objectは動詞として「反対する」「異議を唱える」という意味で使われ、名詞の「物体」「目的」とは全く異なる発音をします。
TOEICやビジネス英語では、動詞objectの正確な使い方と発音の違いを理解することが重要です。
この記事では、動詞objectの意味、object toとobject againstの使い分け、名詞との発音の違い、opposeやopposeなどの類義語との違いまで、初心者にも分かりやすく解説します。
例文やコロケーション、練習問題を通して、フォーマルな場面で使える表現を身につけましょう。
object(動詞)のコアイメージ
objectの語源はラテン語の「obiectare(〜に対して投げる)」で、ob-(〜に対して)+ iectare(投げる)という構造です。
コアイメージは「何かに対して意見を投げつける → 反対する、異議を唱える」です。
物理的に「投げつける」イメージから、意見や異議を「相手に向けて投げかける」という意味に発展しました。
動詞objectは通常、前置詞toを伴って使われ、フォーマルな文脈で反対意見を表明する際に用いられます。
object(動詞)の基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
単語 | object |
発音(動詞) | /əbˈdʒekt/(アブジェクト) |
発音(名詞) | /ˈɑbdʒekt/(オブジェクト) |
品詞 | 動詞(自動詞) |
語源 | ラテン語 obiectare(〜に対して投げる) |
TOEIC頻出度 | ★★★☆☆ |
活用形 | 形 |
---|---|
原形 | object |
三単現 | objects |
過去形 | objected |
過去分詞 | objected |
現在分詞 | objecting |
※動詞objectは自動詞として使われることが多く、通常は前置詞to(またはagainst)を伴います。
名詞objectとは発音が全く異なるため、アクセント位置に注意が必要です。
発音・アクセントの注意
objectは品詞によって発音が大きく異なる重要な単語です。
動詞と名詞でアクセントの位置が変わるため、正確に区別する必要があります。
動詞object:/əbˈdʒekt/(アブジェクト)
第2音節の「ject」にアクセントがあります。
第1音節は /əb/ で弱く、曖昧母音 /ə/ を使います。
名詞object:/ˈɑbdʒekt/(オブジェクト)
第1音節の「ob」にアクセントがあります。
第1音節は /ɑb/ で強く、はっきりと発音します。
発音のポイント:
✅ 動詞:ob-JECT(後ろにアクセント)
✅ 名詞:OB-ject(前にアクセント)
✅ 動詞の第1音節は短く弱く /əb/
✅ 名詞の第1音節は長く強く /ɑb/
この発音の違いは、record、increase、produceなど、他の動詞・名詞で発音が異なる単語と同じパターンです。
TOEICのリスニング問題でも、アクセント位置によって品詞を判断する問題が出題されることがあります。
object(動詞)の意味とニュアンス
動詞objectは主に2つの意味で使われますが、いずれも「反対」「異議」というコアイメージでつながっています。
〜に反対する、〜に異議を唱える
最も基本的な意味で、提案・計画・行動などに対して反対意見を述べることを表します。
フォーマルな文脈で使われ、会議、法廷、公式な議論などで頻出します。
Several members objected to the proposal.
数名のメンバーがその提案に反対した。
I object to being treated unfairly.
不公平に扱われることに異議を唱えます。
The lawyer objected to the question.
弁護士はその質問に異議を唱えた。
〜を嫌がる、〜に難色を示す
ある状況や行為を好ましくないと感じて拒否する意味です。
個人的な嫌悪感や不快感を表すときに使います。
I don’t object to working overtime occasionally.
時々残業することは嫌ではありません。
She objects to smoking in public places.
彼女は公共の場での喫煙を嫌がる。
Do you object to my bringing a friend?
私が友人を連れてくることに難色を示しますか?
object(動詞)の使い方
object to + 名詞(〜に反対する)
最も一般的な構文で、名詞が反対の対象になります。
提案、計画、決定、行為などに対する反対を表します。
Many citizens objected to the new tax.
多くの市民が新しい税金に反対した。
The committee objected to the budget cuts.
委員会は予算削減に反対した。
No one objected to the schedule change.
誰もスケジュール変更に反対しなかった。
Residents objected to the construction project.
