desireは「望む」「欲する」という意味を持つフォーマルな動詞で、wantよりも強い願望や切望を表現します。
日常会話ではあまり使われませんが、文章やフォーマルな場面、文学作品では頻繁に登場する重要な単語です。
この記事では、desireの正確な意味、want・wish・hopeとの違い、使い方のポイント、例文を詳しく解説します。
TOEIC・英検でも頻出の単語なので、しっかりマスターしましょう。
desireのコアイメージ
desireの語源はラテン語の「desiderare(星を望む、切望する)」に由来します。
この語源から分かるように、desireには「手の届かないものを強く望む」というニュアンスが含まれています。
コアイメージは「強く望む」「切望する」。
単なる希望や願望ではなく、情熱的な欲求や深い願いを表す動詞です。
wantが日常的な「欲しい」を表すのに対し、desireはより文語的でフォーマルな「強く望む」という意味合いを持ちます。
また、名詞としても使われ「欲望」「願望」という意味になります。
desireの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 単語 | desire |
| 発音 | /dɪˈzaɪər/(ディザイア) |
| 品詞 | 動詞・名詞 |
| 語源 | ラテン語desiderare(星を望む)から |
| 項目 | 形 | 発音記号(カナ) |
|---|---|---|
| 原形 | desire | /dɪˈzaɪər/(ディザイア) |
| 三人称単数現在形 | desires | /dɪˈzaɪərz/(ディザイアズ) |
| 過去形 | desired | /dɪˈzaɪərd/(ディザイアド) |
| 過去分詞形 | desired | /dɪˈzaɪərd/(ディザイアド) |
| 現在分詞形 | desiring | /dɪˈzaɪərɪŋ/(ディザイアリング) |
※desireは動詞の他、名詞(欲望、願望)としても頻繁に使われます。この記事では主に動詞用法を中心に解説しますが、名詞用法も適宜紹介します。動詞・名詞ともに発音は同じです。
発音・アクセントの注意
desireの発音は /dɪˈzaɪər/ で、アクセントは第2音節の「zai」に置きます。
「ディザイア」というイメージで、「ザイ」の部分を強く発音することがポイントです。
注意すべき点は以下の通りです。
1. 第1音節は弱く短く
最初の「di」は /dɪ/ と短く弱く発音します。「ディー」と伸ばさないように注意しましょう。
2. 第2音節を強調
「zai」の部分を強く、やや長めに発音します。ここがこの単語のアクセントの核です。
3. 最後の音節は曖昧母音
語尾の「er」は /ər/ という曖昧母音(シュワ)で、「ア」と軽く発音します。
名詞としても動詞としても発音は同じですが、文脈によって意味が変わるため、前後の単語に注意して理解しましょう。
desireの意味とニュアンス
desireは主に3つの意味で使われます。
それぞれのニュアンスと使用場面を見ていきましょう。
強く望む、切望する
最も基本的な意味で、何かを強く欲しいと思うことを表します。
wantよりもフォーマルで、より強い願望を示します。
She desires a peaceful life in the countryside.
彼女は田舎で平穏な暮らしを強く望んでいる。
The company desires to expand its market share.
その会社は市場シェアの拡大を強く望んでいる。
I desire nothing more than your happiness.
私はあなたの幸せ以上のものは何も望まない。
性的に欲する
恋愛や性的な文脈で、相手を欲することを表します。
この意味では、肉体的・感情的な魅力や欲望を含みます。
He desired her from the moment they met.
彼は彼女と出会った瞬間から彼女を欲した。
The character is portrayed as someone who desires power and beauty.
その登場人物は力と美を欲する人物として描かれている。
In the novel, she desires him but cannot express her feelings.
その小説では、彼女は彼を欲しているが、自分の気持ちを表現できない。
要求する、求める(フォーマル)
非常にフォーマルな文脈で、何かを要求したり求めたりすることを表します。
主にビジネス文書や公式な文章で使われます。
The situation desires immediate attention.
