「vary」は英語学習者が必ず押さえておくべき重要動詞の一つです。
「変化する」「異なる」という基本的な意味を持ちますが、changeやalterといった類義語との使い分けに悩む方も多いのではないでしょうか。
varyは自動詞としても他動詞としても使われ、それぞれで文型が異なります。
また、TOEICのリーディングセクションやビジネス文書で頻繁に登場するため、正確な理解が求められます。
この記事では、varyのコアイメージから実践的な使い方まで、豊富な例文とともに詳しく解説します。
varyのコアイメージ
varyの語源はラテン語の「variare(変化させる)」に由来し、「varius(多様な、変化に富んだ)」から派生しています。
この語源が示すように、varyのコアイメージは「一定でなく、範囲内で変動する・多様である」というニュアンスです。
changeが「ある状態から別の状態へと変わる」という変化そのものを表すのに対し、varyは「一定の範囲内で変動する」「場合によって異なる」という意味合いが強くなります。
統計データや価格の変動、個人差など、幅を持った変化や差異を表現する際に特に適しています。
TOEICではビジネスレポートや製品仕様の文脈で頻出するため、このコアイメージをしっかり理解しておくことが重要です。
varyの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 単語 | vary |
| 発音 | /ˈveəri/(ヴェアリ) |
| 品詞 | 動詞 |
| 語源 | ラテン語「variare(変化させる)」より |
| 活用形 | 形 | 発音記号(カナ) |
|---|---|---|
| 原形 | vary | /ˈveəri/(ヴェアリ) |
| 三人称単数現在形 | varies | /ˈveəriz/(ヴェアリーズ) |
| 過去形 | varied | /ˈveərid/(ヴェアリド) |
| 過去分詞形 | varied | /ˈveərid/(ヴェアリド) |
| 現在分詞形 | varying | /ˈveəriɪŋ/(ヴェアリイング) |
※varyは動詞の他、形容詞形「various(様々な)」、名詞形「variety(多様性)」「variation(変化)」などの派生語があり、いずれも英語学習において重要な語彙です。
この記事では動詞用法を中心に解説します。
発音・アクセントの注意
varyの発音は/ˈveəri/で、第一音節の「ve」にアクセントが置かれます。
日本語話者は「バリー」と発音しがちですが、正しくは「ヴェアリ」と、最初の「v」を下唇を噛んで発音することが重要です。
また、「vary」と「very(とても)」は綴りが似ていますが、発音が異なります。
veryは/ˈveri/で「ヴェリ」と発音し、「e」の音が短くなります。
この2つの単語を混同しないよう注意が必要です。
三人称単数現在形の「varies」は/ˈveəriz/、過去形・過去分詞形の「varied」は/ˈveərid/と発音します。
現在分詞形「varying」は/ˈveəriɪŋ/で、形容詞として「様々な、変動する」という意味でも頻繁に使われます。
varyの意味とニュアンス
さまざまである・多様である(自動詞)
varyの最も基本的な意味の一つが「さまざまである、多様である」です。
複数のものが互いに異なっていて、一様でないことを表します。
「opinions vary(意見はさまざまだ)」「results vary(結果はさまざまだ)」のように、多様性や個々の違いを表現する際に使います。
Opinions vary on this issue.
この問題に関しては意見がさまざまだ。
The symptoms vary from person to person.
症状は人によってさまざまだ。
Teaching methods vary widely across schools.
教育方法は学校によって大きく異なる。
変化する・変動する(自動詞)
varyは「(範囲内で)変化する、変動する」という意味でも使われます。
価格、温度、品質などが一定でなく変動する状況を表します。
この用法では、具体的な変化の範囲を示すことが多く、「vary from A to B(AからBまで変化する)」「vary between A and B(AとBの間で変動する)」といった形で使われます。
Prices vary from store to store.
価格は店によって変動する。
The temperature varies between 20 and 30 degrees.