住民たちは建設プロジェクトに反対した。
object to + 動名詞(〜することに反対する)
動名詞を使って、具体的な行為に対する反対を表現します。
前置詞toの後なので、不定詞ではなく動名詞(-ing形)を使います。
I object to paying such high fees.
そんなに高い料金を払うことに反対です。
She objects to being called by her first name.
彼女はファーストネームで呼ばれることを嫌がる。
They objected to working on weekends.
彼らは週末に働くことに反対した。
He doesn’t object to sharing his office.
彼は自分のオフィスを共有することに反対していない。
object that + 節(〜であることに異議を唱える)
that節を使って、理由や内容を詳しく説明する構文です。
フォーマルな書き言葉や公式な声明で使われます。
He objected that the process was unfair.
彼はその過程が不公平であると異議を唱えた。
The union objected that workers were not consulted.
組合は労働者が相談を受けていないと異議を唱えた。
She objected that the deadline was too short.
彼女は締め切りが短すぎると異議を唱えた。
object against + 名詞(〜に反対する・より強い反対)
object toよりも強い反対や抗議を表すときに使います。
against を使うことで、対立や対抗の意味が強調されます。
They objected against the government’s decision.
彼らは政府の決定に強く反対した。
Protesters objected against the new law.
抗議者たちは新しい法律に反対した。
The community objected against the development plan.
地域社会はその開発計画に反対した。
※ただし、object toの方が一般的で標準的な表現です。object againstは文語的でやや古風な響きがあります。
If no one objects(誰も反対しなければ)
会議や議論で合意を確認する際の定型表現です。
「異議がなければ」という意味で進行役がよく使います。
If no one objects, we’ll proceed with the plan.
誰も反対しなければ、計画を進めます。
Unless someone objects, the motion is approved.
誰も反対しなければ、動議は承認されます。
We’ll start tomorrow if no one objects.
誰も反対しなければ、明日始めます。
object(動詞)の句動詞
objectは基本的に前置詞toまたはagainstとセットで使われる動詞ですが、句動詞としての特殊な形はほとんどありません。
以下は関連する重要表現です。
object to
〜に反対する、〜に異議を唱える(最も一般的な形)
object against
〜に(強く)反対する(より対立的なニュアンス)
object on the grounds that
〜を理由に反対する(フォーマル)
The defendant objected on the grounds that the evidence was inadmissible.
被告は証拠が認められないことを理由に異議を唱えた。
She objected on the grounds that she had not been informed.
彼女は知らされていなかったことを理由に反対した。
object(動詞)のコロケーション
コロケーション | 意味 | 例文 |
---|---|---|
strongly object to | 〜に強く反対する | We strongly object to this decision. |
seriously object to | 〜に真剣に反対する | I seriously object to these accusations. |
strenuously object to | 〜に猛烈に反対する | The union strenuously objected to the cuts. |
formally object to | 〜に正式に異議を唱える | The company formally objected to the ruling. |
personally object to | 〜に個人的に反対する | I personally object to this approach. |
naturally object to | 〜に当然反対する | Parents naturally object to violence in games. |
objectは反対の強度を表す副詞と組み合わせることで、異議のレベルを明確に表現できます。
strongly、seriously、strenuouslyなどの副詞は、フォーマルな議論や書面で頻繁に使われます。
object(動詞)を使った例文(シーン別)
試験でよく出る例文
Many residents objected to the construction plan.
多くの住民が建設計画に反対した。
The lawyer objected to the admission of the evidence.
弁護士は証拠の採用に異議を唱えた。
I don’t object to working late if necessary.
必要であれば遅くまで働くことに反対しません。
Several members objected that the proposal was too expensive.
数名のメンバーが提案が高額すぎると異議を唱えた。
If no one objects, we will proceed with the original plan.
誰も反対しなければ、元の計画を進めます。
Environmental groups strongly objected to the development.
環境保護団体はその開発に強く反対した。
日常会話で使う例文
I don’t object to changing the meeting time.
会議の時間を変えることに反対しないよ。
Do you object to my using your computer?
あなたのコンピューターを使うことに反対しますか?
She objects to people smoking near her.
彼女は近くでタバコを吸う人を嫌がる。
Nobody objected when I suggested the restaurant.
