mustとcannotの英文法

mustのコアイメージ

中学校で習う助動詞’must’はいくつか意味があります。
多くの英語学習者は『…しなければならない』という意味で覚えているかと思いますが、そこから一歩踏み込んで『強い圧力』というコアイメージを持っておきましょう。その他の用法に出会っても直感的に意味を類推できるようになるかと思います。

I must study English for tomorrow’s test.
(明日のテストという強い圧力を話者が感じている。)
『明日のテストのために英語の勉強をしなければいけない。』

You mustn’t use your phone in the concert.
(使用禁止という強い圧力を相手に与えている。)
『コンサートでケータイを使ってはならない。』

Wow, look at you…you must be tired. Are you okay?
(相手の疲労困憊感を見て圧力を感じている。)
『うおっ、何なんだ、お前…絶対疲れているだろ。大丈夫か?』

You must try this dish! It’s amazing!
(オススメという圧力を話者が相手に与えている。)
『これ食ってみろよ!滅茶苦茶美味いぞ!』

cannotのコアイメージ

前Unitで学習した’can’は『根拠のあるビジョン』というコアイメージを持っています。
それに’not’がついているので、『’ない’という根拠のあるビジョン』が’cannnot’にはあるのです。

Emi cannot be sleepy. She slept for twelve hours, right?
(‘ありえない’という根拠のあるビジョンを話者が持っている。)
『エミが眠たいはずないだろう。12時間寝ていたんだぞ?』

また、’cannot’は日常会話でも多用されます。以下のような言い回しはフレーズとして丸暗記しても良いでしょう。

Don’t accuse me like that. I can’t help it!
『そんな風に責めるなよ。しょうがないじゃあないか!』

Do you think so? I can’t say for sure.
『そうかな? よくわからないけど。』

I can’t thank you enough. You’re my lifesaver.
『いくらお礼を言っても言い足りないよ。君は命の恩人だ。』

まとめ

  • 助動詞’must’のコアイメージは『強い圧力』。
  • 助動詞‘cannot’のコアイメージは『’ない’という根拠のあるビジョン』。
  • 助動詞を用いた熟語や定型表現は多い。丸暗記してしまうと日常会話で使える表現の幅が広がる。

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