その状況は早急な対応を必要としている。
Your presence is desired at the meeting tomorrow.
明日の会議にご出席いただきたくお願いします。
This matter desires careful consideration.
この件は慎重な検討を必要とする。
desireの使い方
desireは文型や後続する語によって使い方が変わります。
主なパターンを詳しく見ていきましょう。
desire + 名詞
最もシンプルな使い方で、名詞を直接目的語として取ります。
「〜を望む」という意味になります。
I desire peace and quiet.
私は平和と静けさを望む。
The king desired absolute power.
王は絶対的な権力を望んだ。
We desire a fair and just society.
私たちは公平で公正な社会を望んでいる。
desire + to不定詞
「〜することを望む」という意味で、動作を表す場合に使います。
wantと同じ構造ですが、よりフォーマルな表現です。
She desires to become a doctor.
彼女は医者になることを望んでいる。
The government desires to reduce unemployment.
政府は失業率を減らすことを望んでいる。
They desire to live in harmony with nature.
彼らは自然と調和して生きることを望んでいる。
desire + that節
フォーマルな文章で、「〜であることを望む」という意味で使われます。
that節内では、主にshouldを伴う仮定法現在または原形動詞が使われます。
I desire that everyone should be treated equally.
私は全員が平等に扱われることを望む。
The committee desires that all members be present.
委員会は全メンバーの出席を求めている。
She desires that her children succeed in life.
彼女は子供たちが人生で成功することを望んでいる。
受動態での使用
特にビジネスや公式な場面では、受動態で「求められている」「必要とされている」という意味で使われます。
この形は非常にフォーマルです。
Your cooperation is greatly desired.
皆様のご協力を切にお願いいたします。
These skills are highly desired in the job market.
これらのスキルは就職市場で非常に求められている。
Punctuality is desired in all employees.
すべての従業員に時間厳守が求められています。
desireの句動詞
desireには典型的な句動詞はほとんどありません。
これは、desire自体がフォーマルな動詞であり、句動詞は一般的にカジュアルな表現に多いためです。
しかし、desireと頻繁に組み合わされる前置詞や重要な表現パターンがいくつかあります。
desire for + 名詞
「〜への欲求」という意味で、名詞形のdesireとforの組み合わせです。
動詞ではありませんが、非常によく使われるパターンです。
His desire for success drove him to work hard.
成功への彼の欲求が、彼を懸命に働かせた。
She has a strong desire for knowledge.
彼女は知識への強い欲求を持っている。
The desire for freedom is universal.
自由への欲求は普遍的なものだ。
much to be desired
「望ましくない」「不十分である」という慣用表現です。
「leave much to be desired」の形で頻繁に使われます。
The service left much to be desired.
そのサービスは大いに改善の余地があった。
His performance leaves much to be desired.
彼のパフォーマンスは不十分だ。
The hotel’s cleanliness left much to be desired.
そのホテルの清潔さは望ましくなかった。
desireのコロケーション
| コロケーション | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| strongly desire | 強く望む | I strongly desire to improve my English. |
| earnestly desire | 切に望む | She earnestly desires your forgiveness. |
| desire peace | 平和を望む | All nations desire peace. |
| desire success | 成功を望む | Every entrepreneur desires success. |
| desire freedom | 自由を望む | People naturally desire freedom. |
| desire revenge | 復讐を望む | He desired revenge for the injustice. |
| heart’s desire | 心からの望み | This job is my heart’s desire. |
| burning desire | 燃えるような欲求 | She has a burning desire to learn. |
desireを使った例文(シーン別)
試験でよく出る例文
The company desires to hire experienced professionals.
その会社は経験豊富な専門家を雇用したいと考えている。
He desires nothing but the truth.
彼は真実以外何も望んでいない。
Our organization desires to promote environmental sustainability.
私たちの組織は環境の持続可能性を促進することを望んでいる。
The management desires that all reports be submitted by Friday.