私がレストランを提案したとき、誰も反対しなかった。
If you don’t object, I’ll invite my friend too.
反対しなければ、友達も誘うね。
Why do you object to this idea?
なぜこのアイデアに反対するの?
ビジネス文書・メールで使う例文
We formally object to the terms outlined in the contract.
契約書に概説された条件に正式に異議を唱えます。
The board objected to the proposed budget allocation.
取締役会は提案された予算配分に反対しました。
Several stakeholders objected to the timeline for implementation.
数名の関係者が実施のタイムラインに反対しました。
We do not object to the minor revisions suggested.
提案された軽微な修正には反対しません。
The union strongly objects to the proposed changes in working conditions.
組合は提案された労働条件の変更に強く反対します。
Unless you object, we will proceed with the merger discussions.
反対がなければ、合併協議を進めます。
object(動詞)の類義語・関連語
単語 | 品詞 | ニュアンス・解説 |
---|---|---|
oppose | 動詞 | 反対する(より一般的・能動的) |
protest | 動詞 | 抗議する(公的・集団的な反対) |
resist | 動詞 | 抵抗する(物理的・精神的な抵抗) |
disapprove | 動詞 | 承認しない(道徳的・主観的な不賛成) |
challenge | 動詞 | 異議を唱える(正当性を疑問視) |
dispute | 動詞 | 異議を申し立てる(論争する) |
「object」と似た意味を持つopposeの意味と使い方や、抗議することを表すprotestの意味と使い方も合わせてチェックすると理解が深まります。
混同されやすい語との違い
object to vs oppose
objectとopposeはどちらも「反対する」という意味ですが、使い方とニュアンスが異なります。
object to: フォーマル、前置詞toを伴う自動詞
特定の提案や行為に対する異議や不快感を表します。法廷や会議などフォーマルな場面で使われます。
oppose: 一般的、他動詞として目的語を直接取る
より能動的で積極的な反対を表し、政策、計画、人物などに対する反対を示します。
I object to this proposal.
私はこの提案に異議を唱えます。
→ フォーマルな異議表明
I oppose this proposal.
私はこの提案に反対します。
→ 能動的な反対表明
The lawyer objected to the question.
弁護士はその質問に異議を唱えた。
→ 法廷での正式な異議
Many people oppose the new law.
多くの人々が新しい法律に反対している。
→ 一般的な反対の表明
文法的に、objectは「object to + 名詞/動名詞」の形を取りますが、opposeは「oppose + 名詞」で直接目的語を取ります。
object to vs protest against
protestはobjectよりも公的で、しばしば集団による反対を示します。
object to: 個人的または公式な異議、フォーマル
会議、議論、法的手続きなどでの反対意見を表します。
protest against: 公的な抗議、しばしば集団行動を伴う
デモ、抗議運動、公的な声明などによる反対を示します。
Committee members objected to the proposal.
委員会メンバーが提案に異議を唱えた。
→ 会議内での反対
Thousands protested against the policy.
何千人もの人々がその政策に抗議した。
→ 公的な抗議活動
I object to being treated this way.
このような扱いを受けることに異議があります。
→ 個人的な不満の表明
Workers are protesting against the wage cuts.
労働者たちは賃金カットに抗議している。
→ 集団による抗議行動
試験・ビジネス頻出度
動詞objectは特定の文脈で重要な役割を果たす単語で、フォーマルな場面での使用頻度が高い表現です。
TOEIC
頻出度:★★★☆☆(中程度)
TOEICでは主にPart 7(読解問題)で登場し、ビジネス会議の議事録や公式な通知文で見られます。
Part 5(文法問題)では、前置詞toの使い方や動名詞との組み合わせが問われることがあります。
✅ object to + 名詞/動名詞の形
✅ 動詞と名詞の発音の違い
✅ フォーマルな反対表明の文脈
✅ object that節の構文
典型的な出題パターン:
Several board members ______ the proposed budget increase.
(A) objected (B) objected to (C) objected for (D) objecting
正解:(B) objected to
解説:objectは自動詞なので前置詞toが必要です。
英検
準1級以上:頻出
英検では2級から登場し、準1級・1級ではライティングやスピーキングでフォーマルな反対意見を述べる際に有効な表現です。
特にエッセイで賛否両論を述べる際に使えます。
Some people object to genetic engineering on ethical grounds.
