フィリピンに行くだけで英語は話せない
フィリピン留学に行くだけでは、英語は話せません。
留学を考えている多くの人が、語学学校に行き、授業に出るだけで英語が話せると、思っているかもしれません。
はっきり言って、甘いです。筆者は、生徒数50名ほどの語学学校に通っていましたが、結果を出している生徒はみんな、学校から与えられたカリキュラム以外で自分の勉強時間を確保したり、学習法を工夫していました。
本記事では、フィリピン留学を成功させるために必須の、滞在中の勉強方法について3つご紹介していきます。
体験者おすすめ!フィリピン滞在中の勉強法4選
授業には必ず予習して臨む
語学学校にもよりますが、大体、マンツーマンレッスンが一日3~4コマあると思います。
フィリピン留学中に一番英語を話す機会が多いのは授業中です。
授業のトピックは、学校が指定してくるところもあれば、講師がランダムに決めるところもあるでしょう。
もし後者だったとしても、必ず自分で事前にテーマを決めて授業を受けてください。
授業前に準備してきた英語表現を、講師にチェックしてもらうことで、徐々に正しい表現方法を身に着けることができます。
がむしゃらに英語を話す機会を増やせば、自然と英語力が上がると思っている人がいますが、これは誤りです。
日本語でも、「忖度する」という言葉を聞けても、ソンタクの意味を知っていなければ、相手の言いたいことは理解できませんよね。
知識として、語彙や文法が蓄積されなければ、いつまでもブロークンな英語を話し続けることになります。
そのため、英語初心者であればあるほど、何の準備もなしに授業を受けるほど勿体ないことはありません。
必ず予習をして参加し、授業のあとはチェックされた箇所を繰り返し書いたり、読んだりして体で英語を話すことを覚えていきます。
復習するときは、必ず声に出して音読してください。
自分で発音できない言葉は、相手が言っていても聞き取ることができません。
講師の人に発音をしつこくチェックしてもらい、スマホの録音機能で自分が発音できているかも確認してください。
因みに、人の記憶は約72時間蓄積され、その後はどんどん忘れていきます。
理想は翌日まで復習を行うことですが、最低でも3日以内に指摘された箇所を復習するようにしましょう。
スケジュール帳を使って、学習記録を管理しておくと、進捗度合いが一目でわかり、モチベーションアップにも繋がります。
発音記号を暗記しきる
単語帳を開くと、単語の隣にカッコで囲まれた英語にも見えない記号が並んでいますよね。
あれが発音記号です。
発音記号は馬鹿にできません。
日本語と違い、英語は文字の羅列通りに発音すればいい言葉はほとんどありません。
例えば名詞をつくる「~tion」という接尾辞。どう見てもこれだけで「ション」とは読めませんよね。
発音記号を覚えると、これが一発でわかるようになります。
ただ、学校の英語の授業ではそこまで発音記号についてしっかり勉強しないため、多くの人があてずっぽうで英語を読んでしまっています。
ネイティブとの会話を実際にしてみると、ほとんどの言葉がリンキングまたは脱落してしまうため、勉強してきた音とほとんど違うことに愕然とするのです。
これを防ぐために、留学中の時間を使って、発音記号を覚えきってしまいましょう。
発音の授業があるのであればそれを利用するのが一番ですが、もしカリキュラムに含まれていなければ、自分で参考書を持っていきましょう。
おすすめはフォニックスシリーズです。
正直筆者は、この発音記号を覚えきることを中途半端に終わらせてしまったため、未だにリスニングで苦しむシーンが多いです。
TOEICのリスニング力をアップさせるためにも、発音記号は避けて通れないと思っておきましょう。
英語で日記を書く
英語を学ぶ最終目標は、相手の言っていることを理解し、自分の意見を話す事だと思います。
英語で日記を書くことはその目標に到達する最短の近道です。
I took a group lesson.
My friend said that ・・・
など、一つ一つの文章が切れていても、毎日同じ内容に偏ってきても、構いません。
とにかく、自分の考えを英語で何というのか考えるクセを身に着けることが目的です。
より自然な表現を身に着けるため、日記を毎日講師に添削してもらいましょう。
するとライティング、スピーキング共に飛躍的に伸ばすことができます。
書けるようになると、自然と語彙も増え、スピーキングにもいい影響があります。
現地のイベントに参加して友達を作る
現地でしかできない英語の上達法として、イベントに参加することをお勧めします。
イベントと言っても、音楽フェスや食フェスなど、単なるお祭りではありません。
ネットで検索すると、現地のランゲッジ・エクスチェンジイベントは沢山あります。
ランゲッジ・エクスチェンジとは、お互いが勉強したい言語を話す友人を作り、学習のパートナーになってもらうことです。
言語学習の最短ルートは、外国人の恋人を作ること、とよく言われます。
恋人でなくても、自分と気の合う人が意見を交換できますし、海外の人から見た日本の印象などを聞くことも純粋に経験として面白いです。
あと単純に、お酒が飲める人に勧めたいのが、ぜひその人と飲みに行ってください。
日本人が英語を話せない理由の一つに、精神的な原因があります。
間違っていたらどうしよう、おかしいと思われたらどうしようと、まだかいていない恥の心配をして、上手く話せないシーンがほとんどです。
しかし、飲みの席になると、ほとんどの人がいきなり流暢になるなんてことがざらにあります。
緊張が溶けて、いつもより細かいことを気にすることなく話せるようになるからです。
授業中には、自然な言い回しや、正しい英語表現を学ぶことが大切です。
しかし、英語はあくまでコミュニケーションツールです。
お互いの言いたいことが伝わりさえすれば、多少の誤りは相手も見逃してくれます。
せっかく英語を話す国に滞在するんですから、たまには現地の人との交流を思いっきり楽しんで、英語勉強への糧にしてください。
【最後に】フィリピンは学習環境が整っている最高の場所
冒頭で説明した通り、語学学校に行くだけでは英語力は向上しません。留学前、滞在中にしっかり計画を立てて勉強することで、初めてその効果を実感できます。
また、フィリピン留学の一番のメリットと言えるのは、同じ目標に向かってがんばる仲間がいることです。
英語学習のコツはとにかく続けること。フィリピン滞在中は、周りに負けじと自分も机に向かうことになるので、必然的に学習習慣が身につきます。
勉強に集中できる最高の環境があることこそが、オンライン英会話が普及した今でも衰えない、フィリピン留学の魅力です。
自分が一つの目標に向かって努力した時間は決して裏切りません。
本記事の勉強法を参考に、皆さん一人ひとりが、英語習得を達成できることを祈っています。