経営陣は全ての報告書が金曜日までに提出されることを求めている。
This policy leaves much to be desired.
この政策は大いに改善の余地がある。
日常会話で使う例文
I just desire a simple, happy life.
私はただシンプルで幸せな人生を望んでいるだけだ。
What do you desire most in life?
人生で最も望むものは何ですか?
She desires to travel the world someday.
彼女はいつか世界を旅することを望んでいる。
We all desire to be understood.
私たちは皆、理解されることを望んでいる。
He has a strong desire for adventure.
彼は冒険への強い欲求を持っている。
ビジネス文書・メールで使う例文
We desire to establish a long-term partnership with your company.
貴社との長期的なパートナーシップの確立を希望しております。
The board desires to review the financial statements before making a decision.
取締役会は決定を下す前に財務諸表を検討することを望んでいます。
Should you desire further information, please do not hesitate to contact us.
さらなる情報をご希望の場合は、お気軽にご連絡ください。
We desire to express our gratitude for your continued support.
皆様の継続的なご支援に感謝の意を表したいと思います。
Your prompt response is desired regarding this matter.
この件に関しまして、早急なご返答をお願いいたします。
desireの類義語・関連語
| 単語 | 品詞 | ニュアンス・解説 |
|---|---|---|
| want | 動詞 | 欲しい(最も一般的、カジュアル) |
| wish | 動詞 | 願う(実現可能性が低いことを望む) |
| hope | 動詞 | 希望する(実現を期待する) |
| long | 動詞 | 切望する(long for の形で使用) |
| crave | 動詞 | 渇望する(強い肉体的・精神的欲求) |
| yearn | 動詞 | 慕う、切望する(感情的な強い欲求) |
| aspire | 動詞 | 熱望する(高い目標を目指す) |
「desire」と似た意味を持つwantの意味と使い方や、願いを表すwishの意味と使い方も合わせてチェックすると理解が深まります。
混同されやすい語との違い
desire vs want
特徴の違い
desire
フォーマルで文語的な表現。強い願望や切望を表します。
主に文章、スピーチ、ビジネスシーンで使われます。
want
最も一般的でカジュアルな表現。日常的な「欲しい」「したい」を表します。
会話でも文章でも広く使われます。
例文で解説
I desire a better future for my children.
私は子供たちのためにより良い未来を望んでいる。
(フォーマルで感情的な願望)
I want a better future for my children.
私は子供たちのためにより良い未来を望んでいる。
(一般的で自然な表現)
The company desires to expand overseas.
その会社は海外展開を望んでいる。
(ビジネス文書での表現)
The company wants to expand overseas.
その会社は海外展開を望んでいる。
(会話やカジュアルな文書での表現)
使い分けのポイント
✅ 日常会話では「want」を使う
会話では「want」の方が自然で、「desire」は堅苦しく聞こえます。
✅ フォーマルな文章では「desire」を使う
ビジネス文書、学術論文、公式スピーチでは「desire」が適切です。
✅ 強い願望を強調するときは「desire」
単なる「欲しい」ではなく「切望する」というニュアンスを出したい場合は「desire」を選びます。
desire vs wish
特徴の違い
desire
実現可能な願望を表し、積極的に追求する意志を含みます。
「強く望んで行動する」というニュアンスがあります。
wish
実現が難しいことや、非現実的なことを願う場合に使います。
「〜だったらいいのに」という仮定的な願望を表します。
例文で解説
I desire to become a successful entrepreneur.
私は成功した起業家になることを強く望んでいる。
(実現に向けて行動する意志がある)
I wish I could become a millionaire overnight.
一晩で億万長者になれたらいいのに。
(非現実的な願望)
She desires peace in her life.
彼女は人生に平和を望んでいる。
(実現可能な目標)
She wishes she could turn back time.