一部の人々は倫理的理由から遺伝子工学に反対している。
→ ライティングで使える表現
ビジネス英語
頻出度:★★★★☆(高頻度)
ビジネスシーンでobjectは以下の場面で頻繁に使われます。
✅ 会議での正式な異議表明
✅ 契約条件への反対
✅ 提案や計画への懸念表明
✅ 法的文書での異議申し立て
We formally object to the terms of the proposed agreement.
提案された契約条件に正式に異議を唱えます。
Unless anyone objects, we’ll move forward with this plan.
誰も反対しなければ、この計画を進めます。
The legal team objects to the wording in clause 5.
法務チームは第5条の文言に異議を唱えています。
ネイティブがよく使う自然な表現
ネイティブスピーカーは動詞objectを使った定型表現を、特にフォーマルな場面で使用します。
I object!(異議あり!)
法廷ドラマでよく聞かれる表現で、弁護士が異議を唱える際の決まり文句です。
日常会話でも、冗談めかして強い反対を示すときに使われることがあります。
Lawyer: I object, Your Honor! That question is leading.
弁護士:異議あり、裁判長!その質問は誘導尋問です。
A: You always arrive late. B: I object! I was on time yesterday.
A: あなたはいつも遅刻する。B: 異議あり!昨日は時間通りだったよ。
If you don’t object(もし反対でなければ)
丁寧に許可を求める際の自然な表現です。
相手の意見を尊重しながら提案するときに使います。
If you don’t object, I’d like to invite Sarah to the meeting.
反対でなければ、サラを会議に招きたいのですが。
If you don’t object, I’ll close the window.
よろしければ、窓を閉めます。
I wouldn’t object to(〜には反対しない)
控えめに賛成や受け入れを表明する表現です。
二重否定を使うことで、やや消極的ながら同意を示します。
I wouldn’t object to having lunch earlier.
もっと早くランチを取ることには反対しないよ。
I wouldn’t object to a salary increase.
給料の増額には反対しませんね。
No one objected(誰も反対しなかった)
全会一致や異議なしを表す自然な表現です。
会議やグループでの決定を報告する際によく使われます。
We proposed the change and no one objected.
変更を提案したところ、誰も反対しなかった。
The plan was approved since no one objected.
誰も反対しなかったので、計画は承認された。
Object on the grounds that(〜を理由に反対する)
反対の理由を明確に述べるフォーマルな表現です。
法的文書やビジネス文書で頻繁に使われます。
They objected on the grounds that the data was incomplete.
データが不完全であることを理由に反対した。
I object on the grounds that this violates our agreement.
これが契約違反であることを理由に異議を唱えます。
object(動詞)のよくある間違い
動詞objectは前置詞の使い方や発音で間違えやすいポイントがあります。
間違い1:前置詞toを忘れる
❌ I object this decision.
✅ I object to this decision.
私はこの決定に反対します。
解説:objectは自動詞なので、必ず前置詞toが必要です。
目的語を直接取ることはできません。opposeと混同しないよう注意しましょう。
間違い2:toの後に不定詞を使う
❌ She objects to work on weekends.
✅ She objects to working on weekends.
彼女は週末に働くことに反対している。
解説:前置詞toの後には動名詞(-ing形)が来ます。
不定詞(to + 動詞の原形)は使えません。
間違い3:動詞と名詞の発音を混同する
❌ I OB-ject to this plan.(名詞の発音)
✅ I ob-JECT to this plan.(動詞の発音)
私はこの計画に反対します。
解説:動詞objectは第2音節にアクセントがあります(/əbˈdʒekt/)。
名詞object(物体)は第1音節にアクセント(/ˈɑbdʒekt/)なので、混同しないよう注意が必要です。
間違い4:objectとopposeの使い方の混同
❌ I object the new policy.
✅ I object to the new policy.
または
✅ I oppose the new policy.
