オンラインレッスン

前回の記事「オンラインレッスンで使える英語フレーズ【基本編】」では、レッスン冒頭でのあいさつや相手の話が聞き取れないときによく使うフレーズなどをご紹介しました。

今回の記事では、オンラインレッスンでよくあるPCトラブル時に役立つフレーズを集めてみましたので、参考にしてみてください。

それでは早速いってみましょう。

インターネット回線が不安定なとき

音の調子がよくないときは

ビデオ通話の際、相手の声が聞こえなかったり聞こえづらかったりするなど、音声トラブルはよくある事象の一つです。
まずは、相手の声がどのように聞こえていないのかを説明しましょう。

聞こえません。

I can’t hear you.
I can’t hear your voice.

聞こえづらいです。ほとんど聞こえません。

I can hardly hear you.
I can barely hear you.

あなたの声が途切れて聞こえます。

You are breaking up.
Your voice is choppy.

あなたの声と映像がずれています。

The video is lagging (behind the sound).
Your video and audio are out of sync.

ひとくちメモ

一見難しそうにみえる上記表現ですが、実は日本語になっている言葉だったりします。
最初の例文に出てきた動詞「lag」は、実は日本語で耳にする「タイムラグが生じる」のラグと同じです。
つまり、ここでいう名詞「lag」とは、遅延や時間の隔たりを意味します。
よって、日本語訳は「映像が音声より遅れをとっている」となるのです。

また、2番目の例文では、「out of sync」(スィンクと発音)という表現が使われていますが、これは「out of synchronization」からきています。
synchronizationとは「同時に起こること、同期すること、一致すること」ですので、「out of sync」は「同期していない、一致していない」という意味になります。
日本語でも「シンクロ」という言葉を最近よく耳にしますが、語源を探ってみると実は英単語からきているというのはよくある話です。
「out of sync」の反対の意味に「in sync」があります。

相手の声が小さい原因は、マイク音量が小さいことから生じている可能性もあります。
そんな時は以下のように伝えましょう。

マイクの音量を大きくしていただけますか。

Could you (please) turn up the volume?
Could you turn up the microphone?

ここで一つ注意点があります。句動詞「turn up」は人に対しては使うことはできません。
相手に声を大きくしてほしいとお願いするときは、「speak up」を使います。
「Could you please speak up?」とお願いしましょう。

なお、前回の記事「オンラインレッスンで使える英語フレーズ①【基本編】」では、聞き取れなかった際の対処法として色々な言い方を解説しています。
よかったら参考にしてみてください。

受信状況がよくないとき

今日はインターネット回線が調子悪いようです。

I think the internet connection isn’t good today.
Something is wrong with the connection today.

回線が不安定なら「the connection is unstable」、回線が遅いなら「the connection is slow」と表現できます。

また、レッスンを受ける部屋や場所によっては、受信状態がよくない場合もあります。そんなときは以下の表現を使いましょう。

この場所、電波が弱いみたいです。

This place has bad reception.
The signal is weak here.

ビデオ(映像)をOFFにさせてください。

Let me turn off my video.

例題

講師:あなたの声が途切れて聞こえます。
I’m afraid you’re breaking up.

生徒:すみません、今日はネットの接続が悪いみたいです。
映像なし(の通話)でも大丈夫でしょうか?
Sorry, I think the connection is bad today. Is it alright if we conduct our lesson without video?

講師:大丈夫です。ビデオはOFFにしますね。
That’s okay. I’ll turn off my video.

私自身の話になりますが、以前のレッスンで相手の悪天候時に接続が不安定になるといったケースが何度かありました。
昔に比べると最近はそのような回数は減っている印象を受けるので、講師側の接続状況も運営側のサービス改善などにより改善されているのかもしれません。

接続状況が悪いときは、ビデオなし通話に変えたり、電話をかけ直したりすると修復することがありますので試みてください。

デバイスの調子が悪いとき

パソコンの調子が悪いです。

My computer is acting up.
My computer is playing up.
There is something wrong with my computer.

デバイスなどの機械の調子が悪いとき、アメリカ英語では「act up」イギリス英語では「play up」と表現します。

パソコンを再起動してもよいですか?

May I reboot my computer?
Is it alright if I restart my computer?
Can I turn my PC off and on again?

デバイスの調子が悪い場合、上の表現はパソコンだけではなくタブレット(tablet)やスマートフォン(smartphone)などにも使えます。
また、スカイプやZoomなどのアプリケーションが調子悪いときにも応用できます。例題で具体的な使い方をみてみましょう。

例題

生徒:スカイプの調子が悪いので、タブレットを再起動してもよいですか?
There is something wrong with my Skype, is it okay if I reboot my tablet?

講師:もちろんです。
No problem.

生徒:ありがとうございます。いったん電話を切ってかけ直します。
Thank you. I’ll hang up and call you back later.

オンラインレッスン時の接続トラブルは、予期せぬタイミングで発生するものです。
本記事内で挙げたフレーズは特に発生頻度の高い事例で使えるフレーズをご紹介しているので、スラスラと言えるようになるまで覚えてしまいましょう。