彼女は時間を巻き戻せたらいいのにと願っている。
(不可能なことへの願望)
使い分けのポイント
✅ 実現可能なことには「desire」
具体的に追求できる目標や願望には「desire」を使います。
✅ 非現実的なことには「wish」
現実には難しいことや、仮定法で表す願望には「wish」を使います。
✅ 文法的な違い
wishの後には仮定法(過去形・過去完了形)が続くことが多いですが、desireは通常の時制を使います。
desire vs hope
特徴の違い
desire
個人的な強い願望や欲求を表します。
主観的で感情的なニュアンスが強い表現です。
hope
期待や希望を表し、より客観的で穏やかな願いを示します。
実現可能性についての期待が含まれます。
例文で解説
I desire wealth and fame.
私は富と名声を強く望んでいる。
(個人的な強い欲求)
I hope to be successful in my career.
私はキャリアで成功することを希望している。
(穏やかな期待)
He desires her love desperately.
彼は彼女の愛を必死に欲している。
(感情的で切実な願望)
He hopes she will love him back.
彼は彼女が彼を愛してくれることを望んでいる。
(客観的な期待)
使い分けのポイント
✅ 強い個人的欲求には「desire」
情熱的で主観的な願望を表現する場合は「desire」が適切です。
✅ 期待を含む希望には「hope」
「〜してくれるといいな」という期待のニュアンスには「hope」を使います。
✅ フォーマル度の違い
「desire」はよりフォーマルで文語的、「hope」はより一般的で使いやすい表現です。
試験・ビジネス頻出度
desireは試験やビジネスシーンでの重要度が高い単語です。
各分野での出現頻度と重要ポイントを確認しましょう。
TOEIC
頻出度:★★★★☆(高い)
TOEICでは主にPart 5(文法問題)とPart 7(読解問題)で頻出します。
特にビジネスレターや社内文書での使用が目立ちます。
頻出パターン
desire to不定詞
「〜することを望む」という形で、企業の意向や目標を表す文脈で出題されます。
受動態での使用
「Your attendance is desired」のような形で、丁寧な依頼や要求を表す表現として登場します。
名詞用法
「desire for improvement(改善への欲求)」のような形で、ビジネス目標を表す際に使われます。
英検
頻出度:★★★☆☆(中程度)
英検では準1級以上で出題頻度が高まります。
特にライティングやスピーキングで、フォーマルな表現として使うと評価が上がります。
頻出パターン
長文読解
準1級・1級の読解問題で、文学的な文章や論説文に登場します。
英作文
意見文や説明文で、「want」の代わりに使うとより洗練された印象を与えます。
面接
2次試験で自分の願望や目標を述べる際、「desire」を使うと語彙力をアピールできます。
ビジネス英語
頻出度:★★★★★(非常に高い)
ビジネス英語では最重要動詞の一つです。
メール、提案書、契約書など、フォーマルな文書で頻繁に使用されます。
頻出パターン
企業の意向表明
「We desire to establish a partnership」のように、会社の方針や意向を述べる際に使います。
丁寧な依頼
「Should you desire further information」のような形で、顧客やパートナーへの丁寧な案内に使われます。
人材募集
「Desired qualifications(求める資格)」のように、求人票で頻出します。
契約書
「The parties desire to enter into an agreement」のような形で、契約の前文に登場します。
ネイティブがよく使う自然な表現
desireはフォーマルな単語ですが、特定の場面では自然に使われます。
ネイティブスピーカーがよく使うパターンを見ていきましょう。
文学・詩的表現
My heart desires what it cannot have.
私の心は手に入らないものを欲している。
(詩的で感情的な表現)
She gazed at him with undisguised desire.
彼女は隠しきれない欲望の眼差しで彼を見つめた。
(小説などでよく見られる描写)
The desire for freedom burns within us all.
自由への欲求は私たち全員の内に燃えている。
(スピーチや演説での表現)
ビジネス・フォーマルシーン
We desire your input on this matter.
この件についてご意見を伺いたく存じます。
(会議やメールでの丁寧な依頼)
Should you desire any changes, please let us know.