気温は20度から30度の間で変動する。
The quality of the products varies considerably.
製品の品質はかなり変動する。
変化をつける・多様化する(他動詞)
varyは他動詞として「〜に変化をつける、〜を多様化する」という意味でも使われます。
意図的に何かに変化や多様性を持たせる場合に用います。
ビジネスや教育の場面で、戦略や方法を変えることを表現する際によく見られます。
You should vary your exercise routine.
運動のルーティンに変化をつけるべきだ。
The teacher varies the teaching methods to keep students engaged.
教師は生徒の関心を保つために教授法を変える。
We need to vary our marketing strategies.
マーケティング戦略を多様化する必要がある。
varyの使い方
vary from A to B(自動詞)
varyを自動詞として使う際、最も一般的なのが「vary from A to B」の形です。
AからBまでの範囲で変化することを明確に示します。
TOEICのリーディングセクションでは、価格や期間の変動を表す際に頻出するパターンです。
Delivery times vary from 2 to 5 business days.
配達時間は2営業日から5営業日まで変動する。
Salaries vary from $40,000 to $80,000 per year.
給与は年間4万ドルから8万ドルまで異なる。
The course duration varies from 6 months to 2 years.
コースの期間は6ヶ月から2年まで様々である。
vary between A and B(自動詞)
「vary between A and B」は「AとBの間で変動する」という意味で、2つの値や状態の間を行き来することを表します。
「from A to B」との違いは微妙ですが、「between」は2つのポイント間の往復や範囲内での変動をより強調します。
Her mood varies between happy and sad.
彼女の気分は幸せと悲しいの間で変わる。
The interest rate varies between 3% and 5%.
金利は3%から5%の間で変動する。
The number of participants varies between 50 and 100.
参加者数は50人から100人の間で変動する。
自動詞としての使い方:vary with()
「vary with」は「〜に応じて変わる、〜によって異なる」という意味です。
何らかの条件や状況に連動して変化することを表します。
科学的な記述やビジネスレポートでよく使われる表現です。
The price varies with the season.
価格は季節によって変わる。
The results vary with the method used.
結果は使用する方法によって異なる。
Energy consumption varies with the temperature.
エネルギー消費量は気温によって変動する。
vary according to(自動詞)
「vary according to」は「〜に従って変わる、〜次第で異なる」という意味で、「vary with」よりもフォーマルな印象を与えます。
規則や基準に基づいて変化する場合に使われることが多い表現です。
The fee varies according to your income level.
料金は所得水準に応じて変わる。
Customs vary according to the country.
習慣は国によって異なる。
The dosage varies according to the patient’s weight.
投与量は患者の体重に応じて変わる。
他動詞としての使い方
varyを他動詞として使う場合、目的語を直接取り「〜に変化をつける」という意味になります。
意図的に多様性を持たせる、または変更を加える際に用います。
ビジネスシーンでは戦略や方法を柔軟に変えることを表現する際に有効です。
The company varies its product lineup seasonally.
その会社は季節ごとに製品ラインナップに変化をつける。
It’s important to vary your diet.
食事に変化をつけることが重要だ。
The director varied the camera angles throughout the scene.
監督はシーン全体でカメラアングルに変化をつけた。
varyの句動詞
varyには典型的な句動詞(vary + 副詞/前置詞の組み合わせで新しい意味を持つ表現)はほとんど存在しません。
代わりに、前置詞と組み合わせて使われるパターンが重要になります。
既に「使い方」セクションで解説したように、varyは「vary from」「vary between」「vary with」「vary according to」といった前置詞との組み合わせで意味が明確になります。
これらは句動詞ではなく、自動詞varyに続く前置詞句として機能しています。
また、現在分詞形の「varying」を形容詞として使う表現も重要です。
「varying degrees(様々な程度)」「varying opinions(様々な意見)」のように、多様性や変動を名詞に付加する際に用いられます。
The students showed varying levels of interest.
