“talk”と”speak”はどちらも「話す」という意味を持ち、会話でも頻繁に出てくる単語ですが、実はそれぞれ違うニュアンスを持っています。
それぞれの違いのポイントをまとめると
- “talk”は聞き手に対して「喋る」という意味を持ち、フランクな場面で使われる
- “speak”は声に出して「話す」という意味を持ち、フォーマルな場面で使われる
上記の違いを意識しながら、実際にどのように使われているのか、詳しい解説を例文と共に見ていきましょう。
talkの意味や使い方
“talk”は何かについて「話す」とか「しゃべる」と訳せる動詞です。
“speak”は聞き手がいなくても成り立ちますが、”talk”は聞き手が必要になります。また”speak”より話の内容は堅くない場合が多く、フランクに「おしゃべり」するというイメージがあります。
話し手と聞き手がいる場合に使用されるため、問題について「話し合う」とか、将来の計画について「議論する」とか、取引について「交渉する」など、双方向的な会話の場面によく使われます。
talkを使った例文
They talk about world politics lately.
彼らは最近世界政治について話している。
She talked to him about what she was talking about with her mom this morning.
彼女は彼に自分と母親が今朝何を話していたのか話しをした。
If you need someone to talk to, I am always available.
もし誰か話し相手が必要なら、私はいつでもお相手になりますよ。
My husband likes to talk.
私の夫はおしゃべり好きです。
We need to talk about our relationship more seriously.
私たちはお互いの関係についてもっと真剣に話す必要がある。
The whole school is talking about you.
あなたは学校全体の噂になっているわ。
speakの意味や使い方
“speak” は声に出して言葉を発するという意味で「話す」、「物を言う」などと訳せる動詞です。
聞き手が必ずしも必要ではなく、目的語をとって「言語を話す」とか、「意見を述べる」などの場面でも使われる動詞です。
“talk”が友人の間でのカジュアルな会話なニュアンスを持つのに対し、”speak”は「演説をする」、「物語る」などのフォーマルな場面でも使われる動詞です。
また電話をする時に、会話をしたい相手に取り次いでもらいたい時には「May I speak to~?」のように”speak“を使い、”talk”は使われません。
speakを使った例文
She refused to speak about the issue.
彼女はその問題について話すのを拒んだ。
I saw him speaking to himself.
私は彼が独り言を言っているのを見た。
The president is about to speak on live TV.
大統領がテレビ中継で話そうとしています。
He speaks several languages.
彼は複数の言語を話す。
This picture speaks of the reality of global warming.
この写真は地球温暖化の現実を物語っている。
“May I speak to Mr. Smith?”
(電話で)「スミスさんと話せますか?」
talkとspeakの理解度チェック!
2つの単語の使われ方を確認したところで、違いが理解できたか確認してみましょう。
まとめ
“talk”と”speak” は同義語で言い換えができる場合も多く、似た意味を持つ単語同士ですが、例文を見ていくと使う場面が少し違うのが分かります。
話す相手がいて「話しをする」とか、「相談する」と言いたい場合は”talk”を使い、「言語を話す」とか、「意見を述べる」などフォーマルな言い方をしたい場合は“speak”を使います。
日常会話で単純に「話す」と言いたい場合には“talk”の方がよく使われますが、よりフォーマルに言いたい場合は”speak”を使って意味を強調させる時もあります。ニュアンスの違いを理解して、どのように使われているのか確認してみてくださいね。