didn’t need toとneed not haveの違いを解説

“didn’t need to” と “need not have”はどちらも「~する必要はなかった」という意味を持つため混同しがちですが、しっかり成り立ちをみていくと違う意味を持つことが分かります。

didn’t need toとneed not haveの違いを学ぶ前にチェックしたい重要ポイント

チェックしたい重要ポイント!

  • didn’t need toは「~する必要はなかった」とただ事実を述べる表現です。
  • need not haveは「~する必要はなかった(のにしてしまった)」と後悔の気持ちを述べる表現です。

またここでの「need」はそれぞれ、動詞として使われているか、助動詞として使われているかの違いもあるので注意が必要です。

上記の違いを押さえながら、実際にどのように使われているのか、詳しい解説を例文と共に見ていきましょう。

didn’t need toの意味や使い方

“didn’t need to”は物事をただ単に「する必要がなかった」と表現する場合に使います。

語句の詳細をみていくと「do not need to」(~する必要がない)という動詞の「need」の語句が「did」と過去形になっているので単純に「~する必要はなかった」という過去の事実を述べる表現にとどまります。

する必要なかった物事を“してしまったかどうか”は“didn’t need to”だけでは分かりません。「(必要ない事をしたか、していないかに関わらず)する必要がなかった」と表現する場合に使えます。

しかし、ほとんどの場合は「する必要はなかったので、しなかった」場合に使われます。

didn’t need toを使った例文

She brought the lunch for me so I didn’t need to cook for myself.
彼女が昼食を持ってきてくれたから、僕は料理する必要がなかった。

The weather got warmer, so we didn’t need to wear a coat.
天気が暖かくなったので、コートを着る必要はなかった。

He showed up just after I had arrived so I didn’t need to wait for him.
彼は私の到着後すぐに現れたので待つ必要はなかった。

We had pretty enough materials so we didn’t need to buy extra.
十分な材料を持ち合わせていたので余分に買う必要はなかった。

need not haveの意味や使い方

“need not have” は「(~をしてしまったが)~する必要はなかった」と述べる表現する場合に使います。

語句の詳細をみていくと「need not」(~する必要がない)という助動詞の「need」を使った語句の後に「have」が増えたことで完了形になっています。そのため単純に「~する必要はなかった」だけではなく、「(完了してしまったことを)する必要はなかったのに」という意味が隠れています。

その行動はすでに起きてしまって、不必要であったとか、時間の無駄だったという、後悔の気持ちを表す場面でよく使われます。

need not haveを使った例文

You needn’t have done the washing dishes as I was going to put them in dishwasher.
食器洗浄機に入れるつもりだったから、あなたがお皿を洗う必要はなかったのに。

I need not have cooked this much if they could have told me earlier that they wouldn’t come.
彼らが来ないともっと早く知らせてくれれば、こんなにたくさん料理する必要はなかったのに。

I had already bought 2 tickets for the concert so you really need not have bought another one.
既にコンサートチケットを2枚買っていたから、あなたがもう一枚買う必要なんてなかったのに。

She worked hard to finish her assignment, but actually she need not have done so.
彼女は宿題を終わらせるために必死だったが、そんなことをする必要はなかった。

まとめ

“didn’t need to” と “need not have”は似た意味を持ちますが、例文を見ると使われ方の違いが分かりますね。

何かが起きて「~する必要がなくなった」という場合には“didn’t need to” を使い、不必要なことをしてしまって「~する必要はなかったのに」と後悔に気持ちを伝える時は”need not have”を使います。

慣れないうちは難しいかもしれませんが、”need not have”は”didn’t need to “に置き換えられることも多いので、“didn’t need to”を日常的に使い、「やる必要なかったのに!」と強調して伝えたい時に“need not have”を使ってみるのもいいかもしれないですね。