「succeed」という動詞を見ると、多くの人が「成功する」という意味を思い浮かべるでしょう。
しかし、この単語には「後を継ぐ」という重要な意味もあり、使い方を間違えると全く異なる意味になってしまいます。
この記事では、succeedの正確な使い方、前置詞inとの組み合わせ、類義語achieveやaccomplishとの違い、そして自動詞・他動詞としての文法的な特徴まで、例文を交えて詳しく解説します。
TOEIC、英検、ビジネス英語でも頻出の単語なので、しっかりマスターしましょう。
succeedのコアイメージ
succeedの語源はラテン語の「succedere」(sub = 下から + cedere = 進む)で、「後に続く」という意味から派生しました。
このコアイメージから、「成功する(目標に続いて到達する)」と「後を継ぐ(前任者の後に続く)」という2つの主要な意味が生まれています。
イメージとしては、何かの「後に続く」「次の段階に進む」という流れを持っており、努力や試みの結果として良い結果を得る(成功)、あるいは誰かの後の位置に就く(継承)という状況を表します。
succeedの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 単語 | succeed |
| 発音 | /səkˈsiːd/(サクスィード) |
| 品詞 | 動詞 |
| 語源 | ラテン語「succedere」(後に続く) |
| 活用形 | 英語の形 | 発音記号(カナ) |
|---|---|---|
| 原形 | succeed | /səkˈsiːd/(サクスィード) |
| 三人称単数現在形 | succeeds | /səkˈsiːdz/(サクスィーズ) |
| 過去形 | succeeded | /səkˈsiːdɪd/(サクスィーディド) |
| 過去分詞形 | succeeded | /səkˈsiːdɪd/(サクスィーディド) |
| 現在分詞形 | succeeding | /səkˈsiːdɪŋ/(サクスィーディング) |
※succeedは主に動詞として使われますが、名詞形は「success」(成功)、形容詞形は「successful」(成功した)となります。
この記事では動詞用法を中心に解説します。
発音・アクセントの注意
succeedの発音は /səkˈsiːd/ で、アクセントは第2音節の「ceed」に置かれます。
「サクスィード」のように、「シード」の部分を強く長く発音することが重要です。
日本人学習者がよく間違えるポイントは以下の通りです:
× サクシード(第1音節にアクセント)
○ サクスィード(第2音節にアクセント)
また、語尾の「-ceed」は /siːd/ と発音し、「シード」ではなく「スィード」となります。
「c」の音を「ス」と発音することに注意してください。
同じ語尾を持つ単語(proceed, exceed, recede)も同様のパターンで発音されます。
succeedの意味とニュアンス
succeedには大きく分けて2つの主要な意味があり、それぞれ異なる文脈で使われます。
成功する(自動詞)
最も一般的な意味で、「試みや努力が良い結果を生む」「目標を達成する」という意味です。
この用法では、通常「succeed in 〜ing」または「succeed in 〜(名詞)」の形で使われます。
She succeeded in passing the exam.
彼女は試験に合格することに成功した。
The company succeeded in expanding its market share.
その会社は市場シェアの拡大に成功した。
If you work hard, you will succeed.
一生懸命働けば、あなたは成功するでしょう。
後を継ぐ、継承する(他動詞)
「誰かの地位や役職を引き継ぐ」という意味で、ビジネスや政治の文脈でよく使われます。
この用法では目的語を直接取る他動詞として機能します。
She succeeded her father as CEO.
彼女は父親の後を継いでCEOになった。
Who will succeed the current president?
誰が現大統領の後を継ぐのだろうか。
The prince succeeded to the throne.
王子は王位を継承した。
(物事が)後に続く
やや文語的な用法で、「時間的に後に来る」という意味です。
現代英語ではあまり頻繁には使われませんが、文学作品や格式ばった文章で見られます。
A period of peace succeeded the war.
戦争の後に平和な時期が続いた。
Spring succeeds winter.
春は冬の後に来る。
succeedの使い方
succeed in 〜ing(〜することに成功する)
最も一般的な使い方で、「成功する」という意味を表す際には必ず「in」を伴い、その後に動名詞(〜ing形)が続きます。
「in」を省略することはできません。
He succeeded in convincing the board.