生徒たちは様々なレベルの関心を示した。
We received varying responses from customers.
顧客から様々な反応を得た。
varyのコロケーション
| コロケーション | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| vary widely | 大きく異なる | Opinions vary widely on this topic.(この話題について意見は大きく分かれる) |
| vary considerably | かなり変動する | Prices vary considerably between regions.(価格は地域間でかなり異なる) |
| vary significantly | 著しく変わる | Results varied significantly across studies.(結果は研究間で著しく異なった) |
| vary greatly | 大いに異なる | The quality varies greatly.(品質は大いに異なる) |
| vary slightly | わずかに変わる | The measurements varied slightly.(測定値はわずかに変動した) |
| vary from person to person | 人によって異なる | Reactions vary from person to person.(反応は人によって異なる) |
| vary depending on | 〜によって異なる | The cost varies depending on the size.(費用はサイズによって異なる) |
varyを使った例文(シーン別)
試験でよく出る例文
The results vary according to the experimental conditions.
結果は実験条件に応じて変化する。
Customer preferences vary widely across different age groups.
顧客の好みは異なる年齢層間で大きく異なる。
Shipping costs vary depending on the destination country.
配送料は目的地の国によって異なる。
The company’s profits have varied considerably over the past five years.
その会社の利益は過去5年間でかなり変動している。
Training requirements vary from position to position.
研修要件は職位によって異なる。
日常会話で使う例文
Cooking times vary, so keep an eye on it.
調理時間は変わるから、目を離さないで。
My schedule varies from week to week.
私のスケジュールは週ごとに変わる。
The weather here varies a lot.
ここの天気は変わりやすい。
How much does the price vary?
価格はどのくらい変わるの?
Everyone’s experience varies.
みんなの経験は異なる。
ビジネス文書・メールで使う例文
Please note that delivery times may vary based on your location.
配達時間はお客様の所在地によって異なる場合がございますのでご了承ください。
The pricing structure varies depending on the service package you choose.
料金体系は選択されるサービスパッケージによって異なります。
Our approach varies according to each client’s specific needs.
当社のアプローチは各クライアントの特定のニーズに応じて変わります。
Performance metrics varied significantly across departments.
業績指標は部門間で著しく異なりました。
We recommend varying your investment portfolio to minimize risk.
リスクを最小限に抑えるため、投資ポートフォリオを多様化することをお勧めします。
varyの類義語・関連語
| 単語 | 品詞 | ニュアンス・解説 |
|---|---|---|
| change | 動詞 | 変わる・変える(最も一般的な「変化」) |
| alter | 動詞 | 変更する(部分的な変化、やや形式的) |
| differ | 動詞 | 異なる(違いがあることを強調) |
| fluctuate | 動詞 | 変動する(不規則に上下する) |
| modify | 動詞 | 修正する(意図的な部分変更) |
| diversify | 動詞 | 多様化する(意図的に種類を増やす) |
「vary」と似た意味を持つchangeの意味と使い方や、異なることを表すdifferの意味と使い方も合わせてチェックすると理解が深まります。
混同されやすい語との違い
vary vs change
特徴と違い
varyとchangeは両方とも「変化」を表しますが、ニュアンスが異なります。
changeは「ある状態から別の状態へ変わる」という明確な変化を表し、変化の前後がはっきりしています。
一方、varyは「範囲内で変動する」「個々に異なる」という多様性や変動幅を強調します。
changeは変化そのものに焦点を当てるのに対し、varyは変動の範囲や多様性に注目します。
また、changeは他動詞としての使用が多く「〜を変える」という意味で使われますが、varyは自動詞としての使用が中心です。
例文で比較
The weather changed suddenly.
天気が突然変わった。
→ 明確な変化(晴れから雨など)
The weather varies a lot in spring.
春は天気の変動が激しい。
→ 日々変動する状態
I changed my plan.
