“create”と“produce”はどちらも「作る」という意味を持つため、どちらを使えばいいのか混同しがちですが、それぞれ違うイメージを持つ単語です。
create”と“produceの違いを学ぶ前にチェックしたい重要ポイント
単語の主な違いのポイントを下記にまとめると
- “create”は人・神が「創造する」、「創作する」など「作り出す」という意味を堅い語で表現する動詞
- “produce” は人・工場などが「製造する」、」植物などが「実る」など生産するというイメージで表現できる動詞
上記の違いを念頭に置いて、実際にどのように使われているのか、詳しい解説を例文と共に見ていきましょう。
createの意味や使い方
“create”は神や人が新しいものを「創造する」とか「(人を)~の状態になるように造る」など、「創り出す」という意味や堅いイメージを持つ動詞です。
単語の成り立ちを見てみると、ラテン語の「creatus(生み出す)」という単語が語源となっており、形のないものから創造するようなイメージを持った言葉であることが分かります。
堅い意味ではないですが、コンピュータが「~を新しく作る」「作成する」という意味でも使われ、興奮・騒動・印象などを「引き起こす」という意味でも使用されます。
createを使った例文
All men are created equal and independent.
すべての人間は平等で独立したものとして創られている。<トマス・ジェファソン>
The writer creates his own special languages.
作家はその人固有の言葉遣いを生み出す。
Humans differ from animals in that we create culture and civilizations.
人間は文化や文明を創り出すという点で動物とは異なる。
Anyone who has access to the internet can create their own webpage.
インターネットにアクセスできる人なら誰でも自分のウェブページを作成できる。
She created a new file to store her favorite photos.
彼女はお気に入りの写真を保管するために新しいファイルを作成した。
His behavior created a great sensation.
彼の態度は大きなセンセーションを引き起こした。
produceの意味や使い方
“produce” は人や工場などが製品を材料から「製造する」とか、農産物を「生産する」と表現する場合に使われる動詞で、農業や産業などの生産のイメージを持つ単語です。
単語の成り立ちを見てみると「pro-(前に)」+「-duce(導き出す)」という二つの単語からできた、ラテン語の「producere(産出する、提出する)」という動詞が語源となっていています。
他にも本を「出版する」とか、テレビ番組を「制作する」などのスキルを使って何かを作る場合でも使われ、証拠を「提出する」という意味でも使われます。
produceを使った例文
This factory produces more than hundreds of vehicles every week.
この工場では毎週何百台もの車が製造される。
Japan produces a high quality of rice.
日本は高品質な米を生産する。
India produces good programmers.
インドは優れたプログラマーを生み出している。
This mine no longer produces much gold anymore.
この鉱山はもうそれほど多くの金を産出していません。
Fruits trees produce flowers in spring.
春には果樹が花を咲かせる。
The special effect in this new movie is produced by the high techniques.
この新しい映画の特殊効果は高度技術により制作されている。
There was other evidence produced at the trial.
裁判で提示された証拠は他にもあった。
まとめ
“create”と“produce”は似た意味を持つため使い分けを難しく感じがちですが、単語の使われ方を見ていくとそれぞれ違うものを表現する言葉であることが分かります。
新しく物を「創造する」とか「生み出す」と堅い言葉で言いたい場合は“create”を使い、物を「製造する」とか農作物を「生産する」という産業などの場面で使いたい場合は“produce”を使います。
日常生活の中では“create”は歴史などの記述や、パソコンでファイルを作成する時に、“produce”はビジネスの記事などに使われているのを多く見かけます。
これらの単語を見かけた際はどのような使われ方をしているのか是非確認してみてくださいね。