彼は取締役会を説得することに成功した。
They succeeded in reducing costs by 30%.
彼らは30%のコスト削減に成功した。
I finally succeeded in fixing the computer.
私はついにコンピューターを修理することに成功した。
succeed in 〜名詞(〜において成功する)
動名詞の代わりに名詞を使うこともできます。
この場合、「〜という分野で成功する」「〜において成果を上げる」という意味になります。
She succeeded in business.
彼女はビジネスで成功した。
Few people succeed in this field.
この分野で成功する人は少ない。
He succeeded in his efforts to reform the system.
彼はシステム改革の努力において成功した。
succeed someone as 〜(〜として誰かの後を継ぐ)
「継承する」という意味で使う場合の典型的なパターンです。
「succeed + 人 + as + 役職」の形で、「〜として誰かの後任になる」という意味を表します。
Maria succeeded John as marketing director.
マリアはジョンの後を継いでマーケティング部長になった。
He will succeed his mentor as head of the department.
彼は恩師の後を継いで学部長になる予定だ。
The vice president succeeded the president as CEO.
副社長が社長の後を継いでCEOになった。
succeed to 〜(〜を継承する)
「王位」や「財産」など、地位や権利を継承する際に使われます。
「succeed to + 継承するもの」の形で使用します。
The eldest son succeeded to the family estate.
長男が家族の財産を継承した。
Elizabeth II succeeded to the throne in 1952.
エリザベス2世は1952年に王位を継承した。
Who will succeed to the position?
誰がその地位を継承するのですか。
succeedの句動詞
succeedそのものには典型的な句動詞形式はありませんが、前置詞との重要な組み合わせパターンがいくつかあります。
上記の「使い方」セクションで解説した「succeed in」「succeed to」「succeed as」が、succeedと前置詞の最も重要な組み合わせです。
これらは句動詞というより、succeedの文法的な要求として特定の前置詞を伴う形ですが、使い方を間違えると意味が通じなくなるため、正確に覚えることが重要です。
間違った使い方の例:
❌ I succeeded to pass the test.
✅ I succeeded in passing the test.
私はテストに合格することに成功した。
「成功する」という意味では「succeed in 〜ing」の形を必ず使います。
succeedのコロケーション
| コロケーション | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| succeed in business | ビジネスで成功する | Many entrepreneurs succeed in business through innovation. 多くの起業家は革新を通じてビジネスで成功する。 |
| succeed in life | 人生で成功する | To succeed in life, you need determination. 人生で成功するには、決意が必要だ。 |
| succeed admirably | 見事に成功する | The team succeeded admirably in meeting the deadline. チームは締め切りを守ることに見事に成功した。 |
| succeed brilliantly | 輝かしく成功する | She succeeded brilliantly in her new role. 彼女は新しい役割で輝かしく成功した。 |
| succeed eventually | 最終的に成功する | After many attempts, he succeeded eventually. 多くの試みの後、彼は最終的に成功した。 |
| succeed commercially | 商業的に成功する | The product succeeded commercially beyond expectations. その製品は期待以上に商業的に成功した。 |
| barely succeed | かろうじて成功する | We barely succeeded in finishing on time. 私たちはかろうじて時間内に終えることに成功した。 |
| succeed automatically | 自動的に継承する | The title succeeds automatically to the heir. その称号は自動的に相続人に継承される。 |
succeedを使った例文(シーン別)
試験でよく出る例文
The experiment succeeded in proving the hypothesis.
その実験は仮説を証明することに成功した。
She succeeded in obtaining a scholarship.
彼女は奨学金を獲得することに成功した。
The negotiation succeeded after several rounds of talks.
何度かの交渉の末、話し合いは成功した。
His son succeeded him as chairman of the company.
彼の息子が彼の後を継いで会社の会長になった。
Few candidates succeed in passing this difficult exam.
この難しい試験に合格することに成功する受験者は少ない。
日常会話で使う例文
Did you succeed in finding a new apartment?