変更をご希望の場合は、お知らせください。
(顧客サービスでの定型表現)
The position requires a candidate who desires growth.
このポジションには成長を望む候補者が必要です。
(求人や人事評価での表現)
慣用表現・イディオム
leave much to be desired
大いに改善の余地がある、不十分である
(批判的な評価をする際の婉曲表現)
The food left much to be desired.
料理は満足のいくものではなかった。
His attitude leaves something to be desired.
彼の態度には問題がある。
one’s heart’s desire
心から望むもの、最も欲しいもの
Getting this job was her heart’s desire.
この仕事を得ることが彼女の切なる願いだった。
desireのよくある間違い
desireは使い方を間違えやすい単語です。
日本人学習者によくある誤用パターンを確認しましょう。
wantとの混同
❌ I desire a coffee.
✅ I want a coffee.
解説:日常的な「欲しい」にはwantを使います。
desireはコーヒーのような日常的なものには使いません。
❌ Do you desire some water?
✅ Do you want some water?
解説:カジュアルな会話では「want」が自然です。
「desire」を使うと大げさで不自然に聞こえます。
文法的な誤用
❌ I desire that you come here.
✅ I desire that you should come here.
または ✅ I want you to come here.
解説:desire that構文では仮定法現在(should + 原形)を使います。
ただし、日常会話では「want + 人 + to不定詞」の方が自然です。
❌ I desire you to help me.
✅ I want you to help me.
または ✅ I desire your help.
解説:desireは「desire + 人 + to不定詞」の形を取りません。
この構文が使えるのはwantです。
過度にフォーマルな使用
❌ I desire to go to the bathroom.
✅ I need to go to the bathroom.
解説:トイレに行きたいような日常的な必要性には「desire」は使いません。
「need」や「want」を使うのが自然です。
❌ My kids desire ice cream.
✅ My kids want ice cream.
解説:子供の日常的な欲求には「want」を使います。
「desire」は子供の会話には重すぎる表現です。
コロケーションの誤り
❌ I have a big desire.
✅ I have a strong desire.
解説:desireと組み合わせる形容詞は「strong」「burning」「deep」などです。
「big」は使いません。
❌ He desires very much for success.
✅ He has a strong desire for success.
または ✅ He strongly desires success.
解説:動詞desireの後に「for」は通常使いません。
名詞「desire for 〜」か、動詞「desire + 名詞」の形を使います。
desireの理解度チェック
ここまでの内容を踏まえて、練習問題に挑戦しましょう。
理解度を確認してから、解答を見てください。
穴埋め問題(5問)
1. The company ______ to expand its business overseas.
(その会社は海外でビジネスを拡大することを望んでいる)
2. She has a strong ______ for knowledge and learning.
(彼女は知識と学びへの強い欲求を持っている)
3. Your prompt response is ______ regarding this urgent matter.
(この緊急の件に関して、早急なご返答をお願いします)
4. The service at that restaurant left much to be ______.
(そのレストランのサービスは大いに改善の余地があった)
5. All parents ______ a better future for their children.
(すべての親は子供たちのためにより良い未来を望んでいる)
選択肢問題(5問)
1. I ______ nothing more than peace and happiness.
a) want
b) desire
c) wish
d) hope
2. The situation ______ immediate attention from management.
a) wants
b) wishes
c) desires
d) hopes
3. Which sentence is most natural in casual conversation?
a) I desire a cup of coffee.
b) I want a cup of coffee.
c) I wish for a cup of coffee.
d) I hope a cup of coffee.
