わくわくしていると英語で言いたくて、【I am exciting】と言って笑われた経験はないですか?「分詞ってそもそも何?どうやって使うか分からない。」という悩みがありませんか?はい、過去の私です。
英語を10年勉強してきて、分詞の勉強を初めてみたら、意外に分詞とは分からず使っていたり、感覚でフレーズとして使っていたりしていることに気が付きました。
私は分詞と聞いて、アレルギー症状が出ていました。(笑)
そんな私が、分詞を深く理解したことで、丸暗記したフレーズ以外でも、応用して、日常生活に落とし込むことができるようになりました。
本記事では、分詞の基礎を理解して、日常生活に落とし込みたいあなたに、分詞の3つの基本の使い方を解説していきます。
分詞とは
分詞とは、動詞に【Ing】や【ed】を付けて形容詞化するもののことを言います。
名詞の前に付いたり、名詞の後ろに付いたり、補語になったりと様々な働きをします。
それぞれの例文を見ていきましょう。
名詞の前に付くパターン
例)It was an exciting game.
(それはわくわくするゲームだった。)
名詞の後ろに付くパターン
例)Can you see that boy taking pictures over there ?
(あそこで写真を取っているあの少年を見てくれる?)
補語になるパターン
例)He kept looking at the monitor for a long time.
(彼は長い間、その画面を見続けた。)
次に、分詞には現在分詞と過去分詞があります。
動詞に【Ing】がついた分詞を現在分詞、動詞に【ed】がついた分詞を過去分詞と言います。
現在分詞は「能動」過去分詞は「受動」の意味を持つ違いがあります。
詳しい使い分けは後ほど説明していきます。
では、それぞれ3つのパターンを深堀していきましょう。
名詞の前に付くパターン
【現在/過去分詞+名詞】の形にする
名詞の前に分詞が付くパターンとは、【現在/過去分詞+名詞】の形をしているものを指します。
1語で名詞を修飾する場合のみ、分詞を名詞の前に置くことができます。例①)
A sleeping baby on the bed
(ベッドで寝ている赤ちゃん)
× A sleeping on the bed baby
例②)
that burning house
(あの燃えている家)
That house is burning.が名詞の形になっています。
例③)
that burned house
(あの燃やされた家)
こちらは、that house was burned.が名詞の形になっています。
このように、名詞の前に置くだけで、簡単に分詞を使うことができます。
現在分詞と過去分詞の違い
次の例文は、それぞれ現在分詞と過去分詞を使ってあります。
前述したように現在分詞が「能動」、過去分詞は「受動」の意味を持ちます。
現在分詞だと、
例④)
It was an exciting game.
(それはわくわくする試合だった。)
正しい意味になっています。
しかし、過去分詞を使うと、
例⑤)
It was an excited game.
(それはわくわくされた試合だった。)
この意味だと、「誰かによってわくわくさせられた試合」というニュアンスになります。
「試合が私たちをわくわくさせる=能動」なので、過去分詞を使うことは不適切です。
人を主語にして、【Excite】を使うと以下のようになります。
例⑥)
I was excited to see the game.
(その試合を見て、わくわくした。)
I am exciting you.
(あなたをわくわくさせる。)
試合を見てわくわくした場合は、「過去分詞=受動」を使用するのが適切です。 上記の違いを覚えておきましょう。
もう1つ同じパターンで良く間違われる単語があります。
例文で見ていきましょう。
例⑦)
It is boring.
(それは退屈です。)
I am boring.
(私は退屈です。)
退屈な人になりたくなかったら、I am boredと過去分詞を使いましょう。
名詞の後ろに付くパターン
2語以上は名詞の後ろ
名詞を2語以上で修飾する場合は、分詞を名詞の後ろに置きます。
例①)
Who is the guy reading a book over there ?
(あそこで本を読んでいる男の人は誰ですか?)
【reading a book over there】が前の名詞【the guy】の説明をしています。
【reading a book over there】が2語以上あるので、名詞の後ろに付いています。
例②)
The woman wearing a red dress is my mother.
(その赤いドレスを着た女性は私の母親です。)
【wearing a red dress】が前の名詞【the woman】の説明をしています。
例③)
The YouTube video filmed by HIKAKIN has already been watched by 1 million people.
(ヒカキンによってとられた、そのYouTubeの動画はすでに100万人の人に見られている。)
【filmed by HIKAKIN】が前の名詞【The YouTube video】の説明をしています。
分詞1語なのに名詞の後ろにある⁉
英語の本をよく読んでいるあなたは【the boy singing is my brother.】のように分詞が1語なのに、名詞の後に付いている文を見たことがあるかもしれません。
「名詞を2語以上で修飾する場合は、分詞を名詞の後ろに置きます。」
と聞いたけど、これは間違いではないか?と疑問に思うかもしれません。
実は、この文は文法的に間違いではありません。
実は例外があります。
それは、「分詞1語でもその時の状況を説明として加える場合は、名詞の後ろに置く」です。
分詞の位置で以下のようにニュアンスに違いがあります。
分詞を名詞の前に置く場合
「それがどういうものかを限定し、ほかのものと区別をはっきりさせる場合」→文章で使われる傾向がある分詞を名詞の後ろに置く場合
「その時の状況を説明として加える場合」→日常会話で使われる傾向がある
例①)
A: The singing boy is my brother.