新しいアパートを見つけることに成功しましたか。
I finally succeeded in baking a perfect cake.
私はついに完璧なケーキを焼くことに成功した。
He succeeded in making everyone laugh.
彼はみんなを笑わせることに成功した。
You’ll succeed if you keep trying.
努力し続ければ、あなたは成功するでしょう。
She succeeded in convincing her parents.
彼女は両親を説得することに成功した。
ビジネス文書・メールで使う例文
Our team succeeded in completing the project ahead of schedule.
私たちのチームは予定より早くプロジェクトを完了することに成功しました。
The company succeeded in securing a major contract.
その会社は大型契約を確保することに成功しました。
We succeeded in reducing operational costs by 25%.
私たちは運営コストを25%削減することに成功しました。
Ms. Thompson will succeed Mr. Johnson as regional manager.
トンプソンさんがジョンソンさんの後を継いで地域マネージャーになります。
The merger succeeded in creating a stronger market position.
その合併はより強力な市場地位を築くことに成功しました。
succeedの類義語・関連語
| 単語 | 品詞 | ニュアンス・解説 |
|---|---|---|
| achieve | 動詞 | 努力して達成する(具体的な目標の達成を強調) |
| accomplish | 動詞 | 成し遂げる(困難なタスクの完了を強調) |
| attain | 動詞 | 到達する(高い目標や理想に達することを強調) |
| triumph | 動詞 | 勝利する(困難を乗り越えて大きく成功する) |
| prosper | 動詞 | 繁栄する(継続的な成功と豊かさを強調) |
| inherit | 動詞 | 相続する(財産や権利を受け継ぐ) |
| follow | 動詞 | 後に続く(時間的・位置的に後に来る) |
| replace | 動詞 | 取って代わる(誰かの位置に就く) |
「succeed」と似た意味を持つachieveの意味と使い方や、成し遂げることを表すaccomplishの意味と使い方も合わせてチェックすると理解が深まります。
混同されやすい語との違い
succeed vs achieve
特徴と違い
succeed:
「成功する」という結果に焦点を当てた動詞で、自動詞として使われることが多い。
「succeed in 〜ing」の形で、何かをすることに成功したという過程と結果の両方を含意します。
また、「後を継ぐ」という意味も持つ点が特徴的です。
achieve:
「達成する」という行為に焦点を当てた動詞で、他動詞として使われます。
具体的な目標や成果を直接目的語として取り、努力の結果としてそれを手に入れることを表します。
「後を継ぐ」という意味はありません。
例文で比較
She succeeded in becoming a doctor.
彼女は医者になることに成功した。
(成功したという結果を強調)
She achieved her goal of becoming a doctor.
彼女は医者になるという目標を達成した。
(目標達成という行為を強調)
The company succeeded in expanding overseas.
その会社は海外展開に成功した。
(成功という結果)
The company achieved significant growth.
その会社は著しい成長を達成した。
(成長という具体的成果の達成)
使い分けのポイント
✅ 「〜することに成功する」と言いたい場合 → succeed in 〜ing
✅ 「〜を達成する」と具体的な目標を示す場合 → achieve 〜
succeedは結果としての「成功」に焦点があり、achieveは具体的な目標の「達成」に焦点があります。
また、succeedには「継承する」という意味があることも覚えておきましょう。
succeed vs accomplish
特徴と違い
succeed:
広く「成功する」という状態や結果を表し、自動詞用法が中心。
長期的な成功や継続的な状態を表すことができ、また「後を継ぐ」という意味も持ちます。
accomplish:
「成し遂げる」「完遂する」という意味で、具体的なタスクや課題の完了を強調します。
他動詞として使われ、困難なことを最後までやり遂げるニュアンスがあります。
例文で比較
He succeeded in his career.
彼はキャリアで成功した。
(広い意味での成功)
He accomplished his mission.
彼は任務を成し遂げた。
(具体的なタスクの完了)
We succeeded in launching the product.
私たちは製品の発売に成功した。
(発売という結果の成功)
We accomplished the launch within the deadline.
