聞いて嫌になる分詞構文4つの意味

聞くだけで分詞構文って嫌になりませんか?そもそも分詞構文って何?って思うかもしれません。
分詞構文は例えば、I am watching TV drinking beerの【drinking beer】を指します。

通常だと以下のように文が2つ必要になります。
・I am watching TV
・I am drinking beer.

分詞構文は実は、内容がかぶっている個所を省いて、合わせるためのテクニックです。 日本語でも、「私はテレビを見ています。
私はビールを飲んでいます」という風に同じ言葉を連呼しませんよね?
文脈によって分詞構文はさまざまな意味を持ちます。
そのため、読者の想像を掻き立てることから、文章中でよく使われます。 表現がおしゃれになります。

分詞構文をマスターすると、以下のようなことができるようになります。
・本を読んだ時に理解が深まる
・短い文に多くの情報を加えることができる
・日常会話で分詞構文を使うことができる

では、見ていきましょう。

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分詞構文とは

分詞構文とは、副詞的に文の情報を補足する分詞のことを言います。
言い換えると、分詞が文全体の意味を修飾します。
前回の記事で分詞は形容詞の働きをすることを説明しましたが、実は例外的に副詞の働きもします。
(理解しやすいように前回の記事では説明を省きました。)

以下の2つの文を見てみましょう。

例①)
A: He was waiting for the bus.
(彼はバスを待っていた。)

B: He was waiting for the bus reading a book.
(本を読みながら、彼はバスを待っていた。)

Aの文の意味に分詞を加えることによって、「彼がバスを待っていた」状況に対して、「本を読みながら」という説明をすることができます。
分詞構文の文の作り方は、以下のようになります。

①1文にしたい2つの文を確認
He was waiting for the bus + He was reading a bookの2文

②内容が同じ単語を省く
He was waiting for the bus + (He was) reading a book

③省かれた文の動詞を分詞に変換(現在分詞か過去分詞)する
Reading a book

④メインの文に付ける(文頭or文末)
He was waiting for the bus reading a book.

※原則として、分詞構文にしたい2つの文は主語が同じ必要があります。
He was waiting for the bus + He was reading a book(主語がHeで同じ)

分詞構文を使うことによって、このように長い文を短くすることができるようになります。
例①の分詞構文は「~しながら」と「その時していること」を表しています。
しかし、分詞構文は主に4つの意味を表すことができます。

分詞構文が表す4つの内容

分詞構文は、メインの文との関係で主に4つの意味を表します。

・その時何をしているか
・何をしている時なのか
・動作の連続
・原因や理由

その時何をしているか

文法用語で、「付帯状況」と呼ばれ、分詞構文で最も使用される頻度が高いです。

例①)
I got into my room talking with my friend.
(友達と話しながら、私は部屋の中に入った。)
「私は部屋の中に入った」時にどういった状況だったの?「友達と話しながら」という説明をしています。

例②)
He is having lunch watching YouTube.
(YouTubeを見ながら、彼は昼食を食べています。)
「昼食を取っている」時に「YouTubeを見ている」という説明をしています。

何をしている時なのか

分詞構文がwhenやwhileの代わりの働きをします。

例①)
Running around the park, I saw my friend walking toward the station with a woman.
(公園の周りを走っている時に、私の友達が女性と駅の方へ歩いて行っているのを見た。)

例②)
Walking along the river, I found a beautiful flower.
(川沿いを歩いている時、美しい花を見つけた。)

Whileで書き換えると、
While I was walking along the river, I found a beautiful flower.となります。

動作の連続

「~をして、~する」のように動作の連続を表します。

例①)
Putting on shoes, she started running.
(シューズを履いて、彼女は走り始めた。)

例②)
Talking a key out of his bag, he threw it to me.
(カギをバックから取り出し、彼は私にそれを投げた。)

Andを使うと同じように動作の連続を表すことができます。 He took a key out of his bag and threw it to me.

原因や理由

「~なので」という原因や理由を表すことができます。

例①)
Written in simple English, this book is easy to understand.
(簡単な英語で書かれているので、この本は理解しやすいです。)

例②)
Being hired by Japanese company in Thailand, I don`t get as much salary as the people from Japanese headquarters do.
(タイの日系企業に雇われているので、本社の駐在員ほど給料をもらっていません。)

Because, since, asを使って言い換えることができます。
Since I am hired Japanese company in Thailand, I don`t get as much salary as the people from Japanese headquarters do.