私は新しい方針に反対します。
解説:objectは自動詞で「object to」の形を取りますが、opposeは他動詞で目的語を直接取ります。
文法的な違いを明確に理解しましょう。
間違い5:カジュアルすぎる場面でobjectを使う
△ I object to having pizza again.(やや不自然)
✅ I don’t want to have pizza again.
また同じピザは嫌だな。
解説:objectは比較的フォーマルな表現なので、日常的なカジュアルな会話では不自然に聞こえることがあります。
友人との会話では、don’t want toやdon’t likeなど、より自然な表現を使いましょう。
object(動詞)の理解度チェック
ここまで学んだ内容を練習問題で確認しましょう。
穴埋め問題(5問)
1. Several members ______ the proposed changes.
(数名のメンバーが提案された変更に反対した)
2. I don’t object ______ working overtime occasionally.
(時々残業することには反対しません)
3. The lawyer ______ to the admission of evidence.
(弁護士は証拠の採用に異議を唱えた)
4. Do you ______ to my bringing a friend?
(私が友人を連れてくることに反対しますか)
5. If no one ______, we’ll proceed with the plan.
(誰も反対しなければ、計画を進めます)
選択肢問題(5問)
1. Many residents ______ the construction plan.
(A) object (B) objected to (C) objected for (D) objecting
2. She objects to ______ treated unfairly.
(A) be (B) being (C) been (D) is
3. The committee ______ that the timeline was unrealistic.
(A) object (B) objected (C) objected to (D) objecting
4. I strongly ______ this decision.
(A) object (B) object to (C) object for (D) objecting
5. The word “object” as a verb is pronounced with stress on the ______ syllable.
(A) first (B) second (C) third (D) both
解答
穴埋め問題
1. objected to
2. to
3. objected
4. object
5. objects
選択肢問題
1. (B) objected to
解説:objectは自動詞なのでtoが必要、過去形なのでobjected to
2. (B) being
解説:前置詞toの後には動名詞が来る
3. (B) objected
解説:object that節の構文では前置詞toは不要
4. (B) object to
解説:objectは自動詞なので前置詞toが必要
5. (B) second
解説:動詞objectは第2音節 /əbˈdʒekt/ にアクセント
object(動詞)のコーパス実例
実際の英文メディアや会話でobjectがどのように使われているか見てみましょう。
新聞記事:The New York Times
“Environmental groups strongly objected to the pipeline project, citing concerns about wildlife habitat and water quality.”
「環境保護団体は、野生生物の生息地と水質への懸念を理由に、パイプラインプロジェクトに強く反対した」
解説:ニュース記事では、object toが公的な反対や抗議を報道する際によく使われます。
stronglyなどの副詞と組み合わせて、反対の強度を明確にしています。
日常会話:映画のセリフ
“A: I think we should leave now. B: I don’t object to that. Let’s go.”
「A: もう出発すべきだと思う。B: それには反対しないよ。行こう」
解説:日常会話では”I don’t object to”が「反対しない=同意する」という控えめな賛成を示す表現として使われます。
直接的な賛成よりも柔らかい印象を与えます。
ビジネススピーチ:会議の議事録
“After extensive discussion, the board formally objected to the merger proposal on the grounds that it would not create sufficient shareholder value.”
「広範な議論の後、取締役会は十分な株主価値を生み出さないことを理由に、合併提案に正式に異議を唱えた」
解説:ビジネス文書では、formally objectやobject on the grounds thatなどのフォーマルな表現が使われます。
公式な決定や反対意見を記録する際の標準的な表現です。
object(動詞)に関するよくある質問
まとめ
- コアイメージは「何かに対して意見を投げつける → 反対する、異議を唱える」
- 主な意味は「〜に反対する」「〜に異議を唱える」「〜を嫌がる」
- 動詞objectは /əbˈdʒekt/、名詞objectは /ˈɑbdʒekt/ と発音が全く異なる
- objectは自動詞で必ず前置詞to(またはagainst)を伴う
- object toの後には動名詞を使い、不定詞は使わない
- objectはフォーマルな表現、opposeは一般的で能動的、protestは公的な抗議
- ビジネスや法的文脈で頻出するフォーマルな反対表明の動詞
この記事の例文や練習問題を繰り返し復習すると、objectの使い方が自然に身につきます。
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