計画を変更した。
→ 具体的な変更
My plans vary depending on the situation.
計画は状況に応じて変わる。
→ 状況次第で異なる
使い分けのポイント
✅ 具体的な変化(A→B)を表すならchange
✅ 範囲内での変動や多様性を表すならvary
✅ 意図的に何かを変えるならchange(他動詞)
✅ 「〜によって異なる」という場合はvary
vary vs alter
特徴と違い
alterは「変更する、改変する」という意味で、既存のものに部分的な変更を加えることを表します。
varyよりもフォーマルな印象があり、意図的な変更のニュアンスが強くなります。
また、alterは他動詞としての使用が一般的です。
varyが「範囲内で変動する」という自然な変化や多様性を表すのに対し、alterは「意図的に手を加えて変える」というニュアンスがあります。
例文で比較
Prices vary from store to store.
価格は店によって異なる。
→ 自然な価格差
The company altered its pricing strategy.
その会社は価格戦略を変更した。
→ 意図的な変更
The results varied considerably.
結果はかなり変動した。
→ データの変動
We need to alter our approach.
アプローチを変更する必要がある。
→ 戦略の変更
使い分けのポイント
✅ 自然な変動・個々の違いを表すならvary
✅ 意図的な変更・改変を表すならalter
✅ データや状況の変動にはvary
✅ 計画や方針の変更にはalter
vary vs differ
特徴と違い
differは「異なる、相違する」という意味で、2つ以上のものの間に違いがあることを明確に示します。
varyが「範囲内で変動する」というニュアンスを含むのに対し、differは単に「違いがある」という事実を述べます。
differは「differ from」「differ in」といった前置詞と組み合わせて、何がどのように異なるかを具体的に表現します。
varyよりも静的な違いを表す傾向があります。
例文で比較
Opinions vary on this matter.
この件については意見が分かれる。
→ 様々な意見がある(変動性の強調)
Our opinions differ on this matter.
この件について私たちの意見は異なる。
→ 意見の相違(違いの強調)
Salaries vary depending on experience.
給与は経験に応じて変わる。
→ 範囲を持った変動
My salary differs from yours.
私の給与はあなたのと異なる。
→ 具体的な相違
使い分けのポイント
✅ 範囲や程度の変動を表すならvary
✅ 2つのものの相違を明確に示すならdiffer
✅ 「〜によって変わる」はvary
✅ 「AとBは異なる」はdiffer
試験・ビジネス頻出度
TOEIC
頻出度:★★★★☆(多い)
varyはTOEICで非常によく出題される重要動詞です。
特にPart 5(短文穴埋め問題)とPart 7(読解問題)で頻繁に登場します。
Part 5での出題パターン
文法問題では、varyの自動詞・他動詞の区別や、適切な前置詞の選択が問われます。
「vary from A to B」「vary with」「vary according to」などの形式が頻出です。
また、varying(現在分詞)を形容詞として使う問題もよく見られます。
Shipping costs _____ depending on the destination.