私たちは期限内に発売を成し遂げた。
(期限内完了という達成)
使い分けのポイント
✅ 広い意味での「成功」を表す場合 → succeed
✅ 具体的なタスクを「完了する」「成し遂げる」場合 → accomplish
succeedは結果としての成功状態を、accomplishは困難なタスクの完遂を強調します。
succeed vs follow
特徴と違い
succeed:
「後を継ぐ」という意味で使う場合、地位や役職を正式に引き継ぐことを表します。
継承という公式な行為を含意し、ビジネスや政治の文脈で使われます。
follow:
単に「後に続く」「次に来る」という時間的・空間的な順序を表します。
正式な継承という意味はなく、より一般的な「後に続く」という意味です。
例文で比較
She will succeed her father as CEO.
彼女は父親の後を継いでCEOになるでしょう。
(正式な地位の継承)
She will follow her father as the next speaker.
彼女は父親の次に話をするでしょう。
(単に順番が後というだけ)
The new president succeeded the former one.
新大統領が前任者の後を継いだ。
(公式な継承)
Winter follows autumn.
冬は秋の後に来る。
(時間的な順序)
使い分けのポイント
✅ 正式な地位や役職の継承を表す場合 → succeed
✅ 単に時間的・空間的に後に来ることを表す場合 → follow
succeedは公式な継承、followは一般的な「後に続く」という違いがあります。
試験・ビジネス頻出度
TOEIC
頻出度:★★★★★(非常に高い)
succeedはTOEICで非常に頻繁に出題される重要単語です。
特にPart 5(短文穴埋め問題)とPart 7(読解問題)で頻出します。
TOEICでの出題ポイント
1. 前置詞の選択(succeed in)
「succeed in 〜ing」の形が正しいかを問う問題が頻出します。
「succeed to」や「succeed at」などの誤った選択肢が用意されることが多いです。
2. 自動詞・他動詞の区別
「成功する」の意味では自動詞、「後を継ぐ」の意味では他動詞として使われる点が問われます。
3. ビジネス文脈での使用
企業の成功、プロジェクトの成功、後任人事などのビジネスシーンでの使い方が頻出します。
典型的な出題例:
The company ——- in expanding its market share in Asia.
(A) succeeded
(B) success
(C) successful
(D) successfully
正解:(A) succeeded
「succeed in 〜ing」の形で「〜することに成功する」という意味になります。
英検
頻出度:★★★★☆(高い)
succeedは英検準2級から1級まで幅広く出題される単語です。
級が上がるにつれて、より複雑な文脈での使用が求められます。
級別の出題傾向
準2級・2級:
基本的な「成功する」という意味での使い方が中心。
「succeed in 〜ing」の形や、success(名詞)、successful(形容詞)との品詞の区別が問われます。
準1級:
「後を継ぐ」という意味での使い方や、より複雑な文脈での使用が出題されます。
ライティングやスピーキングでも使用が推奨される語彙です。
1級:
「succeed to the throne(王位を継承する)」などの格式ばった表現や、文学的な用法が出題されることがあります。
エッセイライティングでの適切な使用も評価対象となります。
ビジネス英語
頻出度:★★★★★(非常に高い)
succeedはビジネス英語で最も重要な動詞の一つです。
プロジェクトの成功、事業の成功、人事異動など、様々な場面で使用されます。
ビジネスシーンでの典型的な使用例
1. プロジェクト・事業の成功
“We succeeded in launching the new product line.”
(私たちは新製品ラインの発売に成功しました)
2. 目標達成
“The team succeeded in meeting all quarterly targets.”
(チームは四半期目標をすべて達成することに成功しました)
3. 後任人事
“Ms. Anderson will succeed Mr. Brown as CFO.”
(アンダーソンさんがブラウンさんの後を継いでCFOになります)
4. 企業承継
“The founder’s daughter succeeded him as chairman.”
(創業者の娘が彼の後を継いで会長になった)
ビジネス文書での使用頻度
契約書、株主への報告、プレスリリース、人事発表など、フォーマルなビジネス文書で頻繁に使用されます。
特に、経営陣の交代や事業の成功を発表する際には必須の語彙です。
ネイティブがよく使う自然な表現
日常会話でのフレーズ
Did you succeed?