否定の位置

分詞を否定する【Not】や【Never】などは分詞の直前におきます。
また否定だからと【Don`t】などを使わないように注意しましょう。

例①)
Not have anything to with this problem, she went back home.
(この問題に関係ないので、彼女は帰宅した。)
※【have something to do with~】「~に関係がある」

例②)
Never being honest to others, she is alone.
(他人に一度も正直でないので、彼女は一人ぼっちだ。)

× Don`t have anything to do with this problem, she went back home.

分詞構文のさまざまな形

分詞構文は完了形や接続詞と共に使う形や慣用的なものがあります。

・Having+過去分詞
・接続詞+分詞
・独立分詞構文

Having+過去分詞

メインの文の表す時よりも前の時制を表す時に【having+過去分詞】の形にします。

例①)
Having been to Canada before, I know how to take a bus there.
(以前カナダに行ったことがあるので、カナダでのバスの乗り方を知っています。)

例②)
Having read this novel, I already knew the whole story.
(この小説を読んでいたので、その全てのストーリーをすでに知っていました。)

接続詞+分詞

前述した通り、分詞構文単体で(接続詞なしでも)接続詞を含んだ意味を表すことができます。
しかし、接続詞の意味を強調する際にあえて接続詞を加えることがあります。

例①)
While going to school, I might`ve dropped my bag.
(学校へ行っている時、私のバックを落としたのかもしれない。)

例②)
When staying in Canada, I felt culture difference between Canadian and Japanese.
(カナダに滞在している時、カナダ人と日本人の文化の違いを感じた。)

独立分詞構文

通常分詞構文は、メインの文と主語が一致していなければなりません。
しかし、例外的に分詞構文とメインの文の主語が一致していないものがあります。

それを「独立分詞構文」といいます。
独立分詞構文は意味上の主語を示す必要があります。 メインの文の主語と独立分詞構文の主語を明確にするためです。

例①)
It being sunny, we went out for walk.
(晴れていたので、私たちは散歩へ出かけた。)
独立分詞構文の主語は【It】、メインの文の主語は【we】です。
このように主語が違います。

例②)
Judging from the weather forecast, the concert will be put off.
(天気予報から判断すると、そのコンサートは延期されるだろう。)
独立分詞構文の主語は【Weなどの人】、メインの文の主語は【concert】です。

独立分詞構文の中には、慣用的によく使われる表現があります。
いくつか紹介します。

・Frankly speaking (率直に言って)
・Speaking of ~ (~と言えば)
・Generally speaking (一般的に言って)
・Strictly speaking (厳密に言えば)

個人的にSpeaking of ~ (~と言えば) は日常会話でよく使います。

A: I really want to go to Okinawa.
(本当に沖縄に行きたいなぁー)

B: Oh, speaking of Okinawa, I saw cheap Okinawa tour information a couple days ago.
(あ、沖縄と言えば、数日前に安い沖縄ツアーの情報を見たよ。)

まとめ

ポイント①

分詞構文とは、副詞的に文の情報を補足する分詞のことを言います。
例)He was waiting for the bus reading a book.
(本を読みながら、彼はバスを待っていた。)

ポイント②

分詞構文の文の作り方は、以下のようになります。

①1文にしたい2つの文を確認
He was waiting for the bus + He was reading a bookの2文

②内容が同じ単語を省く
He was waiting for the bus + (He was) reading a book

③省かれた文の動詞を分詞に変換(現在分詞か過去分詞)する
Reading a book

④メインの文に付ける(文頭or文末)
He was waiting for the bus reading a book.

ポイント③

分詞構文は、メインの文との関係で主に4つの意味を表します。

その時何をしているか

例)I got into my room talking with my friend.
(友達と話しながら、私は部屋の中に入った。)

何をしている時なのか

例)Running around the park, I saw my friend walking toward the station with a woman.
(公園の周りを走っている時に、私の友達が女性と駅の方へ歩いて行っているのを見た。)

動作の連続

例)Putting on shoes, she started running.
(シューズを履いて、彼女は走り始めた。)

原因や理由

例)Written in simple English, this book is easy to understand.
(簡単な英語で書かれているので、この本は理解しやすいです。)

ポイント④

分詞構文には様々な形があります。

Having+過去分詞

例)
Having been to Canada before, I know how to take a bus there.
(以前カナダに行ったことがあるので、カナダでのバスの乗り方を知っています。)

接続詞+分詞

例)
While going to school, I might`ve dropped my bag.
(学校へ行っている時、私のバックを落としたのかもしれない。)

独立分詞構文

例)
It being sunny, we went out for walk.
(晴れていたので、私たちは散歩へ出かけた。)

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