フィリピン風景

コスパのいい留学先として、フィリピン留学を検討されている方は多いと思います。

本記事では、実際にフィリピン留学を体験した筆者が、フィリピン留学のメリット、デメリット、学校選びのポイントなど、実体験をもとに詳しく解説していきます。

フィリピン留学の特徴とは︖

フィリピンの道路
フィリピン留学の特徴は、最短1週間からカリキュラムを選ぶことができる、フレキシブルさにあります。

まとまった学習期間を準備しにくい社会人や、航空費のねん出が難しい学生、双方に嬉しいポイントではないでしょうか。

また、東京からだと5時間、九州からなら4時間弱でアクセスできる近さも、人気を集める理由の一つですね。

留学をする年齢層は?

留学生
①20代
②10代と30代
③50代以上
④40代

留学そする人の職種は?

仕事を辞めて転職を考えている人(日本で再就職もしくはフィリピン就職)が多いです。

短期の場合(1週間など)は社会人の方もいます。

長期休みの時期は学生が多い傾向です。

留学の滞在期間はどれ位?

フィリピン留学で多い滞在期間は8週~12週を選ぶ方が多いです。

それと、短期の4週未満を選ぶ方も次に多いです。

フィリピン留学のメリットは?

留学メリット
それでは、実際にフィリピンで10週間の留学を経験した筆者が感じた、メリットとデメリットについて、解説していきます。まずはメリットから。

留学費用が格安

フィリピン留学を検討しているほとんどの方が、費用面でのメリットに関心を持っているでしょう。

一般的に、北米で留学する際にかかる費用は2カ月でおよそ30万円ほどです。

ちなみにこれは、受講料のみで、現地での滞在費は含まれません。

一方、フィリピンでは滞在費や食事、部屋の掃除や洗濯など、全て現地のスタッフに任せられるとしても、2カ月でおよそ20万円です。

一度払った金額で、生活面でのコストもカバーできるのは、大きなメリットと言えるでしょう。

北米の語学学校よりも充実したカリキュラム

筆者は、フィリピン留学を10週間経験したのち、ワーキングホリデーで訪れたカナダでも、語学学校に通いました。

ビジネス英語のクラスを選択しましたが、はっきり言って、フィリピンの学校に比べると、カリキュラムはかなり雑に感じました。

午前中、配られたプリントにそってリスニングやディスカッションをし、午後はほとんど自習です。宿題はほとんど出ず、復習も朝に少しやるだけで、英語力の向上はあまり感じられませんでした。

北米は英語が第一言語の国というだけあって、特別なカリキュラムなど用意しなくても、勝手に生徒が集まる場所です。あくまで予想ですが、あまりカリキュラムに力を入れていない学校は多いのかもしれません。

それに比べ、フィリピンでは科学的な理論に基づく、ノンネイティブ向きの授業を受けることができます。

マンツーマンレッスンや、90%は復習で知識を定着させるなど、綿密なカリキュラムが組まれている学校が多く、短期間で英語の基礎を固めることができます。

ただ、残念ながらフィリピンでも遊ぶ目的だけの人が集まる学校もありますので、その点は自分でしっかり見極めてください。

TOEICのスコアアップが確実に狙える

TOEICの画像
フィリピン留学の目的をTOEICのスコアアップに定めている人は非常に多いと思います。

実際、フィリピンの語学学校の多くは、実績として生徒が取ったスコアを広報材料に使っているため、需要と供給がマッチしているのです。

授業で使用する教材も、TOEICの公式テキストを使うところであれば、集中的にTOEIC対策ができます。

また、現地のTOEIC受験料は、日本で受けるよりも格安のため、帰国直前に受験することをおすすめします。

フィリピン留学のデメリットは?

デメリット

フィリピン人の英語が、必ずしも英語圏で通じるとは限らない

フィリピン人はかつて、ノンネイティブの中で、最も流暢に英語を話す人種として認められたことがあります。

とはいえ、もともとスペイン領ということもあるせいか、彼らなりの言い回しや、独特の表現はいくつかありました。

実際それを北米で使うと、全く通じなかったことも。

また、フィリピン人講師は、日本人のブロークンな英語を聞いて、ある程度の会話内容を予測することに慣れています。

そのため、英会話の上達がある程度まですすむと、「話せている」と錯覚し、それ以上の努力を怠ってしまう傾向があります。

英語は世界の公用語です。自分が行きたい国のレベルに合わせて、スキルチェックを怠らないようにしましょう。

日本よりも衛生面で劣る

生活面でのデメリットはある程度覚悟しておいた方がいいです。

特に衛生面は、東南アジアの国というだけあって、日本のそれとは大きく違います。
学校のトイレはあまりきれいでないことはよく見られます。
部屋を清掃はしてくれるものの、明らかに使いまわされた水浸しのモップでさっとふくだけ、という簡単なものでした。

また、夏場に街中で○キブリの大群と出くわした、なんていう話も耳にしたことがあります。

違う文化の国に行くのですから、こういった生活面でのデメリットは考慮したうえで、留学を決めましょう。

ご飯の味がイマイチ

フィリピン料理
フィリピン料理、と聞いて、思い浮かぶものは何でしょうか?