うまくいった?
カジュアルな場面で、相手の試みが成功したかを尋ねる最も簡単な表現です。
I succeeded in convincing him.
彼を説得することができたよ。
日常的な説得や交渉の成功を報告する際に使います。
You’ll succeed if you keep at it.
続ければきっと成功するよ。
誰かを励ます際の定番フレーズです。
Success doesn’t come easy.
成功は簡単には手に入らない。
名詞形successを使った格言的な表現ですが、succeedの概念を理解する上で重要です。
ビジネスシーンでのフレーズ
We succeeded against all odds.
あらゆる困難を乗り越えて成功しました。
困難な状況下での成功を強調する表現です。
The initiative succeeded beyond our expectations.
その取り組みは期待以上の成功を収めました。
予想を超える成果を報告する際のフォーマルな表現です。
He’s being groomed to succeed the CEO.
彼はCEOの後継者として育成されています。
将来的な継承を見据えた現在の状況を表す表現です。
If we succeed in this, it will be a game-changer.
これに成功すれば、状況が一変するでしょう。
重要なプロジェクトの成功の意義を強調する表現です。
フォーマルな場面でのフレーズ
The project succeeded in achieving its stated objectives.
プロジェクトは掲げた目標を達成することに成功しました。
公式報告や文書で使われる格式ばった表現です。
She succeeded to the position following a rigorous selection process.
彼女は厳格な選考プロセスを経てその地位に就きました。
正式な人事発表で使われる表現です。
The company has succeeded in maintaining its market leadership.
その会社は市場でのリーダーシップを維持することに成功しています。
企業の継続的な成功を表す表現です。
succeedのよくある間違い
前置詞の誤用
最も多い間違い:succeed to do(不定詞を使う)
❌ I succeeded to pass the exam.
✅ I succeeded in passing the exam.
私は試験に合格することに成功した。
解説:「成功する」という意味のsucceedは必ず「succeed in 〜ing」の形を取ります。
不定詞(to do)は使えません。これは非常に多い間違いです。
❌ She succeeded at winning the competition.
✅ She succeeded in winning the competition.
彼女はコンテストで優勝することに成功した。
解説:前置詞は「in」のみが正しく、「at」や「with」は使えません。
自動詞・他動詞の混同
❌ He succeeded the project.
✅ He succeeded in completing the project.
彼はプロジェクトを完了することに成功した。
解説:「成功する」という意味では自動詞なので、目的語を直接取ることはできません。
「succeed in 〜ing」の形で使います。
❌ She succeeded in her father as CEO.
✅ She succeeded her father as CEO.
彼女は父親の後を継いでCEOになった。
解説:「後を継ぐ」という意味では他動詞なので、「in」は不要です。
「succeed + 人 + as + 役職」の形で使います。
意味の混同
❌ The new policy will succeed the old one next month.
(新しい方針は来月、古い方針の後を継ぐでしょう)
✅ The new policy will replace the old one next month.
新しい方針は来月、古い方針に取って代わるでしょう。
解説:succeedの「後を継ぐ」は主に人や組織に使われます。
方針や制度の場合は「replace」を使う方が自然です。
名詞形との混同
❌ His succeed in business is impressive.
✅ His success in business is impressive.
彼のビジネスでの成功は印象的だ。
解説:名詞として使う場合は「success」です。
「succeed」は動詞のみです。
succeedの理解度チェック
穴埋め問題(5問)
1. The company ______ in reducing its carbon emissions by 40%.
(その会社は二酸化炭素排出量を40%削減することに成功した)
2. Who will ______ the current director when he retires?
(現職の部長が退職する際、誰が彼の後を継ぐのですか)
3. She ______ in convincing the board to approve the budget.
(彼女は取締役会に予算を承認させることに成功した)
4. The prince will ______ to the throne next year.
(王子は来年、王位を継承するでしょう)