4. Complete the formal sentence: “Should you ______ further assistance, please contact us.”
a) want
b) wish
c) desire
d) hope
5. The government ______ that all citizens be vaccinated.
a) desires
b) wants
c) wishes
d) Both a and b are correct
解答
穴埋め問題
1. desires(ビジネス文脈でのフォーマルな表現として適切)
2. desire(「desire for + 名詞」の形。強い欲求を表す)
3. desired(受動態で丁寧な依頼を表す。ビジネスメールの定型表現)
4. desired(「leave much to be desired」は「不十分である」という慣用表現)
5. desire(強い願望を表現。wantでも可能だが、desireの方がフォーマル)
選択肢問題
1. b) desire(「nothing more than〜」という強調表現と相性が良い)
2. c) desires(状況が主語となる場合、desireは「必要とする」という意味になる)
3. b) I want a cup of coffee.(日常会話では「want」が最も自然。desireは堅苦しすぎる)
4. c) desire(「Should you desire〜」はビジネス英語の定型表現)
5. d) Both a and b are correct(desiresはよりフォーマル、wantsは一般的だが、両方とも文法的に正しい)
desireのコーパス実例
実際の英語使用例から、desireがどのように使われているかを見ていきましょう。
新聞、映画、スピーチなど様々な場面での用例を紹介します。
新聞記事:The New York Times
The administration desires to strengthen economic ties with Asian countries.
政権はアジア諸国との経済的結びつきを強化することを望んでいる。
(政治記事での使用例)
Many young people desire a work-life balance rather than high salaries.
多くの若者は高給よりもワークライフバランスを望んでいる。
(社会記事での使用例)
The company’s new policy leaves much to be desired in terms of employee welfare.
その会社の新しい方針は、従業員の福祉という点で大いに改善の余地がある。
(ビジネス記事での批評)
日常会話:映画のセリフ
“I desire nothing from you but the truth.”
「あなたから真実以外何も望まない」
(映画『A Few Good Men』より。法廷での緊張感のあるシーン)
“What is it you truly desire?”
「あなたが本当に望むものは何ですか?」
(映画『Lucifer』より。哲学的な問いかけのシーン)
“She desired him from the moment they met.”
「彼女は彼らが出会った瞬間から彼を欲した」
(映画『Pride and Prejudice』より。恋愛感情を描写するナレーション)
“All I desire is a peaceful life.”
「私が望むのはただ平穏な人生だけだ」
(映画『The Godfather Part III』より。マイケルの心情を表すセリフ)
ビジネススピーチ:TED Talk
“We desire to create a world where technology serves humanity.”
私たちは、テクノロジーが人類に奉仕する世界を創造したいと考えています。
(テック企業CEOのスピーチより)
“Every entrepreneur desires success, but few understand what it truly takes.”
すべての起業家は成功を望むが、それに本当に必要なものを理解している人は少ない。
(起業家向けスピーチより)
“Our desire for connection is what makes us human.”
つながりへの欲求こそが、私たちを人間たらしめているものです。
(心理学者によるプレゼンテーションより)
“If we desire change, we must first change ourselves.”
もし変化を望むなら、まず自分自身を変えなければならない。
(社会活動家のスピーチより)
desireに関するよくある質問
まとめ
- desireのコアイメージは「強く望む」「切望する」で、wantよりもフォーマルで感情的な願望を表す
- 主な意味は「強く望む」「性的に欲する」「要求する」の3つで、文脈によって使い分ける
- wantは日常的、wishは非現実的、hopeは期待を含む希望で、desireは強い個人的願望を表す
- ビジネス文書、文学作品、フォーマルなスピーチで使われ、日常会話では使わない
- 「desire to不定詞」「desire + 名詞」「desire that節(仮定法現在)」の3つの基本構文がある
- 「leave much to be desired」は「不十分である」という慣用表現で、批評でよく使われる
- TOEICやビジネス英語で頻出するため、正確な使い方をマスターすることが重要
この記事の例文や練習問題を繰り返し復習すると、desireの使い方が自然に身につきます。
英単語を効率よく覚えられるおすすめ本
英語学習の基本は、まず語彙力をしっかり身につけること。
ここでは、効率よく英単語を覚えて、長く使える力に変えていけるおすすめの本をご紹介します。