ある人は少ないと思います。フィリピン料理はほとんど特徴がないんです。

ご飯を炊くのも正直あまり上手ではなく、普段出てくる学校の食事は安定しておいしいとは言えません。

その反動か、毎食友達と、どのおかずが美味しいかについて話したり、翌日のレッスンの時、講師に日本食との違いについて話せたりと、話題には事欠きませんでした。

ご飯は絶対日本米がいい!という方は、パックご飯を余分に持っていきましょう。

フィリピン留学前に準備しておきたいことは?

荷物

クレジットカードの付帯保険を確認

滞在中、海外旅行保険が必要になりますが、90日以内であれば、クレジットカードの付帯保険で十分です。

筆者は滞在中入院しましたが、全てクレジットカードの補償内容で補填されて、診療代は無料で済みました。

持っているだけで保証されるか、旅行代金をそのカードで引き落とすことが必要か、カード会社によって条件は異なるため、確認しておきましょう。

文法の基礎を固めておく

フィリピン留学一番の目的は、英語を話せるようになること、ですよね。

到着翌日からすぐ、講師とのマンツーマンレッスンが始まります。

しかし、講師と話すことだけでは英語は上達しません。
実際にトークをする前から、自ら文章を作る力をつけておくと、マンツーマンレッスンでより効果を実感することができます。

それに初心者の場合、文法は日本語で習う方が、習得が早いです。

わからない英語で教えられても、質問すらできずに終わってしまいますから。

日本にいる間に、出来るだけ文法の勉強はしておいた方がいいです。

娯楽に使うお金を用意

フィリピン留学はたしかに格安で行くことができます。
しかしそれはあくまで滞在費と学費の話です。

現地での娯楽費も、必ず勘定に入れておいてください。
語学学校にもよりますが、筆者は、ほぼ毎週の金曜日、仲間や講師と飲みに出かけていました。フィリピンは海がとても綺麗な南国のリゾート地です。

休日を利用してダイビングのライセンスを取得している人も、見受けられます。

現地でできた友達と過ごす時間はとても貴重なものです。ある程度、娯楽費は余裕をもって準備しておきましょう。

フィリピン留学の学校選びのポイントは?

ポイント

学校の強みと、自分の目的が合致するか

あなたが留学までして英語を学びたい理由はなんでしょう?

履歴書にTOEICの点数を書いて箔をつけたい?
フィリピン講師と思いっきり話して友達になりたい?

なんでも良いです。あなたの気になる学校が、アピールしている強みに注目してください。

その学校がTOEICスコア、IELTS、TOEFULいずれのスコアアップに特化しているのか。会話力向上にむけて、独自のカリキュラムがあるのか。

その学校の強みは、あなたの目的を達成するために最短ルートを提示してくれるのか、考えましょう。

まずはインターネットで調べてみて、さらに詳しい話は説明会で実際に聞くことができます。

日常生活で、どれだけのサポートがあるか

筆者が滞在した学校では、朝昼夕の食事、週二回の洗濯、部屋の掃除までスタッフに任せることができました。

最終的にTOEIC を150点アップさせることができたのは、この環境が1番の理由だと思っています。

勉強以外しなくて良い。
これは学習における最強のアドバンテージです。

限られた滞在時間で、掃除や洗濯をしているのはもったいないです。

よほどこだわりがない限り、スタッフに任せられる学校を選ぶことをおすすめします。

語学学校の口コミをチェック

最後はTwitterやブログで、あなたの気になる学校名を検索してみてください。

フィリピン留学は、選択肢として考える人が多い分、情報もたくさん流通しています。

SNSのクチコミは一概に信憑性の高いものとは言えませんが、一定数の人が評価している学校であれば、検討の余地があるでしょう。

YouTubeで動画を探して、実際の学校の風景をチェックするのも、現地での学習環境をチェックするうえでおすすめです。

フィリピン留学までの流れは?

フィリピン空港
最後に、フィリピン留学までの大まかな流れになります。

学校を比較する

比較方法

  • SNSで口コミをチェック
  • 自分の目的達成にあった学校かどうか
  • 洗濯や掃除をスタッフに任せられるかどうか

語学学校に申し込み

必要な教材、リスニング機器を用意

絶対必要なものは電子辞書です。
スマホはネット環境に左右されますが、電子辞書は関係なく使えます。
必ず持っていきましょう。
ウォークマンが必要な場合もあります。
3000円くらいで買えるので、1台用意して、リスニング教材を全てインストールして持っていきましょう。

クレジットカードに付帯する保険の条件を確認

往復の航空チケットを手配

オープンチケットを購入しましょう。
指定の期間中有効な往復チケットで、かなり安く購入できます

出発

あとは健康状態を整えて出発するだけです。
フィリピン留学が、あなたの人生を変えるきっかけになりますように!