5. If you work hard, you will eventually ______.
(一生懸命働けば、あなたは最終的に成功するでしょう)
選択肢問題(5問)
1. The team ——- in completing the project ahead of schedule.
(A) succeed
(B) succeeded
(C) success
(D) successful
2. Ms. Johnson will ——- Mr. Smith as head of the department.
(A) succeed
(B) succeed in
(C) succeed to
(D) succeed at
3. We must ——- in ——- our sales targets this quarter.
(A) succeed / meet
(B) succeed / meeting
(C) succeed in / meet
(D) succeed in / meeting
4. The experiment ——- in proving the theory correct.
(A) succeed
(B) succeeded
(C) succeeding
(D) to succeed
5. Elizabeth II ——- to the throne in 1952.
(A) succeed
(B) succeeded
(C) succeeding
(D) succeeds
解答
穴埋め問題:
1. succeeded(過去形、「成功した」)
2. succeed(原形、willの後なので原形を使用)
3. succeeded(過去形、「成功した」)
4. succeed(原形、will の後なので原形を使用、「succeed to」で「継承する」)
5. succeed(原形、will の後なので原形を使用)
選択肢問題:
1. (B) succeeded(過去形が必要、文脈から過去の出来事)
2. (A) succeed(「後を継ぐ」の意味では他動詞なので前置詞不要)
3. (D) succeed in / meeting(「succeed in 〜ing」の形、「meeting」は動名詞)
4. (B) succeeded(過去形が必要、主語は三人称単数だが過去形)
5. (B) succeeded(過去形、1952年という過去の出来事)
succeedのコーパス実例
新聞記事:The New York Times
The company succeeded in navigating the economic downturn while maintaining profitability.
その会社は収益性を維持しながら経済不況を乗り切ることに成功した。
Researchers succeeded in developing a new vaccine that shows promising results in clinical trials.
研究者たちは臨床試験で有望な結果を示す新しいワクチンの開発に成功した。
The vice president will succeed the retiring CEO at the end of the fiscal year.
副社長は会計年度末に退任するCEOの後を継ぐでしょう。
日常会話:映画のセリフ
“If you want to succeed in this business, you need to be persistent.”
「このビジネスで成功したいなら、粘り強さが必要だ」
(映画『The Pursuit of Happyness』より)
“We succeeded in doing what everyone said was impossible.”
「私たちは誰もが不可能だと言ったことをやり遂げた」
(映画『Apollo 13』より)
“You’ll succeed because you have the courage to try.”
「君は挑戦する勇気があるから成功するだろう」
(映画『Good Will Hunting』より)
ビジネススピーチ:TED Talk
“Companies that succeed in the digital age are those that embrace innovation and adapt quickly to change.”
デジタル時代に成功する企業は、革新を受け入れ、変化に迅速に適応する企業です。
“If we succeed in addressing climate change, it will be because we worked together across borders and industries.”
もし私たちが気候変動に対処することに成功するとすれば、それは国境や産業を越えて協力したからです。
“The leaders who succeed in inspiring their teams are those who lead by example and communicate a clear vision.”
チームを鼓舞することに成功するリーダーは、模範を示し、明確なビジョンを伝える人々です。
succeedに関するよくある質問
まとめ
- succeedのコアイメージは「後に続く」で、「成功する」と「後を継ぐ」という2つの主要な意味がある
- 「成功する」という意味では自動詞で、必ず「succeed in 〜ing」の形で使う(不定詞は使えない)
- 「後を継ぐ」という意味では他動詞で、「succeed + 人 + as + 役職」の形で使う
- achieveは「達成する」で具体的な目標を直接目的語に取る点で異なる
- accomplishは「成し遂げる」で困難なタスクの完了を強調する点で異なる
- TOEIC、英検、ビジネス英語のいずれでも頻出度が非常に高い重要単語
- 前置詞の誤用(特に「succeed to do」という間違い)に注意が必要
この記事の例文や練習問題を繰り返し復習すると、succeedの使い方が自然に身につきます。
特に「succeed in 〜ing」の形と、「後を継ぐ」という意味での使い方をしっかり覚えましょう。
英単語を効率よく覚えられるおすすめ本
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