rarelyとhardlyの違いを学ぶ前にチェックしたい重要ポイント
rarelyとhardlyは、どちらも「ほとんど~ない」いう意味ですが、伝わるニュアンスが異なります。
rarelyとhardlyの違いを学ぶ前にチェックしたい重要ポイント
- rarelyは『頻度』を表す
- hardlyは『頻度』のほかにも『能力・量・程度』を表す
この2点を押さえた上で、詳しく解説していきます。
rarelyの意味や使い方
rarelyは、「ほとんど~ない」という意味ですが、頻度を表します。
似た表現には、“not often(頻繁ではない)”や“seldom(めったにない)”があります。
He rarely talks about himself.
彼はほとんど彼自身の話をしない。
She is old now and rarely goes out.
彼女は歳を取ってほとんど外出しない。
I rarely make a mistake at work.
私は仕事でミスをすることはほとんどありません。
hardlyの意味や使い方
hardlyは、「ほとんど~ない」という意味ですが、頻度のほかにも能力・量・程度を表します。
似た単語には“scarcely“がありますが、特に口語ではhardlyのほうがよく使われます。
I was hardly hungry when I arrived at the restaurant.
私はレストランに到着したとき、ほとんどお腹が空いていなかった。*程度
My mother hardly goes shopping on Sunday.
私の母はめったに日曜日に買い物に行きません。*頻度
She hardly speaks English.
彼女は英語をほとんど話せない。*能力
There was hardly any food left on the table.
テーブルの上に食べ物はほとんど残っていなかった。*量
rarelyとhardlyの意味の違い
RarelyとHardlyの両方を使って、意味がどのように変わってくるのか確認しましょう。
- I rarely speak English.
- I hardly speak English.
この2つの文章は、どちらも「私は英語をほとんど話しません。」と訳されますが、ネイティブスピーカーに伝わる印象は異なります。
I rarely speak Englishは、話す機会がほとんどないから話さない、という意味になります。
一方で、I hardly speak Englishは、話す機会がない、もしくは英語を話す能力がないから話せないという意味になります。
- I rarely drink.
- I hardly drink.
この2つの文章は、「私はお酒をほとんど飲みません。」と訳されますが、
I rarely drinkは、お酒を飲む頻度が少ないという意味になります。
一方で、I hardly drinkは、お酒を飲む頻度が少ない、という意味だけでなく、お酒を(体質的に)ほとんど飲めないという意味にもなります。
このように、頻度の話をするときはrarelyを使えば間違いないですが、hardlyを使うときは複数の意味があると覚えておきましょう。