いますが、刺される虫の生体などによって表現の仕方が異なってきます。
虫をはじめとする生き物に刺された場合「sting」(=刺す)や「bite」(=かむ)といった動詞を使って表すことが多いですが、実際どのように使い分ければよいのでしょうか。
結論から言うと、毒針や刺針のようなもので刺される場合は「sting」、口や牙などでかまれる場合は「bite」と使い分けていきます。
「sting」を使った表現
まずは「sting」(sting-stung-stung)を使った表現を見ていきましょう。
「sting」が使われるケースは、主に身を守るための攻撃が目的で刺す場合が多く、毒針や刺針などを使って毒液を注入します。
刺されると痛みを伴うことが多いです。具体的には「ハチ」「ヒアリ」「サソリ」「クラゲ」「毛虫」などが挙げられます。
He was stung by a bee.
彼はハチに刺されました。
Be careful not to be stung by a wasp.
スズメバチに刺されないように注意してね。
If you get stung by a scorpion, you’ll have a severe pain.
サソリに刺されると、激しい痛みを感じるでしょう。
A jellyfish stung her arm.
クラゲが彼女の腕を刺しました。
I think the hairy caterpillar I saw yesterday stung me.
昨日見た毛虫に刺されたようです。
「bite」を使った表現
次に「bite」(bite-bit-bitten/bit)を使った表現を見ていきましょう。
「bite」は口や牙のようなものでかまれる場合に使われます。
主に吸血や捕食が目的でかまれることが多く、かゆみを伴うことが多いです。
「蚊」「ダニ」「ノミ」「トコジラミ」「ムカデ」などが挙げられます。
蚊に関して言えば、実際のところは口の中から針を出し吸血します。
しかしながら、日本語でも「蚊にかまれる」「蚊に食われる」といった表現があるように、蚊の場合は「bite」を使うのが一般的です。
I often get bitten by mosquitos in the summer.
夏になると蚊によく刺されます。
It looks like my cat got bitten by fleas.
飼い猫がノミにかまれたようです。
It seems that mites bit my tummy last night.
昨夜ダニにお腹をかまれたようです。
I was bitten by a centipede in the yard just now.
つい先ほど庭でムカデにかまれました。
刺された時の便利な言葉・表現
「虫刺され」を何て言う?
「虫刺され」は一般的に「insect bite」や「bug bite」と表します。
「bug」は虫の中でも小さな虫を指し、「bite」は「かみ傷」や「刺し傷」を表します。
場合によっては「insect sting」も可能です。どちらの表現もどんな虫に刺されたのか特定できない時に使えますね。
逆に特定できるのであれば、蚊に刺された場合は「mosquito bite」、ハチに刺された場合は「bee sting」と明確に表現しましょう。
It looks like I got some bug bites last night.
どうやら昨夜数カ所虫に刺されたようです。
I got several mosquito bites at the park.
公園で蚊に数カ所刺されました。
I had a bee sting just now.
たった今ハチに刺されました。
「腫れる」を何て言う?
「腫れる」は動詞「swell」を使って表現できます。
「swell」だけでも使えますが、「swell up」で同じく「腫れる」という意味なので同様に使われます。
My injured wrist is swelling.
負傷した手首がだんだん腫れてきました。
My ankle swelled up to almost twice the normal size when I was stung by a scorpion.
サソリに刺され、私の足首はほぼ2倍の大きさに腫れあがりました。
一方、腫れている状態を表すときは形容詞「swollen」を使います。
My leg was bitten by a blackfly yesterday and it’s still swollen.
昨日ブヨに脚を刺され、まだ腫れています。
そして、「腫れ」といったように名詞で使いたい場合は「swelling」で表します。
The swelling is still going on.
腫れが長引いています。
上の例文は、It is still swelling. と動詞「swell」の現在進行形を使って言い表すことも可能です。
「痛い」を何て言う?
「痛い」の英語表現は実に様々です。
けがのときの「○○が痛い」は英語で何て言う?
の中で紹介しているので、よかったらご覧になってください。
まずは定番の「hurt」を使った表現です。痛む場所を主語の位置に持ってきて、「〇〇が痛む」となります。
I was stung by a bee and it hurts.
ハチに刺されて痛みます。
また、以下のように形容詞「painful」や名詞「pain」を使って痛みを表現することもできます。
The mosquito bite is painful, so it might be infected.
The mosquito bite is in pain, so it might be infected.
I have a pain in my mosquito bite, so it might be infected.
蚊に刺されたあとが痛むので、もしかすると化膿しているかもしれません。
「かゆい」を何て言う?
「かゆい」は動詞「itch」(itch-itched-itched)と形容詞「itchy」を使った表現が可能です。
The bug bite itched all day today.
虫にかまれたあとが1日中かゆかったです。
I‘m itchy all over my body.
身体のあちこちがかゆいです。
After sleeping on the bed at the guest house, I felt itchy all over.
ゲストハウスのベッドで寝た後はあちこちがかゆかったです。
「しみる」を何て言う?
「sting」には「刺す」という意味の他「ひりひりさせる」という意味があるため、「しみる」を言い表すのにまさにぴったりの言葉だと言えます。
The bug bite stung when I took a bath.
入浴時に虫刺されの箇所がしみました。
It stung for a while when I put on some lotion to stop the itching.
かゆみ止めを塗布するとしばらくの間しみました。
まとめ
いかがだったでしょうか。
虫に刺されたときは「sting」と「bite」の2大表現があり、虫の生体などによって分けられるということが分かりましたね。
とはいえ、ネイティブでもここまで厳密に使い分けているわけではなく、実際「毛虫」や「ムカデ」などはどちらの言い方も使われていたりします。
英語表現は実にバリエーション豊かです。
たくさんの表現を学んで、積極的に使っていきましょう。