フィリピン留学の平均滞在期間は、一人当たり2.3ヶ月です。
その間、土日は20日間あります。
そして、フィリピン留学の本当の価値は、休日をどう過ごすかによって決まるといっても過言ではありません。
もちろんストレス解消に、日本人の友達同士で遊ぶことも楽しいですが、それだけでは、フィリピンでの時間があまりにももったいないです。
この記事では、あなたのフィリピン留学がぐんと成功に近づく休日の過ごし方を、7つご紹介します。
休日にレッスン回数を増やしても、英語力はのびない?
本題に入る前に、レッスン数を増やすことは、あまり英語力向上に意味がないとお伝えしておきます。
3語程度の簡単なフレーズであれば、会話を通してある程度覚えられますが、しっかりとした文章を話すための基礎力は、時間をかけて復習することでしか、身につきません。
実際、朝の番組でやっている、5分間の英語フレーズ紹介コーナーを毎日見続けたとしても、英語を話せるようにはなりません。フレーズを覚えることは確かに近道ですが、文法を理解しなければ、文章を作れるようにならないからです。
そうとは知らず、レッスンを受ければ受けるほど、英語力が伸びると勘違いして、週末にもレッスンをびっしり入れてしまう人がいますが、これでは逆効果です。
むしろ集中力を切らし、振り返り時間も少なくなるため、疲れてしまいます。
平日は平日の、休日は休日なりの英語の学習方法があります。
週末に楽しみながら英語力を向上させるためのコツを、次章でみていきましょう。
休日も英語漬けになるための過ごし方7選
1週間の復習をする
日々予習、復習を行うことは大事ですが、土曜日にも一度、総復習的な勉強をすると、より知識が定着しやすいです。
人間の記憶は72時間しかもたず、一度勉強したことは、その後3日の内に記録したり、見直しをしなければ忘れてしまいます。
ただ、平日とまったく同じ復習をするとなると、内容が似たりよったりになるので、モチベーションが続きません。
そこでおすすめめしたいのが、レッスンが終わったときに、習った内容の小テストを自分で作っておき、土曜日にまとめて解くことです。
毎日の復習は、音読や筆記で行い、週末にどのくらい頭に入っているのかチェックすると、学習にメリハリがつけられ、継続しやすいです。
問題数は少なくても、大丈夫です。
レッスンの間の休憩時間や一日の終わりに、最低5問程度でも作っておけば、週末には25問のテストが積みあがります。
TOEIC対策にもなりますし、英語日記をつけるのが苦手な方は、こちらの方法を試してみてください。
講師と仲良くなり、ジムやパーティーに連れて行ってもらう
海外の友達を作りたいなら、その学校の講師と仲良くなるのが、一番簡単な方法です。
フィリピン人は、スペインのラテン系の血を引いていることもあってか、人当たりが良く明るい性格の人が多いです。
家族や恋人の写真を教室に飾っている人も珍しくないので、そんな所から会話のとっかかりを見つけ、どんどん話を膨らませられます。すると運がよければ、
「週末は何するの?」
「今度仲のいい友達とダイビングにいくからおいでよ」
などとお誘いがかかることもあります。
外国人ばかりで緊張しますが、海外の友達をつくる絶好の機会です。ぜひトライしてみてください。
ただし、語学学校の一部では、講師と休日に出かけることを禁止しているところもあるので、その点だけ注意が必要です。
地元のマーケットで買い物
地元の人が集まるマーケットに行くと、いかにも「海外に来た!」という雰囲気を味わえます。
セブ島ではカルボンマーケット、マニラではバクラランマーケットが有名です。
市民の台所、といわれるだけあり、週末には観光客だけでなく、多くのフィリピン人でにぎわいます。
露店では洋服やアクセサリーが格安で手に入り、豚の丸焼きが店先に並べてある出店で、フィリピン料理を堪能することもできます。
英語を話すため、店員さんに積極的にWhat’s this?と話しかけてみましょう。カモにはならないよう、注意してくださいね。
また、夜になるとかなり危険なスポットです。
スリで済めばいいですが、女性一人で訪れるのは絶対にやめましょう。
行きつけのカフェをつくり、スタッフと仲良くなる
たまにはカフェに行って、勉強環境を変えてみると、リフレッシュできます。
もし気に入ったカフェができたら、スタッフと仲良くなってみてください。