B: The boy singing is my brother. (歌っている少年は私の弟です。)
Aの文章だと、ある集団に少年がたくさんいて、その中の歌を歌っている少年と限定しているイメージです。
Bの文章だと、少年が1人いて、歌っていることを追加情報として加えているイメージです。 周りの他の少年と区別させるようなイメージはありません。
補語になったパターン
分詞が補語になるパターンは大きく分けて2つあります。
・主語+動詞+分詞【SVC】
・主語+動詞+目的語+分詞【SVOC】
主語+動詞+分詞【SVC】パターン
KeepやRemainなどの継続を表す動詞
例①)
I kept waking up many times last night. So, I am feeling sleepy now.
(昨夜、何度も目が覚めたので、今眠いです。)
Keepの後に分詞【waking up】が来ることで、「目が覚める」という状態が継続することを表します。
I am waking upの状態をkeepするというイメージです。
自発的に目が覚めているので、能動的な意味を表す「現在分詞」を使います。
例②)
His eyes remain closed.
(彼の目は閉じられたままだった。)
※Remain(~のままでいる)
Remainの後に分詞【closed】が来ることで、「目が閉じられた」という状態が継続することを表します。
His eyes are closedの状態をremainするというイメージです。
受動的に目が閉じられているので、「過去分詞」を使います。
Walkやsitなどの動詞
walk, sit, come, standなどの自動詞の直後に分詞がくるパターンがあります。
分詞が主語の状態を表します。
例①)
They walked laughing into the room.
(彼らは笑いながらその部屋に入った。)
They=laughing (彼らは笑っている)と分詞が主語の状態を表しています。
2つの文【they are walking】+【they are laughing】が組み合わさったイメージです。
例②)
My teacher sat surrounded by us.
(私の先生は私たちに囲まれて座っていた。)
※surround(囲む)
My teacher=surrounded (私の先生は囲まれている)と分詞が主語の状態を表しています。
2つの文【my teacher sit】+【my teacher is surrounded】が組み合わさったイメージです。
主語+動詞+目的語+分詞【SVOC】パターン
動詞の後に目的語+分詞の形になると、目的語と分詞に【主語+述語】の関係ができます。
その目的語を説明する形として、分詞が使われます。
例①)
She kept me waiting outside for an hour while it was raining.
(雨の中、彼女は私を1時間外で待たせた。)
目的語=meが分詞=waitingの意味上の主語になっています。
【I am waiting】をkeepしているイメージです。
例②)
I would like this work finished by tomorrow.
(これ明日までに終わらせて欲しいです。)
目的語=this workが分詞=finishedの意味上の主語になっています。
【This work is finished】をlike(欲しい)としているイメージです。
この【SVOC】パターンは日常会話でかなり使います。
上記の例以外でも、have, get, seeなどとも合わせてよく使います。こちらの使い方は別記事で解説します。
まとめ
ポイント①
分詞とは、動詞に【Ing】や【ed】を付けて形容詞化するもののことを言い、動詞に【ing】が付いているものを現在分詞、【ed】が付いているものを過去分詞と言います。
・現在分詞=能動的な意味
・過去分詞=受動的な意味
例)
I was excited to see the game.
(その試合を見て、わくわくした。)
I am exciting you.
(あなたをわくわくさせる。)
ポイント②
分詞には3つの基本の使い方があります。
・名詞の前に付いたパターン
・名詞の後ろに付いたパターン
・補語になったパターン
名詞の前に付いたパターン
【現在/過去分詞+名詞】の形をしています。1語で名詞を修飾する場合のみ、分詞を名詞の前に置くことができます。
例)
A sleeping baby on the bed
(ベッドで寝ている赤ちゃん)
名詞の後ろに付いたパターン
名詞を2語以上で修飾する場合は、分詞を名詞の後ろに置きます。
例)
Who is the guy reading a book over there ?
(あそこで本を読んでいる男の人は誰ですか?)
分詞を名詞の前に置く場合
「それがどういうものかを限定し、ほかのものと区別をはっきりさせる場合」→文章で使われる傾向がある分詞を名詞の後ろに置く場合
「その時の状況を説明として加える場合」→日常会話で使われる傾向がある例)
A: The singing boy is my brother.
B: The boy singing is my brother. (歌っている少年は私の弟です。)
補語になったパターン
分詞が補語になるパターンは大きく分けて2つあります。
・主語+動詞+分詞【SVC】
・主語+動詞+目的語+分詞【SVOC】
主語+動詞+分詞【SVC】
KeepやRemainなどの継続を表す動詞
例)
I kept waking up many times last night. So, I am feeling sleepy now.
(昨夜、何度も目が覚めたので、今眠いです。)
Walkやsitなどの動詞
例)
They walked laughing into the room.
(彼らは笑いながらその部屋に入った。)
主語+動詞+目的語+分詞【SVOC】
例)She kept me waiting outside for an hour while it was raining.
(雨の中、彼女は私を1時間外で待たせた。)
次回の記事では、分詞構文の解説をします。
英語で本を読んだり、文章を作成したり時に活躍します。
実は英語で仕事をする時は、話すことが最も多いと思われがちです。
しかし、実際は「読む」「書く」が最も多いです。
これらの技能も頑張って伸ばしていきましょう。
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