“quit” と “stop”はどちらも「~をやめる」という意味を表せる動詞ですが、二つの単語は違う意味を持っています。
quitとstopの違いを学ぶ前にチェックしたい重要ポイント
- quitは完全に「~を止める」とか「(会社など)を辞める」を表現する動詞
- stopは一時的に「~を止める」と表現する動詞
上記の違いを押さえながら、実際にどのように使われているのか、詳しい解説を例文と共に見ていきましょう。
quitの意味や使い方
“quit”は何かの理由があって「やめる」、「中止する」、「放棄する」とい意味を持つ動詞です。
単語の成り立ちを見てみると、ラテン語で静かなという意味を持つ「quietus」から派生して「静める」、「解放する」、「やめる」と意味が広がってきた単語です。
“stop“が「とめる」という動作に重きを置いているのに対して、”quit”の場合は完全に手を引くとか、放棄するとか、諦めるなど、“永遠にやめてしまう”というニュアンスが含まれています。
そのため仕事を「辞めた」の場合には”quit“が使われます。
quitを使った例文
Quitting smoking would greatly improve your health.
タバコを止めればあなたの健康が大幅に改善されるでしょう。
The mayor was forced to quit his post due to the scandal.
その市長はスキャンダルが理由で退任を余儀なくされた。
I would rather quit a job than work so hard.
そんなに働かなければならないなら、私は仕事を辞めます。
He quitted the military after the war.
彼は戦後軍を辞めた。
stopの意味や使い方
“stop”は動いているものを「止める」、「停止させる」とか、進行中の動作を「やめる」、「中断させる」という意味を持ちます。
何か既に起きている動作や物を一時的に止めただけであって、完全に終わらせたのか、やめたのかは分からず、それよりも「止める」という動作自体に意味の重きが置かれます。
stopを使った例文
The nurse stopped blooding from the injury.
看護師はその傷を止血した。
The accident stopped the traffic in the town.
その事故で町の交通がストップした。
You should stop what you are up to.
君の企んでいることは止めた方がいい。
I stopped seeing him after I found out that he was a liar.
彼が嘘つきだと分かってからは彼と会うのをやめた。
まとめ
“quit”と“stop” は両方とも「やめる」という意味を持ちますが、違ったニュアンスを持つ単語同士であることが分かります。
仕事などを永遠にやめる場合は”quit”を使い、一時的に動作を停止する意味の場合は“stop” を使います。
日常会話では“stop”を使うことが多いですが、必要な場面で“quit”も使って伝え方のバリエーションを増やしてみてくださいね。