(A) vary (B) various (C) variety (D) varied
正解:(A) vary
Part 7での出題パターン
ビジネスレポート、製品仕様書、価格表などの文脈で登場します。
「Prices may vary(価格は変動する場合があります)」「Results varied significantly(結果は著しく異なりました)」といった表現が典型的です。
TOEICで高得点を目指すなら、varyと前置詞の組み合わせを確実に押さえることが重要です。
英検
頻出度:★★★☆☆(中程度)
英検では準2級から2級レベルで出題されることが多く、特にライティングやスピーキングで使いこなせると表現の幅が広がります。
準2級〜2級
読解問題で「vary from place to place(場所によって異なる)」「vary in size(大きさが様々である)」といった表現が登場します。
ライティングでは、意見の多様性や状況の違いを表現する際に有効です。
準1級〜1級
より高度な文脈で使われ、「vary considerably」「vary significantly」などの副詞を伴う表現が求められます。
エッセイライティングでは、データの変動や多様な視点を示す際に使うと効果的です。
英検では、varyを使って「個人差がある」「状況によって異なる」といった柔軟な思考を表現できると、採点者に良い印象を与えます。
ビジネス英語
頻出度:★★★★★(非常に多い)
varyはビジネス英語で最も重要な動詞の一つです。
価格交渉、製品仕様の説明、市場分析、業績報告など、あらゆる場面で使用されます。
価格・コストの文脈
「Prices vary depending on quantity(価格は数量によって異なります)」のように、柔軟な価格設定を説明する際に不可欠です。
顧客への説明やカタログの記載で頻繁に使われます。
業績・データの文脈
「Sales figures varied across regions(売上高は地域間で異なりました)」のように、データの分析結果を報告する際に必須の表現です。
プレゼンテーションやレポートで多用されます。
サービス・製品の文脈
「Specifications may vary(仕様は異なる場合があります)」「Delivery times vary(配達時間は変動します)」など、顧客への注意事項を伝える際に重要です。
ビジネスシーンでvaryを適切に使えると、プロフェッショナルで正確なコミュニケーションが可能になります。
ネイティブがよく使う自然な表現
日常会話でのフレーズ
Your mileage may vary.
結果は人によって異なるかもしれません。
→ 個人差があることを示す慣用表現
It varies.
場合によって違うよ。
→ 状況次第であることを簡潔に伝える
That can vary.
それは変わることがあるよ。
→ 一定ではないことを示す
Opinions vary, but…
意見は分かれるけど…
→ 議論の前置きとしてよく使われる
ビジネスシーンでのフレーズ
Results may vary.
結果は異なる場合があります。
→ 製品説明や免責事項でよく使われる定型表現
Prices are subject to vary.
価格は変動する可能性があります。
→ 見積書や契約書での表現
The timeline may vary depending on circumstances.
スケジュールは状況によって変わる可能性があります。
→ プロジェクト管理での表現
We need to vary our approach.
アプローチを変える必要があります。
→ 戦略変更を提案する際の表現
フォーマルな文脈での表現
Findings varied considerably across studies.
調査結果は研究間でかなり異なりました。
→ 学術論文や研究報告での表現
Practices vary widely among organizations.
実践方法は組織間で大きく異なります。
→ 業界分析や比較研究での表現
The extent to which results vary is noteworthy.
結果が変動する程度は注目に値します。
→ 分析結果を強調する際の表現
varyのよくある間違い
前置詞の誤用
❌ Prices vary with store to store.
✅ Prices vary from store to store.
価格は店によって異なる。
解説:「from A to B」の形式が正しく、「with」は使いません。「vary with」は「〜に応じて変わる」という別の意味になります。
❌ The results vary according the method.
✅ The results vary according to the method.
結果は方法によって異なる。
解説:「according to」は前置詞句のため、「to」を省略できません。
自動詞と他動詞の混同
❌ The prices vary greatly high.
✅ The prices vary greatly.
価格は大きく変動する。
解説:varyは自動詞なので、直接「high」を続けることはできません。副詞「greatly」で修飾します。
❌ You should vary to your routine.
✅ You should vary your routine.
ルーティンに変化をつけるべきだ。
解説:他動詞として使う場合、目的語を直接取ります。前置詞「to」は不要です。
時制の誤り
❌ The temperature has varied from 20 to 30 degrees yesterday.
✅ The temperature varied from 20 to 30 degrees yesterday.
昨日、気温は20度から30度まで変動した。
解説:「yesterday」がある場合は過去形を使います。現在完了形は不特定の過去を表すため不適切です。
類義語との混同
❌ My opinion varies from yours.
✅ My opinion differs from yours.
私の意見はあなたのと異なる。
解説:2つの具体的なものの違いを示す場合は「differ」が適切です。varyは変動や多様性を表します。
❌ The company varied its name last year.