北米やイギリスで生活すると実感するのが、英語圏の人は、とにかくカフェでよく会話をするということです。
How are you?はもちろんのこと、スタバのベテラン店員ともなれば、一人ひとりの顔を覚えて、会うたびに向こうからガンガン話しかけてきます。
英語を話す以上、避けては通れない文化なので、ぜひフィリピンにいる機会を活かして、慣れておきましょう。
何回か通って、同じものを注文していれば、自然と声をかけやすくなりますし、向こうも気づいてくれます。
日常のちょっとしたシーンに、現地の人との会話がはずむ場所が加わると、それだけで滞在時間が楽しくなるので、おすすめです。
英語のガイドが同行する旅行ツアーに参加
フィリピンは世界的にもリゾート地として有名な観光地なので、もちろん英語でガイドがつく現地の旅行ツアーはたくさんあります。
Googleで英語で検索するもよし、ExpediaやBooking.comといった海外トラベルサイトでツアーに申し込むもよし、調べる方法はそう難しくありません。
普段鍛えているリスニング力の腕試しと思って参加してみましょう。
また、英語のツアーに参加する一番のメリットは、フィリピンにいながらネイティブスピーカーと接する機会が得られることです。
英語のツアーである以上、ターゲットは当然フィリピン人ではなく、英語を母国語とする人たちなので、参加者はほとんど北米圏の出身です。
アジアにいながら、生きた英語を聞き、かつ日頃の勉強の成果を存分に活かせるチャンスです。
「どこから来たんですか?僕は日本から英語を勉強しに来ているんです。」
などと軽く話しかけてみて、相手と旅の目的や、今まで行った国など、会話をどんどん膨らませましょう。
中には、その場で連絡先を交換して、実際にワーホリや留学で行ったときに訪ねたという強者もいます。
海外でしかできない、貴重な体験をしてみてはいかがでしょうか。
ランゲッジ・エクスチェンジイベントに参加
ランゲッジ・エクスチェンジとは、異なる母国語を話す相手に英語を教わり、自分は日本語を教えるという、語学学習のパートナーを見つけることです。 第二言語を学びたい人は一定数いるため、海外ではよくランゲッジ・エクスチェンジのパートナーを見つけるためのイベントが、週末に開催されます。
イベント情報は、facebookで検索してみると必ず見つけられます。
フィリピンではfacebookが一番国民に親しまれているSNSだからです。
筆者が実際参加したイベントでは、現地のフィリピン人はもちろん、フィリピンで仕事をしているアメリカ人や、日本語が話したい留学生など、様々な国の人が参加していました。
普段のレッスンとは違い、その場で出くわした人と英語で話すというのは、とても刺激的な経験です。ぜひチャレンジしてみてください。
ボランティア活動に参加
フィリピンはリゾート地として、世界中の観光客が集まる反面、貧富の格差が縮まらないという社会問題があります。
日本でも貧富の格差は問題視されていますが、異なる文化、異なる政治情勢の下での社会問題に直面する経験は、なかなか得られるものではありません。
日本と海外との違いを肌で感じたいという方は、ボランティア活動に参加してみるのも一つの手です。
小学生以下の子どもたちはタガログ語を話しますが、現地スタッフとは英語での会話が必要になるため、実践練習にもなります。
しかし、自分でNPOやNGOに手続きをするというのはなかなか骨が折れます。
あくまで滞在目的は英語学習、というのであれば、あらかじめボランティア活動がカリキュラムに含まれている語学学校を選択しましょう。
もちろん、全部自分でやってみたいという本格派な方は、前者の方法をとってみるのも、いい社会勉強になるでしょう。
まとめ
今回ご紹介した休日の過ごし方は、決して日本人同士で過ごす週末を否定しているわけではありません。
平日全力で予習・復習・レッスンをこなして、クタクタに疲れているところに、さらに英語を話すとなると、拒否反応が出てしまう、という人もいるでしょう。
そんな時は思いっきり友人と話してストレスを解消し、翌週に疲れを残さないことも大事です。
ただ、レッスンの会話だけでは何か物足りなさを感じたとき、今回紹介した土日の過ごし方は、あなたの留学を刺激的なものにしてくれます。
今回の記事が、フィリピンでの生活を有意義なものにする参考になれば、幸いです。