easyとsimpleの違いを解説

“easy” と “simple”はどちらも「簡単な」という意味を持つ単語ですが、詳しく見ていくと異なる性質をもった単語同士であることが分かります。

easyとsimpleの違いを学ぶ前にチェックしたい重要ポイント

チェックしたい重要ポイント!

  • easyは物事が「容易だ」とか「気楽だ」ということを表現する場合に使う形容詞です
  • simpleは考えやアイディアを「単純だ」とか「複雑でない」と表現する場合に使う形容詞です

上記のポイントを押さえながら、実際にどのような使われ方の違いがあるのか、詳しい解説を例文と共に見ていきましょう。

easyの意味や使い方

“easy”は「容易だ」とか「気楽だ」「のんきな」「心配ない」などの意味を持つ単語です。

物事が簡単にできる場合だとか、人の行動が気楽な様子を表すことができます。

形容詞として直前の名詞を修飾したり、be動詞の後に置かれて主語を修飾したりして使われます。また複数の語を合わせて成句表現でもよく使われます。

easyを使った例文

This lesson is easy to follow.
このレッスンは分かりやすい。

I can listen to her story with an easy mind.
彼女の話を安心して聞いていられる。

It’s my first time. Please go easy on me.
初めてなんだ。お手柔らかに頼むよ。

He is an easy-going person.
彼は気楽な人だよ。

“Do you care for Italian or French food tonight?” “I’m easy. Either is fine with me.”
「今夜はイタリアンかフレンチどっちがいい?」「どちらでも構わないよ。」

simpleの意味や使い方

一方で”simple”は考えやアイディアを「単純だ」とか「複雑でない」と表現する場合に使う形容詞です。それが派生して物事が「質素である」とか「気取らない」という意味で使われる場合もあります。

”simple”の単語の成り立ちを見ると分かりやすいですが「sim-」という言葉が「1つ」という意味を持ち、「-ple」が「折り、重ね」という意味を持つので”simple”になると「1つで単純なものが重なってできている」という意味が本来の意味です。

そのため「複雑でない」=「簡単である」との訳ができるのです。

simpleを使った例文

This is a simple question to answer.
これは単純に答えられる質問です。

Just follow the recipe and you can bake a cake as simple as that.
レシピ通りに作ればケーキは簡単に作れる。

I love my simple life in the forest.
私は森の中での素朴な生活が大好きです。

His simple word is enough.
彼のことばだけで十分だ。

まとめ

“easy”と”simple”の違いはお分かりいただけましたでしょうか。「簡単な」という訳だけでなく、単語の成り立ちを見ていくと、どんな時に使うのか、単語が持つ意味が何なのか深く知ることができますね。

「簡単な」と表現したい時に、落ち着いて、気楽にできる意味で言いたければ”easy”、難しくなくて、単純な意味を伝えたければ”simple”を使って表現してみてください。

ニュアンスの違いを意識しながら使い分けができるとより相手に伝わるようになります。是非会話の中でも使い分けを取り入れてみてくださいね。