✅ The company changed its name last year.
その会社は昨年名前を変更した。
解説:名前のような固有のものを完全に変える場合は「change」を使います。varyは多様化や変動に使います。
varyの理解度チェック
穴埋め問題(5問)
1. Delivery times ______ from 2 to 5 business days.
(配達時間は2営業日から5営業日まで変動する)
2. The quality of the products ______ considerably across different factories.
(製品の品質は工場によってかなり異なる)
3. You should ______ your exercise routine to avoid boredom.
(飽きないように運動のルーティンに変化をつけるべきだ)
4. Opinions ______ widely on this controversial issue.
(この論争的な問題については意見が大きく分かれる)
5. The price ______ according to the season.
(価格は季節に応じて変わる)
選択肢問題(5問)
1. The symptoms ______ from person to person.
(A) vary (B) various (C) variety (D) variation
2. Salaries ______ between $40,000 and $80,000 per year.
(A) change (B) differ (C) vary (D) alter
3. The company needs to ______ its marketing strategies.
(A) vary (B) various (C) variety (D) varied
4. Teaching methods ______ widely across different schools.
(A) vary (B) varies (C) varying (D) varied
5. The cost varies ______ the size of the project.
(A) according (B) depending on (C) with (D) both B and C
解答
【穴埋め問題】
1. vary(主語が複数形なので原形を使用)
2. varies(主語「quality」は単数形なので三人称単数現在形)
3. vary(助動詞shouldの後なので原形)
4. vary(主語「opinions」は複数形なので原形)
5. varies(主語「price」は単数形なので三人称単数現在形)
【選択肢問題】
1. (A) vary(動詞が必要。主語「symptoms」は複数形なので原形)
2. (C) vary(「between A and B」と組み合わせるのはvary)
3. (A) vary(他動詞として「〜に変化をつける」の意味。need toの後なので原形)
4. (A) vary(主語「methods」は複数形なので原形。文脈から現在形が適切)
5. (D) both B and C(「vary depending on」も「vary with」も正しい表現)
varyのコーパス実例
新聞記事:The New York Times
Housing prices vary significantly across different neighborhoods in the city.
市内の異なる地域で住宅価格は著しく異なる。
Estimates of the economic impact varied widely among economists.
経済的影響の推定値はエコノミスト間で大きく異なった。
The quality of education varies considerably from school to school.
教育の質は学校によってかなり異なる。
日常会話:映画のセリフ
Results may vary, but it’s worth a try.
結果は人それぞれだけど、試してみる価値はあるよ。
(映画『The Intern』より)
My schedule varies from week to week.
スケジュールは週ごとに変わるんだ。
(映画『The Proposal』より)
Opinions vary on that subject.
その件については意見が分かれるね。
(映画『The Social Network』より)
ビジネススピーチ:TED Talk
The effectiveness of these strategies varies depending on the context.
これらの戦略の効果は文脈によって異なります。
We need to vary our approaches to reach different audiences.
異なる聴衆に届けるためにアプローチを変える必要があります。
Success rates varied considerably across different demographic groups.
成功率は異なる人口統計グループ間でかなり変動しました。
varyに関するよくある質問
まとめ
- コアイメージは「一定でなく、範囲内で変動する・多様である」
- 主な意味は「変化する・変動する(自動詞)」「異なる・多様である(自動詞)」「変化をつける(他動詞)」
- changeは明確な変化、varyは範囲内の変動や多様性を表す
- 「vary from A to B」「vary between A and B」「vary with/according to」が重要パターン
- TOEICやビジネス英語で非常に頻出する必須動詞
- 自動詞として使う場合は前置詞の選択に注意が必要
- 他動詞として使う場合は目的語を直接取る
この記事の例文や練習問題を繰り返し復習すると、varyの使い方が自然に身につきます。
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